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ホソジュンのウマなりトーク

細江純子 ホソジュンのウマなりトーク

第97回 「競馬語辞典」で監修に初チャレンジ

 今年に入ってから、自分でも想像もしなかった新たな仕事の依頼が舞い込み、2018年は、変化の年なのかなぁ...と感じています。

 例えばその1つが、競馬本の監修。これまで対談物をまとめての本の出版や、自らの騎手体験を元に作成した短編小説などを書いたことはありましたが、監修という立場は、初めて。

 辞書で監修を調べてみると、「著作物の著述や編集などを監督・指揮すること」と記載。イメージとしては、井崎脩五郎先生のような広い視野と視点が必要な仕事。

 私では荷が重いとは思いましたが、せっかくの縁に加え、本のコンセプトに共感を得たところもあり、参加させてもらうことに。

 本のタイトルは、「競馬語辞典」。辞典のタイトル通り、競馬にまつわる言葉を50音順にならべ、650語を解説していくというもの。

 それだけを耳にすると、活字だけがならび、真面目で重たい印象ですが、そこにイラストを交えポップに説明。絵を見ているだけでも楽しく、気軽にパラパラと手に取れる本となっています。

 しかも取り上げられている用語が競馬専門用語だけでなく、競馬の歴史的背景が感じられるものから、ファンが作り出した造語まであり、監修を務めながらも、私自身が初めて耳にする言葉も...。

 例えば「佐々木の馬」。皆さん、わかりますか?これは持ち馬の名に「ヴ」がつく、大魔神・佐々木主浩オーナーの馬たちを総称して、ファンの方々がそう呼ぶのとか。

 よってヴィルシーナ、ヴォルシェーヴが出走の際は、スタンドで予想紙を広げながら、馬名ではなく、「佐々木の馬で勝負だ」とか、「佐々木の馬、頑張れ」と声援を送るのだそうです。

 そういえば、競馬とは無縁の世界で育った私が、競馬学校に入り、初めてトレセン実習に厩舎に入った際、厩務員さんに、「純子、この馬、寝かせといてくれる」と頼まれた時に、寝かすの意味が分からず、(どうやって500㌔近くあるこの馬を寝かす=横にするのだろう?)と、頭をひねったことがあります。寝かすの意味が、清掃されたきれいな馬房に馬を戻し、休ませることとは知らず...。

 また今でも鮮明に覚えているのが、競馬初担当となったフジテレビの女子アナウンサーが、「最初に競馬場に来た時に、急に皆が、サセ・サセとか、ササレタと大きな声で叫ぶものだから、誰かが包丁で刺されたのかと思い、真面目に怖かった...」と、可愛らしい顔で話していたことを。

 かれこれ私も競馬に携わって四半世紀となりますが、不思議なことに長年携わっていると、その言葉そのものが競馬用語なのか?そうでないのか?の区別さえつかなくなってしまうところもあります。

 そういった意味でもこの本は、オールドファンにとっては過去の名馬や歴史に触れられる懐かしさだけでなく新鮮な気持ちにもなれると感じますし、また一方ビギナーの皆さんにとっては、今抱いている疑問への答えを発見出来たり、競馬の奥深さに触れて頂ける1冊になっていると思います。

 実はこの辞典はシリーズものとなっており、これまでに「プロレス語辞典」や「大相撲語辞典」などが出版されている人気書籍。

 誠文堂新光社から今月発売となりますので、よかったら皆さん、お手にとって頂ければ、嬉しいです。

 桜も咲き、クラシックも開幕となる季節、お酒&競馬&競馬語辞典でお楽しみを。
 それでは皆さん、また来月、お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。