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先日、NARグランプリ2011の表彰馬が発表され、川島正行厩舎からフリオーソが、4度目となる年度代表馬に選出され、併せて4歳以上最優秀牡馬を受賞。クラーベセクレタが3歳最優秀牝馬、ナイキマドリードが2年連続で最優秀短距離馬に選出されました。
「ファンの皆さまのご声援のおかげですね。昨年は厩舎として試練もありましたが、今年も厩舎スタッフ一丸となって強い競馬をし、ファンの皆さまに喜んでいただけるようにしていきたいと思っています」と川島正行調教師。最近、自身を振り返るために2002年に出版された著書『馬道ひとすじ』を読み返したそうです。
常にトップを目指し、所属馬は強くて当たり前と言われることに関して「日頃、プレッシャーは感じないよ。自分ができること、当たり前のことを普段からコツコツやっていけば結果も付いてくる。例えばうちの厩舎では"当たり前"の午後の曳き運動。そういう毎日の積み重ねが大きな違いになってくる。特別なことはしていないよ。当たり前のことをしているんだ」とのこと。「自分たちの職場だからね」と、馬の様子とともに整理整頓と安全の確保にも目配りしながら厩舎を回る日々です。
さて、1月25日、待望の復帰戦・川崎記念(JpnI)に出走したフリオーソ。昨年9月の日本テレビ盃(JpnII)で突然の除外となり、多くの皆さんにご心配をおかけしましたが、再びその勇姿をご覧いただく日を迎えることができました。「この馬にはいろいろ教わったね。フリオーソの一番すごいところはレースでの集中力。パドックで音がしても、馬場入場のときにビジョンに何か映っていても物見することもない。だからどこへ行っても力が発揮できる馬」とフリオーソとともに時を刻んできた担当厩務員の波多野さん。1年半前に帝王賞(JpnI)を制した後、「やっとフリオーソに自分が追い付いてきた気がするよ」と語っていたのも印象的なシーンです。「パドックからレースは始まっている」ということで、フリオーソの気持ちにしっかり寄り添いながら、気持ちでも歩き方でも同じレースに出走する他の馬たちに負けないよう、堂々と振舞うのもこのコンビの強さの秘訣かもしれません。
さて、レースは前日の降雪の影響もあり、超高速のレコード決着でスマートファルコンが勝利。抜群のスタートを決めダッシュ良くハナに立つとそのまま自分の競馬に持ち込み、4馬身差をつけての圧勝となりました。そのスマートファルコンに食らいついていくフリオーソの姿は、まさに地方競馬の王者の意地とプライドそのもの。
「あれだけ休んでいてこれだけ走れるのですから大した素質です。休み明けの分、レースではいくらかキツい部分もあったと思いますが、休み明けを感じさせない良い雰囲気でした。素晴らしい馬です」と戸崎圭太騎手。「2011年の年度代表馬、NARグランプリ受賞馬として恥ずかしくないレースだったと思う」と波多野さん。今後に明るい見通しが立つレースとなりました。
なお、このレースでフリオーソの総獲得賞金が822,446,000円となり、これまでの地方競馬所属馬の生涯獲得賞金第1位アブクマポーロの820,090,000円を上回りました。
所属馬の近況としては、エミーズパラダイス(父フサイチコンコルド)が東京競馬場で行われる第47回デイリー杯クイーンカップ(GIII)に参戦予定です。母エミーズスマイルが南関東所属馬として初めてJRAのクラシックに参戦したのは5年前。今年は初仔エミーズパラダイスが大きな舞台を目指す春となりました。
また、昨年クラーベセクレタが制した浦和・ユングフラウ賞に向けて、道営デビューで現在4戦3勝のゴールドキャヴィア(父ゴールドアリュール)が優先出走権を獲得してします。
「現場の仕事は大変だけど、黙っているだけでは済まされない。みんなに声を掛けて自分たちの職場を良くして行きたいね」と川島調教師。新しいことを取り入れるバイタリティと、当たり前のことを淡々と積み重ねての馬道。その行方に、今後もご声援よろしくお願いいたします。



