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架空名馬生産牧場 ギャラクティカ・ファーム

綱本将也 架空名馬生産牧場 ギャラクティカ・ファーム

第44回 架空:第47回 スプリンターズS

馬名:ドームバレンティン
毛色:青毛
父:ロージズインメイ
母:ココバレンティン
母の父:マイネルラヴ
クロス:Raise a Native S5×M5
生涯成績:30戦10勝(※現役)
主な成績:スプリンターズS(GⅠ)、函館SS(GⅢ)、シルクロードS(GⅢ)

「競馬に絶対はない」。
 人気を集めた実績馬が敗れるたび、その馬の馬券を買っていた悔し紛れに、また自戒を込めて口にする定番の言葉だ。
 しかし「競馬に絶対はない」と知りつつも、絶対視される馬たちもいる。
 単勝オッズ1.0~1.1倍に支持される馬たちだ。
 記録が残っている86年以降、JRAのGⅡ・Ⅲで1.0~1.1倍に支持されたのべ18頭の成績を見てみよう。


87年 ローズS      マックスビューティ  1.1倍 1着
90年 京都大賞典    スーパークリーク  1.1倍 1着
91年 京都大賞典    メジロマックイーン 1.1倍 1着
94年 京都新聞杯    ナリタブライアン   1.0倍 2着
95年 きさらぎ賞     スキーキャプテン  1.0倍 1着
95年 阪神大賞典    ナリタブライアン   1.0倍 1着
97年 京成杯3歳S    グラスワンダー    1.1倍 1着
99年 ステイヤーズS  テイエムオペラオー 1.1倍 2着
01年 日経賞       メイショウドトウ   1.1倍 1着
04年 日経賞       ゼンノロブロイ    1.1倍 2着
05年 ユニコーンS    カネヒキリ      1.1倍 1着
05年 神戸新聞杯    ディープインパクト  1.1倍 1着
06年 阪神大賞典    ディープインパクト  1.1倍 1着
07年 フィリーズR    アストンマーチャン 1.1倍 1着
09年 チューリップ賞   ブエナビスタ     1.1倍 1着
11年 チューリップ賞   レーヴディソール   1.1倍 1着
12年 阪神大賞典    オルフェーヴル    1.1倍 2着
13年 阪神大賞典    ゴールドシップ    1.1倍 1着


 全成績は[14.4.0.0]で、全馬2着以内はキープしていたものの勝率は77.8%で、絶対視されている割には負けている印象だ。
 この『絶対視ホース』はGⅠではのべ6頭。


98年 スプリンターズS タイキシャトル   1.1倍 3着
02年 秋華賞      ファインモーション 1.1倍 1着
05年 東京優駿     ディープインパクト 1.1倍 1着
05年 菊花賞      ディープインパクト 1.0倍 1着
06年 天皇賞春     ディープインパクト 1.1倍 1着
06年 宝塚記念     ディープインパクト 1.1倍 1着


 負けたのはタイキシャトルだけ。裏を返せば、GⅠで絶対視された馬を破ったのは1頭だけとも言える。
 そのタイキシャトルを破ったのは、マイネルラヴだった。
 今のところ種牡馬入りしたマイネルラヴの産駒が、父の晴れ舞台であるスプリンターズSに出走したことはない。しかしマイネルラヴを母の父に持つドームバレンティンが出走し、昨年3着、今年はついに祖父と同じ勲章を手に入れ、グランパズドリームを叶えた。
 昨年は3着で、今年は優勝。何が違ったのか?

 それは祖父の「血が騒いだ」としか言えない。

 昨年の1番人気は2.5倍でカレンチャン。勝ったのは4.4倍の2番人気ロードカナロア。GⅠ2勝のカレンチャンでも2.5倍で絶対視されていたとは言い難く、またロードカナロアもGⅠは初勝利で絶対視されるべき馬ではなかった。
 しかしロードカナロアはその後、世界の強豪が集まる香港スプリント(GⅠ)を圧勝、高松宮記念、安田記念のタイトルも加え、日本スプリント界における『絶対王者』の地位に上り詰めた。
 ロードカナロアの単勝オッズは1.5倍で、数字の上では『絶対視ホース』ではなかったが、その実績は、タイキシャトルを破ったマイネルラヴの「血を騒がせる」には十分だったのだ。