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川島ファミリーがゆく! 馬道ひとすじ

川島正行厩舎 川島ファミリーがゆく! 馬道ひとすじ

2011年も馬道ひとすじ!

 「ほっとしましたよ~」とレース後、担当の小倉さんが安堵の笑顔を見せたのは12月8日にホッカイドウ競馬からの転入初戦(船橋 ダート1500)を勝利で飾ったファジュル。

 前回のこのコラムでもご紹介した、姉にJRAのアネモネステークスを制し桜花賞(現・GI 当時・JpnI)にも出走したエミーズスマイル、兄に2007年NARサラブレッド2歳最優秀馬ディラクエがいる2歳牡馬です。11月24日の調教試験に合格し、期待を背負ってのレースは、勝ち時計1分36秒1という2歳馬としては速い時計での勝利となりました。

 戻って来る際、戸崎圭太騎手を振り落とす元気いっぱいなハプニングも。「難しい馬ですね。道中フワフワと遊びながら走っていました。追えばいい反応をしてくれる馬ですので、後からじっくり行ったほうが良さそうです」とのこと。川島正行調教師も「終いは確実に伸びるね」と評価する力がある馬ですので、今後精神面の成長が伴っての活躍が楽しみな存在です。

 このようにレースでは気難しい面を見せたファジュルですが、馬房ではとっても大人しい馬。その様子に「オンとオフの切り替えが上手なのもいいですね」と小倉さん。その言葉通り、レースを終えて馬房に戻ったファジュルはすっかりリラックスモード。機嫌良さそうな表情で扉の柵部分に鼻を付け、「ふむふむ。そうだよ、僕、頑張ったでしょう」と言っているかのような雰囲気。褒められているのを解っていたのでしょう。小倉さんとの会話に参加しているようなファジュルでした。次走は1月17日(月)からの地元船橋開催を予定しています。

 冒頭の小倉さんの言葉にもあるように、厩務員さんたちは馬を勝たせるという中で「みなさんの期待に応えなくては」というプレッシャーとも戦っているのが伺えます。ひとつのレースで勝てる馬はたった1頭。その1頭を目指し、馬を勝たせたい、オーナーさんや応援してくださっているファンの方の期待・想いにも応えたい、自分自身の馬との日々の努力も報われたい・・・そんな思いがあるからこそ勝った時の喜びはひとしおなのでしょう。

 さて、厩舎のホットなニュースとして、12月23日、浦和競馬場で行われた第21回オーバルスプリント(ダート1400)でナイキマドリードが待望の重賞初制覇を達成しました。川島正太郎騎手を背に1番人気に応えての勝利。前走11月3日の地元船橋でのJBCスプリント(JpnI)では6番人気で2着と健闘。力がある馬として知られていましたので、今回が重賞初制覇と聞いて「あれ?そうだっけ?」と思った方も多いかも知れませんね。「普段は大人しいです。素直で一生懸命な馬ですね」と担当の舟山さん。年齢からも2011年には充実の時を迎えようとしている1頭。今後の活躍が大いに楽しみな存在です。

 2010年は厩舎開業通算1000勝達成という大きな区切りを迎えることができ、その前後にはフリオーソで帝王賞(JpnI)を、マグニフィカでジャパンダートタービー(JpnI)を制することもできました。1000勝達成の表彰式には川島正行調教師と深い絆で結ばれている芸能界の大御所・北島三郎さんもお忙しいスケジュールの合間を縫って駆けつけ、表彰式に大輪の華を添えてくださいました。

 こうしたさまざまなことは「いつも応援してくださっているファンの皆さまのお陰です」と川島正行調教師。先日、束の間のリフレッシュに出かけた旅先ではファンの方からあたたかいご声援をいただき、感謝いっぱいだったそうです。そういった機会に見聞きしたことから、"魅せる競馬"へのいろいろなアイディアの素を仕入れているようです。

 来年については「重賞クラスの馬たちもたくさん揃っています。2011年はよりたくさんの大きなレースで皆さんに強い競馬をお見せしたいですね」と語っていました。年末年始にかけても続々と大舞台への出走が予定されています。春にはアジュディミツオーの初年度産駒たちがあちこちで誕生するでしょう。過去も現在もそして未来も楽しめるのは競馬が持つ魅力のひとつですね。

 新年最初の船橋開催では騎手会の会長を務める川島正行厩舎所属の佐藤裕太騎手が率先し、騎手会からファンの皆さまへのスペシャルな企画も準備されている様子ですのでぜひお楽しみに。2011年も「馬道ひとすじ」!川島正行厩舎をよろしくお願いいたします。