10月25日の昼のこと、京都市内でタクシーをひろい、しばらくは無言だったが、そのうちに言葉を交わすと、若い運転手は話好きのようだった。
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横浜の川のほとりでバーを営む光枝さんは62歳。カラオケで都はるみの歌がめっぽううまい。とりわけ「好きになった人」、(白鳥朝詠作詞、市川昭介作曲)を歌うと、初めて聞く客など、なんでそんなにうまいのかって、目をまるくする。
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「息子は野球だけがちょっと上手なバカオ。その母親のわたしは元気なだけがとりえのアホコ。
アホコとバカオで生きてるんだから、大変」
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ロンドンオリンピックの男子体操、個人種目別鉄棒の決勝をテレビで見ている。
中国の鄒凱がミスなく宙を蹴り着地を決めて16.366。すごい。内村航平を負かしたゆかに続いて、またスウガイの金メダルだと私は思った。
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7月3日、新橋駅に近い内幸町ホールにいた。「第14回けやき会、もの語りの世界」。その昼の部である。客席は満席だった。
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ディープブリランテがフェノーメノの追撃をハナ差しのいで、2012年のダービーは終わった。
戦い済んだ馬たちが戻ってくるのを、私は地下馬道で待っている。
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ピーコという名のセキセイインコが逃げだし、警察に保護され、「サガミハラシミドリク......」と番地までしゃべったので、飼い主の女性のもとに戻ってニュースになったとき、
「ミヤさん、元気かなあ」 私が言い、
「あっ、わたしも、ミヤさん、どうしてるかなあと思った」とかみさんが言った。
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4月8日、阪神競馬場に着くと、第5R3歳500万下の出走馬がパドックを歩いていた。
競馬場に着いてすぐの馬券は、1番人気から人気順への馬単、と私は決めている。運だめしみたいな遊びだ。
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鎌倉駅の改札口を出ると、バスターミナルに鎌倉山経由江の島行きが待っている。グッドタイミング。途中のバス停笛田が私の家に近い。
バスに乗ろうとしたとき、「大仏に行くの、これでいいかね?」老人に聞かれる。これでいい。「ありがとう」
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寒い日の午後、鎌倉駅に近いコーヒーショップに入ると、「おや?」という老人の顔とぶつかった。私の顔も、「おや?」になる。
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