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架空名馬生産牧場 ギャラクティカ・ファーム

綱本将也 架空名馬生産牧場 ギャラクティカ・ファーム

第45回 架空:第74回 菊花賞

馬名:ジャストインパクト
毛色:青鹿毛
父:ディープインパクト
母:スーパーオパール
母の父:ティンバーカントリー
クロス:Northern Dancer M3×S5、Almahmoud S5×M5
生涯成績:10戦4勝(※現役)
主な成績:菊花賞(GⅠ)

 2001年以降、菊花賞に複数頭出走させた厩舎は18。そのうち「1~3番人気馬を含む」複数頭を出走させた厩舎は11。その菊花賞の成績を見てみよう(※矢印は、人気を着順が下回ったら↓、上回ったら↑、同じなら→)。


01年:渡辺栄厩舎
4着ジャングルポケット=1番人気(↓)
14着ワンモアバンクオン=15番人気(↑)

01年:山内厩舎
5着ダンツフレーム=2番人気(↓)
7着チアズブライトリー=9番人気(↑)

06年:瀬戸口厩舎
4着メイショウサムソン=1番人気(↓)
7着マルカシェンク=4番人気(↓)

07年:堀厩舎
3着ロックドゥカンブ=1番人気(↓)
18着ウェイクアイランド=17番人気(↓)

07年:池江泰寿厩舎
5着ドリームジャーニー=2番人気(↓)
12着デュオトーン=9番人気(↓)

08年:音無厩舎
1着オウケンブルースリ=1番人気(→)
15着ミッキーチアフル=10番人気(↓)

08年:小桧山厩舎
6着ベンチャーナイン=8番人気(↑)
16着スマイルジャック=3番人気(↓)

09年:友道厩舎
11着アドマイヤメジャー=5番人気(↓)
15着アンライバルド=3番人気(↓)

10年:昆厩舎
7着ヒルノダムール=3番人気(↓)
15着シルクオールデイー=8番人気(↓)

11年:藤原英厩舎
3着トーセンラー=3番人気(→)
16着ダノンミル=10番人気(↓)

12年:藤原英厩舎
6着ロードアクレイム=3番人気(↓)
10着エタンダール=8番人気(↓)


 1番人気4頭、2番人気2頭、3番人気5頭を擁しながら、11厩舎中3厩舎しか、3着以内に送り込めていなかった。
また22頭中、人気を上回った(↑)のが3頭、人気通り(→)が2頭、下回った(↓)のが17頭で、大多数の馬が期待には応えられてはいない。
さらに、3着以内に入ったのは1・1・3番人気の馬で、4番人気以下だった11頭はすべて着外に敗れ去っていた。
人気馬を抱える故の緊張感が厩舎に広がり、それが僚馬に伝わる。未知の長距離である3000mに臨むにあたり、その緊張感が人馬の折り合いに微妙な齟齬をきたし、本来持っている能力を発揮できないままレースが終わってしまう――このような仮説が成り立つのではないだろうか。

 一方、「ともに4番人気以下」の複数頭を出走させた厩舎は7。


03年:橋口厩舎
1着ザッツザプレンティ=5番人気(↑)
7着ヴィータローザ=7着(→)

03年:音無厩舎
2着リンカーン=4番人気(↑)
8着トリリオンカット=14番人気(↑)

06年:浅見秀厩舎
1着ソングオブウインド=8番人気(↑)
17着パッシングマーク=18番人気(↑)

07年:大久保龍厩舎
1着アサクサキングス=4番人気(↑)
4着エーシンダードマン=12番人気(↑)
10着ヒラボクロイヤル=11番人気(↑)

08年:橋口厩舎
2着フローテーション=15番人気(↑)
18着ノットアローン=6番人気(↓)

09年:池江泰郎厩舎
2着フォゲッタブル=7番人気(↑)
6着ヤマニンウィスカー=11番人気(↑)

10年:長浜厩舎
1着ビッグウィーク=7番人気(↑)
10着ゲシュタルト=10番人気(→)


 7厩舎すべてが必ず1頭は3着以内に送り込んでいた。
また15頭中12頭が人気を上回り、人気通りが2頭、下回ったのが1頭のみ。大多数の馬が期待以上の快走を見せていた。
 出走させる馬すべてが人気薄で、いい意味での気楽さが相乗効果で馬にゆとりを与え、そのゆとりが長距離での息の入りにつながり、快走を生む要因となっているのではないだろうか。

 ジャストインパクトと僚馬アドバイススピカの人気は、7・8番人気。
 ジャストインパクトの菊花賞制覇は、厩舎による「ゆとり教育」の賜物だったかもしれない――。