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烏森発牧場行き

吉川良 烏森発牧場行き

最新記事一覧

第268便 兄貴の法事

 阪神でフィリーズレビューの日、去年3月15日に旅立った兄、毅(タケシ)の一年忌法要で埼玉県加須市の寺へ出かけた。加須市は地味な地域だが、2011年3月に福島の原子力発電所が爆発し、被災した双葉町の住民が集団で避難生活をしたのが加須市の学校で、少しは地名を知ってもらえた。私の両親の出身地である。

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第267便 ノゲノキセキ

 2月3日、金曜日、節分の晩、「明日、手広のラーメン屋の改築の仕事なんだけど、夜、久しぶりに、学校をやってくれないですか」と「クワタさん」が電話してきた。手広は私の家の近くの地名だ。

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第266便 自分で

 年の瀬の夜おそく、ひとり忘年会みたいな気分でウイスキーをのみながら、テレビの「ドキュメント72時間」というのを見ていた。雨が降っている日のガソリンスタンドに寄る人たちに、「これからどちらへ」とかインタビュアーが何気ない口調で声をかけ、その人の現実をなんとなく探ろうというのが番組の狙いなのだろう。

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第265便 花束

 ジャパンCの前日、「明日の東京は雨」と確実なようにテレビの天気予報が言い、「まいったなあ」と私はつぶやいた。私と知りあったのが幸か不幸か、若い内科医、ベテラン看護師(女性)、中年レントゲン技師の三人が、ジャパンCの日に初めて競馬場へ行くことになったので、雨じゃ気の毒、可哀そうと、私は心配なのだ。

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第264便 寸又峡

 東京競馬場へ行ったときの私は、いちどはメモリアル60スタンドの3階へ行き、道をへだてて装鞍所が見える窓辺に立つ。レースの時間が近づいてきた馬たちが鞍をつけ、木立ちのまわりを厩務員に引かれて歩いている。その景色が私の好きな絵なのだ。

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第263便 種牡馬の眼

 9月10日のこと、私は社台グループが営む共有馬主クラブの会員が参加する牧場ツアーに同行していた。ノーザンホースパークのグリルでの夕食会を終え、苫小牧のホテルへバスで移動する。闇がひろがる勇払原野にぽつんぽつんと光る家の明かりを眺めながら競走馬を見るためのツアーだなんて、縁のない人からすれば特殊な集団だろうなあと思った。

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第262 ありがとう

 2年前の夏の日の夕方のこと、鎌倉市大船の大型スーパーマーケットに隣接する回転寿し店で、テーブル席にいた時枝さんと目が合って私は面食らった。時枝さんといっしょにマスダさんがいたからである。

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第261便 雲の上から

 朝早く、新聞を読む。ベラ・チャスラフスカさんのことが記事になっていて、1964年の東京オリンピックの体操競技をしている彼女と、2016年6月の74歳になっている彼女の写真が並んで載っている。

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第260便 相良の人たち

 2008(平成20)年の皐月賞とダービーと菊花賞に、いずれも武士沢友治騎乗で出走した小桧山悟厩舎のベンチャーナイン(父エイシンサンディ、母グラッドハンド、母の父コマンダーインチーフ)の馬主は、静岡県牧之原市相良で自動車のボディミラーを製造する本杉芳郎さんである。

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第259便 おれの五月

 2016年5月31日、晴。明日は6月。
 「70代になったら、どうしてこんなに月日の流れが早くなるの?」
 と2日前の、ダービーの日の東京競馬場で会った山野浩一さんが言っていたのを思いだした。

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