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烏森発牧場行き

吉川良 烏森発牧場行き

最新記事一覧

第273便 風の子になった菜七子

 「オダです。お久しぶりです。ほんとうにお久しぶりです」
 と2017年7月29日の夜、電話がかかってきた。オダさんとはずいぶん会っていないが、年賀状のやりとりは続いていた。

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第272便 絵を描く

 私は競馬場へ行くのと同じくらい、美術館へ行くのが好きだ。絵を見ている時間が、私の幸せなのだろう。

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第271便 ナイスネイチャ

 1984(昭59)年チューリップ賞を勝ち、桜花賞にも出走(21頭立て19着)したウラカワミユキが、2017年6月2日午前0時8分に繋養先の北海道浦河町の渡辺牧場で死んだと新聞記事で知った。

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第270便 平塚ろうば会

 2009(平成21)年6月下旬から9月初旬まで、北海道新冠郡のビッグレッドファーム明和で暮らした。ビッグレッドファームを営む岡田繁幸さんの好意で私が住んだ住宅は、廃校になった明和小学校の跡地に残る教員用住宅である。

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第269便 石井さんの話

 4月3日、月曜日の夜8時すぎ、海辺にあるカフェバーのマスターから電話がきて、
 「今日はもう歩いたんですか?」
 と言うのだ。私がなるべく毎日、健康のために6,000歩ぐらい歩くようにしているのを60歳のマスターは知っているのだ。

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第268便 兄貴の法事

 阪神でフィリーズレビューの日、去年3月15日に旅立った兄、毅(タケシ)の一年忌法要で埼玉県加須市の寺へ出かけた。加須市は地味な地域だが、2011年3月に福島の原子力発電所が爆発し、被災した双葉町の住民が集団で避難生活をしたのが加須市の学校で、少しは地名を知ってもらえた。私の両親の出身地である。

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第267便 ノゲノキセキ

 2月3日、金曜日、節分の晩、「明日、手広のラーメン屋の改築の仕事なんだけど、夜、久しぶりに、学校をやってくれないですか」と「クワタさん」が電話してきた。手広は私の家の近くの地名だ。

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第266便 自分で

 年の瀬の夜おそく、ひとり忘年会みたいな気分でウイスキーをのみながら、テレビの「ドキュメント72時間」というのを見ていた。雨が降っている日のガソリンスタンドに寄る人たちに、「これからどちらへ」とかインタビュアーが何気ない口調で声をかけ、その人の現実をなんとなく探ろうというのが番組の狙いなのだろう。

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第265便 花束

 ジャパンCの前日、「明日の東京は雨」と確実なようにテレビの天気予報が言い、「まいったなあ」と私はつぶやいた。私と知りあったのが幸か不幸か、若い内科医、ベテラン看護師(女性)、中年レントゲン技師の三人が、ジャパンCの日に初めて競馬場へ行くことになったので、雨じゃ気の毒、可哀そうと、私は心配なのだ。

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第264便 寸又峡

 東京競馬場へ行ったときの私は、いちどはメモリアル60スタンドの3階へ行き、道をへだてて装鞍所が見える窓辺に立つ。レースの時間が近づいてきた馬たちが鞍をつけ、木立ちのまわりを厩務員に引かれて歩いている。その景色が私の好きな絵なのだ。

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