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川島ファミリーがゆく! 馬道ひとすじ

川島正行厩舎 川島ファミリーがゆく! 馬道ひとすじ

競馬の厳しさと東京ダービーへの思い

 「勝負の世界、競馬は厳しい」と感じることはたびたびありますが、この春はさらにそれを強く感じたように思います。

 3月27日に行われた浦和の桜花賞(SI)。2月のユングフラウ賞(SII)を快勝し、桜花賞(SI)でも圧倒的な1番人気に推されたノットオーソリティ(父スウェプトオーヴァーボード)でしたが、レース前の輪乗りで、右後ろ脚を蹴り上げた際にラチを跨ぎ、外傷を負って無念の競走除外となってしまいました。

 そして、気分を新たに迎えたクラシック2冠目、東京プリンセス賞(SI)。普段の調教でも抜群の動きを見せているというノットオーソリティですが、飼葉食いが細く、担当の多田厩務員は体重維持に大変な苦労をして馬を仕上げています。その成果もあって東京プリンセス賞(SI)は465キロでの出走。レースに向かうと闘志が溢れてテンションが高めになってしまうノットオーソリティですが、パドックではしっかりとした落ち着きを見せていました。

 レースはスタートで躓いてしまい、後方からの競馬となりましたが、4コーナーでは力強い脚で抜け出して先頭へ。しかし、最後に交わされてしまい2着という結果で終わっています。

 躓いた影響で落鉄もありましたが、それでもあれだけの走りを見せてくれるのですから、ノットオーソリティの自力は底知れないと言えるでしょう。不運が重なって、無念の結果となりましたが、再び強い競馬ができるよう、ここで一旦リフレッシュを兼ねて放牧に出ることになっています。

 一方、牡馬クラシックの羽田盃(SI)に挑んだドバイエキスプレス(父デュランダル)は重賞初挑戦で2着に入り、6月4日に行われる東京ダービー(SI)に向けて楽しみが広がるレースを見せてくれました。

 「馬体重が戻れば東京ダービー(SI)でもいい走りができるのではと思います。羽田盃(SI)の内容を良く見て、ダービーに向けて馬を作っていかないとね」と川島調教師。

 このドバイエキスプレスを手掛けるのは川島調教師の息子・光司厩務員です。父譲りの「企画力」を発揮して、昨年末に船橋競馬場で働く有志で開催した写真展では、ドバイエキスプレスの鞍上から撮った競馬場の風景を展示し、多くの皆さんの目を楽しませました。

 「ドバイエキスプレスの強みは最後にキレる脚。差す競馬ができるところが魅力だと思います。地方競馬では前を行く馬が勝つことが多い印象を持っているファンの皆さんに、直線で鋭く伸びて来る走りを見て欲しいです。手に汗を握ってわぁっと盛り上がる、アツくなる競馬をお見せできると思います。父デュランダルも差す競馬をしてファンの目に焼き付いているので、父譲りの走りを見せたいですね。距離が延びても良さそうなので楽しみですよ」と光司厩務員。

 そんな光司厩務員からもうひとつ、ドバイエキスプレスに寄せる思いを聞くことができました。

 「この馬の生産は厩舎にゆかりがあるカタオカステーブル。その馬に、父が調教師として、兄が騎手として、そして僕が厩務員として携わっています。厩舎ゆかりのオーナーさんと生産牧場の馬で、父と兄と一緒に東京ダービー(SI)を勝ちたい。それが父への恩返しかなぁ」

 目指す大舞台、6月4日の東京ダービー(SI)での走りにもご声援くださいね。

 実は、東京プリンセス賞(SI)で優勝したスマートバベルもカタオカステーブルの生産馬。昨年行われた千葉サラブレッドセールに上場しましたが、主取という結果でした。「セリで主取になった馬がSIを勝つんだから、競馬はわからないね。千葉サラブレッドセールにはいい馬がたくさん出てくるので、ぜひ皆さんに足を運んでいただきたいですね」(川島正行調教師)。

 過去に、厩舎所属馬として羽田盃(SI)を制したナイキハイグレードや、ハイセイコー記念(SII)、ローレル賞(SIII)を制したドラゴンシップなども千葉サラブレッドセールの出身馬。今年の千葉サラブレッドセールは5月19日(月)に開催されます。セールにもぜひご注目ください。