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北海道馬産地ファイターズ

村本浩平 北海道馬産地ファイターズ

第123回 『ホースメッセ PartⅠ』

 横浜に行ってきた。横浜と言ってまず思い浮かぶのは、日本三大中華街の一つである横浜中華街。野球好きの筆者としては、横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアム、そして、10代の頃に毎週楽しみにしていた「あぶない刑事」の舞台との印象も強い。

 とはいっても、今年の日本シリーズのロケハンや、映画では定年退職したタカとユージを探しに来たわけでは無い(ちなみに滞在中は、連日中華街に足を運びました)。

 目的は1月17日から21日まで、横浜赤レンガ倉庫1号館とワールドポーターズで開催されたホースメッセだった。今年で3年目を迎える馬に関する「モノ」や「コト」を集めたホースメッセだが、今年から社台スタリオンステーションがブースを出展。繋養種牡馬のハービンジャー(GB)の頭絡が、全国の在来馬の保護活動を目的としたチャリティーオークションに出品される。そして、スタリオン主任の筒井裕司さんが、ディープインパクトやキタサンブラックの管理や、普段の様子について、トークショーを行うこともFacebookで知った。

 その瞬間から頭の中には、「行くぜ! ゲットアップ!ゲットオン!」とのメロディーが流れ出す。

 「締め切り?関係ないね」とつぶやきながら、飛行機とホテルを予約。空港に着くや、「あぶない刑事」のカースタントでお馴染み、カースタントTAKAのドライバーが運転する車で、赤色灯を掲げながら赤レンガ倉庫へと向かった(かなり脚色が入っています)。

 そもそもホースメッセを赤レンガ倉庫で行うきっかけが、「赤レンガ倉庫で馬を愛する人たちが交流できたら...」との関係者の思いだったそうだが、なんと今年はJRA日本中央競馬会の協力で、赤レンガパーク内に特設馬場会場を設置。なんと、赤レンガ倉庫に実際の馬を連れてくることを実現させた。

 また、この特設馬場会場では、実馬を使ったデモンストレーションを行っていた。そこではカウボーイアップランチの代表であり、ホースクリニシャンとして、様々な馬の調教やしつけに携わってきた宮田朋典氏のグランドワーク講座も行われることになっていた。

 しかも講座の日程を見ると、ちょうど自分がホースメッセに行く日と重なっている。「(グランドワークにも)行くぜ!ゲットアップ!ゲットオン!」とこちらも即座に予約。グランドワークということで、多少は馬に接してもいいようにと、牧場の取材時にも着用しているダウンジャケットをトランクに詰め込んだ(後にこの判断が正しかった事が判明する)。

 実は以前にも横浜に来たことはあったのだが(その時は崎陽軒のシュウマイを食べました)、赤レンガパークまで足を伸ばしてみたのはこれが初めてだった。会場に着いたときの素直な感想は、「なまら観光地だなあ」との感想である。僕のようないかにも観光客らしき人間の他にも、デートを楽しむカップルや、ベビーカーを押す家族連れなどなど、多種多様な人たちが訪れている場所であることが改めて確認できた。

 この場所で馬だけのイベントなんて成立するのか?と思いながら、第1会場がある赤レンガ倉庫1号館の3階へと向かうと、そこには慣れ親しんだ馬の世界が広がっていて、少しだけホッとした。

 第1会場に入るとまず目に入るのが、全国の乗馬クラブといった、馬に関係する施設の情報コーナー。その奥には乗馬関連用品、飼料やサプリメントを扱う会社や、吉備高原サラブリトレーニングといった、引退馬の支援やその後の馬生に取り組む団体のブース。そして、ばんえい競馬のブースまで、まさに馬に関係する団体がぎゅっとこの中に収まっているような印象さえ受けた。

 目的と言うか、顔を出さなければと思っていた社台スタリオンステーションのブースは、会場内のお洒落なBARの近くにあった。自分を見かけたスタリオン事務局の方が、「本当に来たんですね!」と声をかけてくれる。こちらも、ようやく落ち着ける場所が見つかって良かったとブースの椅子に腰を下ろすと、そこにはアンケート用紙があった。

 今回、社台スタリオンステーションがホースメッセにブースを出した理由。それは、スタリオンという存在や、今や乗馬になっている馬の父が、スタリオンという場所で数多く繋養されていることをアピールするため。そして、競馬や競馬産業をほとんど知らない人に、牧場での仕事を紹介する目的もあった。

 次回の馬産地ファイターズ。「褒美」。(あぶない刑事風の次回予告で...。)
(次号に続く)