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川島ファミリーがゆく! 馬道ひとすじ

川島正行厩舎 川島ファミリーがゆく! 馬道ひとすじ

「気持ちを引き締める夏となりました」

 このたびのクラーベセクレタのジャパンダートダービー(JpnI)における禁止薬物陽性反応検出につきまして、川島正行調教師から次のようなコメントが寄せられています。

 「この度、私の管理馬、クラーベセクレタ号から禁止薬物のカフェインが検出され、ジャパンダートダービーの三着が取り消され、失格処分となったことで、馬主様、関係者の皆様、多くのファンの皆様に多大な御心配とご迷惑をおかけしたことを、衷心よりお詫び申し上げます」
 事態の真相は調査中ですが、応援してくださっている皆さまにご心配をおかけしたこと、また、歴史的な名牝という評価をいただいているクラーベセクレタの名にキズがついてしまったことを何よりも心苦しく、申し訳なく思っているとのこと。
 今後は真相究明のため、各関係機関の調査に協力していくことになっています。ご心配をおかけした皆さま、申し訳ありませんでした。

 さて、ここからは先日フランスから帰国した川島正太郎騎手についてお知らせいたしましょう。
 5月から2ヶ月間、フランスのメゾン・ラフィット競馬場に修行に行っていた川島正太郎騎手が7月の船橋開催から復帰しました。開催初日にはこの日のメインレース・薄暮スプリントにおいて所属馬グリッターアイスに騎乗し勝利を挙げました。フランスへの修行はダーレージャパンでご縁があった高橋力さんのご紹介があり、正太郎騎手自身の希望もあって出かけたとのこと。凱旋騎乗となったグリッターアイスは高橋力さんがオーナーを務めていらっしゃる馬ということもあり、勝利の喜びもひとしおといった雰囲気でした。

 正太郎騎手が修行に向かったメゾン・ラフィット競馬場は1878年開場の歴史ある競馬場。パリから北西に約18キロに位置し、ヨーロッパ最長の直線コースを備えています。右回り、左回りの両方でレースが可能な芝専門の競馬場で、直線2000メートルのレースも行われるとのこと。JRA新潟競馬場の直線1000mもかなりのスケールですが、その2倍もの長さとなると施設の雄大さに驚きを感じますね。古くから馬と共に歩んできた歴史から町は別名『馬のまち』(cité du cheval)とも呼ばれ、多くの人々に親しまれているそうです。

 現地での正太郎騎手は厩舎の一室に住み込み、自炊もしていたとのこと。「料理が苦手なんです。なので、ほうれん草を炒めたり、ウインナーを炒めたりというくらいですが」。会話は英語を中心に、現地では競馬に関することはもちろん、現地スタッフの家に招かれての交流などもあり、いろいろな面でいい刺激を受けて来たとのことでした。

 「南関東との大きな違いは芝のコースという点ですが、何よりも、馬に対する態度の違いが大きかったですね。動物愛護というか、接し方が違いました。レースではムチを使える回数も決まっていますし、僕の場合はフランスの師匠の前ではムチも使えないほどでした」。

 フランスで印象に残ったことは騎手が上手いという点だと語った川島正太郎騎手。オリビエ・ペリエ騎手、クリストフ・ルメール騎手、クリストフ・スミヨン騎手など、世界的な名ジョッキーのレースは観ているだけでも勉強になったそうです。レースの流れについても「地方競馬ではスタートから追って行くことが多いですが、向こうではスタートからはゆっくり溜めてみんなで集団を作り、最後の直線でキレ味を活かすという点が大きな違いでした」とのこと。世界観が広がり、今後に向けてさらに努力していかなくてはという活力になったとも語っていました。そういえば、外国人騎手のインタビューからも「スタートからは馬の気持ちに合わせて」「じっくり流れに乗って」などというコメントを聞くことも多くありますので、そう言ったことを現地で感じられた点も今後の騎乗への力になっていくことでしょう。

 2011年夏。応援してくださる皆さまのありがたさを改めて想い、より一層ご期待に応えられるようにと、気持ちを引き締める夏となりました。