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架空名馬生産牧場 ギャラクティカ・ファーム

綱本将也 架空名馬生産牧場 ギャラクティカ・ファーム

第27回 架空:第72回 皐月賞

馬名:ボイジャー
毛色:芦毛
父:クロフネ
母:ビーネガティヴ
母の父:サンデーサイレンス
クロス:Northern Dancer M4×S5、Nearctic S5×M5
生涯成績:5戦3勝(現役)
主な成績:皐月賞 (GⅠ)

馬名:アイキャンスピーク
毛色:黒鹿毛
父:ディープインパクト
母:ゼロハリーズ
母の父:Singspiel
クロス:Halo S3×M4、Northern Dancer S5×S5、
生涯成績:4戦2勝
主な成績:ラジオNIKKEI杯2歳S(GⅢ)

馬名:ツバサオオゾラ
毛色:鹿毛
父:ロージズインメイ
母:マイベローナ
母の父:コマンダーインチーフ
クロス:Halo S4×M5、Hail to Reason S5×M5、Raise a Native S5×M5×M5、Northern Dancer M5×M5
生涯成績:7戦3勝(現役)
主な成績:弥生賞(GⅡ)

 混戦を制して、第72回皐月賞を優勝したのは、クロフネ産駒のボイジャーだった。
 クロフネ自身の雄大なフットワーク、そしてNHKマイルCとジャパンカップダートの豪快な勝ちっぷりから、産駒も東京競馬場などの大きくて直線の長いコース向きと思われている向きもあるが、意外にもトリッキーと言われる中山競馬場で好成績を残している。クロフネは、カレンチャン、スリープレスナイト、フサイチリシャール3頭のGⅠ馬を送り出しているが、3頭とも中山コースでGⅠを制しているのだ。
 地味な戦績で、6番人気に甘んじていたボイジャーだったが、その皐月賞に至る、『地味な旅路』での経験こそが、華やかなGⅠで活きたと言える。ボイジャーは、ラジオNIKKEI杯2歳Sで4着→弥生賞2着だったが、同様に「皐月賞と同じ芝2000mのラジオNIKKEI杯、弥生賞、若葉Sの3レース中、2レースに出走し、どちらも2~4着と堅実に走っていた馬」を並べてみよう。

92年3着スタントマン=5番人気:ラジオ2着、弥生賞2着
96年1着イシノサンデー=4番人気:ラジオ2着、弥生賞3着
97年1着サニーブライアン=11番人気:弥生賞3着、若葉S4着
98年2着キングヘイロー=3番人気:ラジオ2着、弥生賞3着
05年2着シックスセンス=12番人気:ラジオ4着、若葉S4着
05年3着アドマイヤジャパン=3番人気:ラジオ3着、弥生賞2着
10年2着ヒルノダムール=6番人気:ラジオ4着、若葉S2着

 7頭で[2.3.2.0]と、人気の有無にかかわらず、すべて3着以内に入っていた。皐月賞ではハイレベルな芝2000mでの経験と、適度に負けていることで温存できた体力が活きるということなのだろう。

 以下の6頭は、上記の7頭が走った皐月賞で好走した、ある共通点を持った馬たちだ。

92年③着アサカリジェント(※同着)
96年②着ロイヤルタッチ
97年②着シルクライトニング
98年③着スペシャルウィーク
05年①着ディープインパクト
10年①着ヴィクトワールピサ

 あの7頭たちが負けた、ラジオNIKKEI杯2歳S、弥生賞、若葉Sで、優勝していた馬たちなのである。あの7頭が強いなら、その馬たちに勝った馬たちも強いのは当然とも言える。

 アイキャンスピークは、ボイジャーを4着にくだしてラジオNIKKEI杯2歳Sを優勝。キャリア1戦での優勝だったが、「キャリア1戦で、良馬場のラジオNIKKEI杯2歳Sで3着以内だった馬」は過去4頭が皐月賞に出走していたが、1・1・2・3着と全馬好走。キャリアが浅いのにも関わらず、強敵相手に好走するのは至難の技で、それを達成した馬は、相当な器であるということなのだろう。

 ツバサオオゾラは、ボイジャーを2着にくだして弥生賞を優勝。芝2000mでは3戦全勝としたが、「芝2000mで3戦以上無敗だった馬」は過去8頭が皐月賞に出走して、[5.0.2.1]で着外の1頭も4着と、ほぼ完璧な成績を残していた。皐月賞と同じ芝2000mで底を見せていない馬は、やはり強いということなのだろう。