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架空名馬生産牧場 ギャラクティカ・ファーム

綱本将也 架空名馬生産牧場 ギャラクティカ・ファーム

第29回 架空:第53回 宝塚記念

馬名:ブラックビーム
毛色:青毛
父:ミスキャスト
母:アラートコール
母の父:ブライアンズタイム
クロス:Hail to Reason S4×M4
生涯成績:29戦7勝(現役)
主な成績:宝塚記念(GⅠ)、天皇賞春 (GⅠ)

 14番人気で優勝した天皇賞春がフロック視され、宝塚記念でも低評価だったブラックビームが、その評価に反発するように快勝し、GⅠを連勝。しかしDATA上での評価は、その人気に反して高かったのである。
 天皇賞春優勝馬がその年、宝塚記念に出走したのは過去28頭。その全成績は[10.8.0.10]で、勝率35.7%、複勝率64.3%と好成績を残していた。
 さらに天皇賞春優勝馬を年齢別に分けて見てみよう。


<4歳>
68年ヒカルタカイ    1着
70年リキエイカン    5着
71年メジロムサシ    1着
72年ベルワイド     5着
73年タイテエム     2着
76年エリモジョージ   7着
77年テンポイント    2着
80年ニチドウタロー   10着
86年クシロキング    7着
88年タマモクロス    1着
91年メジロマックイーン 2着
94年ビワハヤヒデ    1着
98年メジロブライト   11着
99年スペシャルウィーク 2着
00年テイエムオペラオー 1着
03年ヒシミラクル    1着
06年ディープインパクト 1着
07年メイショウサムソン 2着

<5歳>
64年ヒカルポーラ    1着
78年グリーングラス   2着
81年カツラノハイセイコ 2着
82年モンテプリンス   1着
89年イナリワン     1着
01年テイエムオペラオー 2着

<6歳>
84年モンテファスト   13着
95年ライスシャワー   競走中止
09年マイネルキッツ   7着
10年ジャガーメイル   8着

4歳[7.5.0.6]=勝率38.9%、複勝率66.7%
5歳[3.3.0.0]=勝率50.0%、複勝率100%
6歳[0.0.0.4]=勝率0%、複勝率0%


 天皇賞春優勝馬が、4・5歳ならば、宝塚記念でも十分に勝負になっていた。
 その4・5歳の天皇賞春優勝馬の、天皇賞春の前走の着順にも注目してみよう。


<1~3着>
68年ヒカルタカイ    1着
70年リキエイカン    5着
71年メジロムサシ    1着
72年ベルワイド     5着
73年タイテエム     2着
76年エリモジョージ   7着

77年テンポイント    2着
78年グリーングラス   2着
80年ニチドウタロー   10着
82年モンテプリンス   1着
86年クシロキング    7着
88年タマモクロス    1着
91年メジロマックイーン 2着
94年ビワハヤヒデ    1着
98年メジロブライト   11着
99年スペシャルウィーク 2着
00年テイエムオペラオー 1着
06年ディープインパクト 1着
07年メイショウサムソン 2着

<4着以下>
64年ヒカルポーラ    1着
81年カツラノハイセイコ 2着
89年イナリワン     1着
01年テイエムオペラオー 2着
03年ヒシミラクル    1着

1~3着[7.6.0.6]=勝率36.8%、複勝率68.4%
4着以下[3.2.0.0]=勝率60.0%、複勝率100%


 天皇賞春とその前走を続けて好走している馬より、前走で適度に息抜きをするように着外敗れていた馬の方が、好成績を残していた。
 5歳で、天皇賞春の前走で10着に敗れていたブラックビートは、宝塚記念で好走する条件を満たしていたのだ。

 またブラックビームの血統は、Halo系×Roberto系であるが、この両系は宝塚記念、有馬記念の2つグランプリレースで強さを発揮する。
 94年以降のグランプリレース18×2=36レースでの父系別の勝利数ランキングを見てみよう(※複数回優勝の系統のみ)。


<宝塚記念>
1位:Halo系=5勝
2位:Roberto系=4勝
3位:Northern Dancer系=3勝
4位:Mr.Prospector系=2勝
  :Nasrullah系=2勝

<有馬記念>
1位:Halo系=9勝
2位:Roberto系=7勝


 ともに1位がHalo系、2位がRoberto系で、合わせて25勝。優勝馬の7割弱をこの2系統で占めていた。
 ブラックビームは血統的にも、グランプリホースに相応しかったのだ。

 天皇賞春はフロックでは勝てない。それを証明した宝塚記念となった――。