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北海道馬産地ファイターズ

村本浩平 北海道馬産地ファイターズ

第115回 『日高厚賀IC開通 PartⅡ』

 一般的には日高自動車道の日高厚賀IC。一部の関係者にとっては「日高庄野IC」が開通(笑)したのが、ゴールデンウイーク前となる4月21日。

 開通まもなくして日高厚賀ICまでの区間を、実測調査として駆け抜けてみたものの、その時は新しい道路や、そこから広がる景色に興奮するばかりで、このコラムに伝えるには情報不足だと気付かされた。

 ということで、交通量がひときわ多くなるであろう、ゴールデンウイーク中の様子を知りたく思い、日高庄野ICの門番(笑)、いや、日高町の庄野牧場の代表である庄野宏志さんに、ゴールデンウイークが終わってから数日後にお話を聞かせていただいた。

 「日高門別ICまで開通してすぐのゴールデンウイーク期間は凄かったと聞いていました。それから想像すると交通量は思った程でも無かったかな、というのが率直な感想ですね」と庄野さん。日高厚賀IC開通直後から自身のFacebookに出入り口の動画や画像をアップしており、開通まもない頃の映像には長い車列が出来上がっていることもあった。

 この時よりも更に交通量が増えると予想されたゴールデンウイーク期間中だったが、日高地方は天候もぐずつき、新ひだか町や浦河町で行われていた、桜祭りといったイベントへ足を運ぼうとした車の数も少なくなってしまったのかもしれない。

 前回のコラムでも書いたことだが、日高自動車道に一度乗ってしまうと、日高厚賀ICまではサービスエリアやパーキングエリアが無く、途中でトイレに行きたくなったり、小休憩をしようと思った際には、途中のICで一般道まで降りる必要がある。

 とはいっても、ICを降りてから休めそうな場所があるのは、ローソンが出口のすぐ前にある日高富川ICや、道の駅むかわ四季の館からほど近い鵡川ICぐらいである。しかしながら、日高門別ICで国道沿いのセブンイレブンに向かってしまうと、出入り口の関係から、そこから日高自動車道に乗り直して、新ひだか町方面に向かうのは不可能となる。となると、日高厚賀ICまで乗ってしまおうと考える人は少なからず出てくるはずだ。

 「日高富川ICが開通してまもない頃は、道ばたにゴミを捨てていったり、時にはそこで用を足す人もいたと聞いていましたが、さすがにそれは無かったですね。ただ、トイレを貸してくれませんかと自宅を訪ねて来られた方は数人いました」

 その庄野さんの言葉を聞いて、やはりか、と思わざるを得なかった。日高自動車道を通り慣れた方なら、先述のICで降りるという判断もできるのだろうが、それを知らなければ苫小牧ICからの約60㎞を、休み無く走り続けなければいけない。

 庄野さんに教えられて気付いたことなのだが、ICを降りて国道まで向かった際、日高町方面に少しだけ戻ると仮設のトイレがある。自分自身、そこにトイレがあることは何となく認識していたが、実際に使用したことは無かった。前回のコラムでも書いたのだが、もし、その辺で休憩をしようと思った場合には、厚賀のセイコーマートへと入っていた。

 そのセイコーマートは店の後ろにそれなりの台数が止まれる駐車場こそあるが、トイレが一つしかない。日高富川IC近くのローソン、日高門別近くのセブンイレブン共に、用を足す人の多さもあってか、オープンしてまもなくしてからトイレを増設している。いずれは厚賀のセイコーマートもそうせざるを得ないのでは?という気もしてくるが、建物の大きさからすると、増築するしかないのではと思わざるを得ない。

 「みんなからはすぐ目の前にICができていいでしょう、と言われますが、日高門別ICで降りられないことや、これからも様々なトラブルが起こるのではと考えると、メリットはそこまで大きくも無いですね」と庄野さん。これから夏の観光シーズンに向けて、更に交通量が多くなっていくかと思うと、庄野さんのところへトイレを借りに来る人の数は増えるだけでなく、ゴミの投棄や行き来もままならないような渋滞など、様々な問題が持ち上がってくるかもしれない。

 「それでも数年後には新冠ICが開通する予定ですからね。何かあっても、それまでの辛抱だと思うことにします」と庄野さんは苦笑いを浮かべる。それでも、何かトラブルが起こる前に、管轄するNEXCO東日本や日高町としても対策を打たなければいけないのでは、とも思えてくる。

 いずれにせよ、日高管内に住む人や、そして自分のように仕事で使う人にとっては、この延伸が便利となったのは間違い無い。それだけに庄野さんの抱える懸念が取り越し苦労となることを、庄野ICを通り過ぎる際に祈っておきたい。