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第87回 他ジャンルとの交流から気づくこと~視点の高さと日々の歩みに脱帽~

2017.06.12
 ここ最近、お仕事で様々なジャンルの方とお逢いする機会がちょこちょこ増え、新たな発見や刺激もあり、非常に学ぶことが多いです。
 例えば、フジテレビ「アウト×デラックス」に出演した際に、ご一緒させて頂いたマツコ・デラックスさん、ナイナイの矢部さん、南海キャンディーズの山ちゃんのお三方。

 約30~40分の収録時間で、そのうちの10分程度が編集されオンエアということになったのですが、収録の際には、山ちゃんのボキャブラリーの多さと返しのスピードの速さに驚き、矢部さんにおいては、出来上がりにおける音楽やテロップなどを考えた上での絶妙な間のとり方に気づかされました。

 そして出来上がりの放送を見たことで、1番の驚きはマツコさん。

 収録の時に何度か、(今、あえてそこの質問するかな?)とか、(流れ的に、再度、そこ突っ込むかな?)というシーンがあり、トーク中に少し疑問を持つ場面が数回あったのですが、オンエアを見ると、その言葉が発せられることで、次の展開にいきやすい形となっており、まさに構成を考え、編集ありきでの言葉の選択をされていたのです。

 しかも、選ぶ言葉が端的。またトーク中の笑い声以外は、3人の言葉がほぼかぶっておらず、ストレートに会話が視聴者へ伝わりやすい配慮がなされているばかりか、編集するスタッフの方々にとっても場面を切りやすく使いやすいことが想像でき、一線級で活躍される方々の視点や配慮に、お逢いしたスタジオでの時間と、放送の2度にわたって刺激を受けました。

 やはり私自身テレビの出演というと、競馬中継=生放送となり、人数が増えての収録物の機会がなかなか無かったので、今回新鮮で、気づかされることが多くあったようにも思えます。今後、この経験を普段の競馬中継にも生かしていきたいとも思いました。

 考えてみれば、騎手引退後、マスコミに携わって早10年以上。1人喋りの際には、与えられた時間の中で、その時の状況や前後の流れを感じ取るようにした上で言葉を選ぶことを心掛け、共演者の方々と共に過ごすスタジオにおいては、その時々によって考えることが若干違うのですが、基本的な面においては、皆が掛け合いとなる中での限られた時間枠だけは、喋る・喋らないにかかわらず、いつも気にかけるようにしています。しかしながら今回の件で、まだまだ気づいていない部分が多々あることに気づき、知らない所で誰かに負担や迷惑をかけているのかもしれないなとも思いました。まだまだ学ぶことはたくさんありますね...。

 さて学ぶと言えば、先日、ダービーイベントでご一緒したJRAのCMに出演中の女優・土屋太鳳さんは、どんなに忙しくても、走ることは欠かしていないと話されており、その理由は、体育大学出身で走ることを大事にしてきたことが自分の原点だからと。きちんと自分自身がニュートラルになれる術を理解し、怠らない姿に、メンタルの強さとクレバーさ、美しさを感じました。

 42歳、つい先日も日本酒と愚痴で心のダメージを癒し、翌日さらに心身共に悲惨な状況下へ。新馬戦も始まる6月、私も今一度、原点を振り返えらなければ...。

 それでは皆さん、また来月お逢いしましょう。
 ホソジュンでしたぁ。
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