HOME > お楽しみ > 日本馬の世界挑戦!現地レポート > 2011 キャセイパシフィック香港国際競走 現地取材レポート
今年の香港国際競走も無事に終わりました!
最後は盛大な花火で締めくくりです。
来年は日本馬の勝利の祝砲になって欲しいものです。
香港カップの表彰式の記念撮影です
香港カップの表彰式のアンソニー・クルーズAnthony Cruz調教師です。香港カップのタイトルは今回が初となりました。
香港カップの表彰式のマシュー・チャドウィックMatthew Chadwick騎手です。弱冠21歳にして国際G1レース優勝を成し遂げました。09年10月にエジプシャンラーEgyptian RaでナショナルデイカップNational Day Cup (L Group 3) を勝利したのが初重賞で、香港の大レースとしてはカリフォルニアメモリーで今年2月の香港ゴールドカップHong Kong Gold Cup (L Group 1) を優勝しています。
香港カップを優勝したカリフォルニアメモリーCalifornia Memoryです。前走までの後方待機策から一転、今回は最内枠から出るとコーナーワークで3番手の内を取り、直線を向いてからも無理な進路取りをせずに前が開くのを見計らって追い出し、1馬身差を付けて優勝しました。鞍上のマシュー・チャドウィックMatthew Chadwick騎手にとっては前走の敗戦をも払拭する大きな1勝となりました。
香港カップのレース後のアンビシャスドラゴンAmbitious Dragonです。直線半ばまでは勝ちパターンに見えましたが、最後に伸びを欠いて4着に終わりました。地元の期待馬の不甲斐ない敗戦に、ファンからは容赦ないブーイングが浴びせられ、ダグラス・ホワイトDouglas Whyte騎手も思わず顔をそむけました。レース後にペースがとても遅かったことを敗因に語っています。
香港カップのレース後のザズーZazouです。スローペースの2番手でレースを進め、直線を向いて先頭に立つと粘りを見せ、残り100mで交わされながらも踏ん張ってアンビシャスドラゴンAmbitious Dragonを短頭差抑えて3着に入りました。鞍上はオリビエ・ペリエOlivier Peslier騎手です。
8レースに2000m芝の香港カップHong Kong Cup (Group 1) が行われました。好スタートからピュアチャンピオンPure Championがハナに立ち、外からザスーZazouが2番手に付け、バイワードByword が3番手、内にカリフォルニアメモリーCalifornia Memory、ダーバンサンダーDurban Thunder、シリュスデゼーグルCirrus des Aigles、ランサムノートRansom Noteと続き、2馬身離れてアンビシャスドラゴンAmbitious Dragon、ジャコビーJacobee、最後方からイリアンIrianという隊列になりました。レースはスローで流れ、3コーナーを過ぎると一団となって直線を向きました。アンビシャスドラゴンは仕掛けを遅らせて後方3番手から直線で外に持ち出し、一気に伸びて残り200mでは先頭に立つ勢いでしたが、そこから失速して4着に敗退しました。一方、3番手の内を進んでいたカリフォルニアメモリーは直線を向いても内で我慢し、一旦は5番手に下がりながらも残り150mで仕掛けると一気に馬群の間から抜け出して優勝しました。勝ちタイムは2:04.57で鞍上はマシュー・チャドウィックMatthew Chadwick騎手。最後方の位置取りからアンビシャスドラゴンの後ろを通って残り100mから交わしに行ったイリアンが1馬身差の2着、直線で早めに先頭に立ったザズーが最後まで踏ん張って1/4馬身差の3着でした。
メインの香港カップはCalifornia Memoryが優勝
騎手はM.Chadwick
香港カップの本馬場入場のジャコビーJacobeeです。香港調教の4歳騸馬で、通算成績は18戦6勝。英リングフィールドLingfield競馬場のAWコースでデビュー戦を勝利すると、1戦1勝の戦績で香港に移籍しました。その後は香港で17戦5勝。今年の香港ダービーHong Kong Derby (L Group 1) はアンビシャスドラゴンAmbitious Dragonの4着でした。前々走でハンデ戦のササレディースパーズSa Sa Ladies' Purse (L Group 3) を優勝して重賞初制覇しますが、前走のジョッキークラブカップJockey Club Cup (Group 2) は最下位の12位に敗退しました。鞍上はティム・クラークTim Clark騎手です。