文字サイズ

文字サイズとは?



HOME > お楽しみ > JBISコラム > 川島ファミリーがゆく! 馬道ひとすじ > 2011年 > 縁の下の力持ちと夏の新星・2歳馬たち

川島ファミリーがゆく! 馬道ひとすじ

川島正行厩舎 川島ファミリーがゆく! 馬道ひとすじ

縁の下の力持ちと夏の新星・2歳馬たち

 川島正行厩舎の縁の下の力持ちとして、厩舎マネージャーの存在があります。現在事務員として勤務するスタッフは二人。

 その中でも実川マネージャーは厩舎に入って約7年。以前は「こわいわ。寄っても大丈夫かしら」と馬の前を通るのも怖がっていましたが、今では「あの仔は厩務員さんが近づくと馬房の奥からスキップするみたいに寄って来るのよ」「担当厩務員さんが来る気配を察して姿が見えていないのに鼻を鳴らすの」「遊んでちょうだい、構ってちょうだいの仕草がかわいいのよ」と満ち溢れる無償の愛で、所属馬たちを母のように見守る日々です。

 厩舎マネージャーの仕事は、文字通り川島正行調教師の事務的な補佐がメイン。しかし、ひとことで語るにはあまりにもその範囲は広く、オーナーさんへの書類作成、電話連絡、各機関への連絡事務、確認、お客さまのお迎え、ご案内、マスコミ対応、厩務員さんの庶務関連などなど・・・。いつ見てもひと息つく暇もない様子。さっき厩舎で会ったばかりなのに、前方から自転車に乗って現れ「今、組合さんに行って書類取って来たのよ」なんてこともざら。そんな風に捕まえてお話をするのもひと苦労という多忙な身でありながらも、厩舎スタッフを始めとする周囲の皆さんとコミュニケーションを取れるパワーは目を見張るほどで、今や厩舎になくてはならない存在と言えそうです。

 さて、来年のクラシックに向けて、2歳馬たちのレースにも注目が集まる季節となりました。7月21日のJRA認定2歳新馬戦ではドラゴンシップ(父クロフネ)が8馬身差をつけて圧勝。レース後に見せた堂々とした立ち振る舞いにも注目が集まりました。2戦目の8月22日、シーサイドスター特別では惜しくもルイクリスタルラヴ(牡馬 父マイネルラヴ 齊藤敏厩舎)の2着。勝つことはできませんでしたが勝負根性を見せる競り合いを演じ、今後の走りへの糧になったレースと言えそうです。

 なお、勝ち馬・ルイクリスタルラヴは昨年のオータムセールの取引馬。半弟にあたる父サムライハートの1歳馬が9月5日から実施されるHBAサマーセールに上場しています。

 ちなみにドラゴンシップは当初顔を出せるようになっているタイプの馬房で暮らしていましたが、そわそわと落ち着きがなく、苛立ちを見せるようになったため、川島正行調教師の指示で扉が付いた馬房にお引っ越し。それからは落ち着きを取り戻し、機嫌の良さそうな表情を扉の窓越しに見せてくれるようになりました。

 8月23日に行われたJRA認定2歳新馬戦1R・2Rでは所属馬が連勝。1Rではアフリート産駒のキャントセイワーズが後続馬に4馬身差をつけて快勝。母リファールニースは半姉にシーキングザパール(98年モーリスドゲスト賞(仏G1)1着など)の母ページプルーフがいる血統。キャントセイワーズの兄には2002年の関屋記念で3着、高知競馬に移籍し12歳の2010年6月まで走り続けたビッグフリート、2009年の阪神ジャンプステークス1着のマヤノスターダムが名を連ねます。「スピードもありますしまだ課題はありますが、これから良くなる馬で楽しみですね」と川島正太郎騎手も嬉しそうな表情でした。

 2Rは父クロフネのポップクラウンが9馬身差で勝利。叔父に中央の重賞路線で活躍、メルボルンC(G1)2着のポップロックがいる血統。馬房では愛らしい表情で寄って来るポップクラウンですが、スピードとパワーを感じさせる走りに今後の期待が大きく膨らむデビュー戦となりました。同馬の担当は名馬・アブクマポーロを手掛けた大ベテラン楠厩務員です。

 8月開催では毎年恒例となっているガーナ共和国盃が行われ、Dr. William BRANDFUL (ウィリアム ブランフル)駐日ガーナ共和国特命全権大使をお招きしてガーナ関連のイベントも行われました。チャリティーイベントには川島正行厩舎からも多数出品。川島正行調教師とガーナとの出会いはガーナの音楽を演奏するボランティアグループ「ジュピターグループ」の存在を知ったことがきっかけだったとのこと。その後、船橋競馬場でのチャリティーの実現、調教師自らガーナに出向いての活動など、社会的貢献・交流も注目されています。

 秋にはいよいよ大将・フリオーソが始動予定です。今後もご声援よろしくお願いたします。