HOME > お楽しみ > 日本馬の世界挑戦!現地レポート > 2011 キャセイパシフィック香港国際競走 現地取材レポート
ジョッキークラブマイルの本馬場入場のアンビシャスドラゴンAmbitious Dragonです。通算成績は13戦8勝、春のクイーンエリザベスⅡ世CQE II Cup (Group 1) を優勝しました。今シーズンは1400mのハンデ戦、ナショナルデイカップNational Day Cup (L Group 3) からのスタートとなり、2着のディスティンドフォーグローリーDestined For Gloryに21/2馬身差を付けて快勝しました。本番は香港カップに出走しますが、前哨戦は香港マイルを選択しました。鞍上は昨年の香港ダービーHong Kong Derby (L Group 1) までの4戦で手綱をとったマキスム・ギュイヨンMaxime Guyon騎手です。
7レースに2000m芝のジョッキークラブカップJockey Club Cup (Group 2) が行われました。スタート後の先行争いからパッキングオーケーPacking OKがハナに立ち、スーパーピスタチオSuper Pistachioが外から並んでいき2番手に。ミスターメディチMr Medici、外にジャコビーJacobee、マイティーハイMighty Highは先行争いから2コーナーで下げて5番手に。キングダンサーKing Dancer、ピュアチャンピオンPure Championが並んで続き、カリフォルニアメモリーCalifornia MemoryとイリアンIrianは並んで後方から、スーパーサテンSuper SatinとサムズアップThumbs Upが並んで最後方からとなりました。3コーナーでイリアンがカリフォルニアメモリーの外に付けたため、カリフォルニアメモリーは内を通り直線を向きますが、前の壁を避けるために出す進路をイリアン、スーパーサテン、サムズアップに次々と締められて全く流れに乗れず4着に敗退しました。中団にいたピュアチャンピオンが直線半ばで先頭に立ちイリアンが並びかけていきますが、最後方にいたサムズアップが大外を通って鋭い伸びを見せ、ゴール前での3頭の競り合いから抜け出して優勝しました。勝ちタイムは2:01.61で鞍上はブレット・プレブルBrett Prebble騎手。ピュアチャンピオンがクビ差で2着残り、間のイリアンはクビ差遅れて3着でした。
6レースに1200m芝のショッキークラブスプリントJockey Club Sprint (Group 2) が行われました。スタートダッシュからディムサムDim Sumがハナを奪い、シュプリームウインSupreme Winが並んで2番手、3番手の内にファイナルアンサーFinal Answer、リトルブリッジLittle Bridgeと続き、2馬身開いてエントラップメントEntrapment、アドミレイションAdmirationという並びになりました。4コーナーまでほとんど隊列が変わらず進むと一気に差が縮まり、直線を向いて横一線に。4番手を進んだリトルブリッジが伸びを見せて残り200mで先頭に立ち、5番手だったエントラップメントもゴール前で伸びますが追いつくまでには至らずリトルブリッジが勝利しました。勝ちタイムは1:08.67で鞍上はジェラルド・モッセGerald Mosse騎手。3/4馬身差の2着にエントラップメントが入り、エントラップメントの内に併せて伸びたアドミレーションが1/2馬身差の3着でした。
11月20日にシャティンSha Tin競馬場で、香港国際競走の各前哨戦となるジョッキークラブスプリントJockey Club Sprint (Group 2) 、ジョッキークラブカップJockey Club Cup (Group 2) 、ジョッキークラブマイルJockey Club Mile (Group 2) が行われましたので、その模様をお伝えします。
マカオサンドプレミアカップを優勝したゴールデンスターGolden Starです。外国馬には揃ってコース適性の不安があったのに対し、同コースのレコードホルダーが他馬に付け入る隙すら与えぬ盤石の勝利で歴史に名を刻みました。鞍上はルイ・コラレスLouis Corrales騎手です。
マカオサンドプレミアカップのレース後のダイナミックブリッツDynamic Blitzです。地元のゴールデンスターと人気を二分しましたが、3コーナーで追いかけていった分、ゴール前で差されて3着に終わりました。鞍上はオリビエ・ドゥルーズOlivier Doleuze騎手です。
5レースにマカオ初の国際競走となったマカオサンドプレミアカップMacau Sand Premier Cup (L Group 1) がイギリス2頭、オーストラリア1頭、香港1頭に地元マカオ8頭の計12頭で1300m砂のコースで争われました。4枠から好ダッシュを決めて飛び出したのが地元のゴールデンスターGolden Starで、すぐに5馬身引き離してレースを引っ張りました。2番手にオーストラリアのエクレアミスティックEclair Mystic、3番手の外に香港のダイナミックブリッツDynamic Blitz、やや遅れてアマガンセットAmagansettが内から4番手に上がり、5番手の内にワールドフォーチュンWorld Fortune、外にセントペターズギフトSt Peter's Gift、イギリスのマジェスティックマイルズMajestic Mylesは中団から、イギリスのドンカスターローバーDoncaster Roverは後方からのレースとなりました。3コーナーで2番手にいたエクレアミスティックが一杯になるとダイナミックブリッツが2番手に上がって前を追いますが差は詰まらず、ゴールデンスターがリードを保ったまま優勝しました。勝ちタイムは自身のレコードに0.5秒差の1:18.0で鞍上はルイ・コラレスLouis Corrales騎手。ゴール前で内から鋭く伸びたワールドフォーチュンが41/2馬身差の2着に入り、ダイナミックブリッツは11/2馬身差の3着。他の外国勢はマジェスティックマイルズ7着、ドンカスターローバー10着、エクレアミスティック12着という結果でした。
マカオサンドプレミアカップの本馬場入場のマジェスティックマイルズMajestic Mylesです。イギリス調教の3歳騸馬で、通算成績は14戦5勝。これまで重賞は2度出走して共に7着に終わっており、前々走はスコットランドのエアAyr競馬場で行われたエアゴールドカップAyr Gold Cup に出走して26頭立ての13着、前走はリスティッド競走で2着でした。鞍上はポール・ハナガンPaul Hanagan騎手です。
マカオサンドプレミアカップのパドックのドンカスターローバーDoncaster Roverです。イギリス調教の5歳牡馬で、通算成績は33戦5勝。これまで重賞勝ちはなく、昨年5月にヘイドックパークHaydock Park競馬場で行われたジュライSJury Stakes (Group 3) でメインエイムから3/4馬身差の2着と、今年6月にニューキャッスルNewcastle競馬場で行われたチップチェイスSChipchase Stakes (Group 3) でジェンキGenkiからアタマ差の2着が最高着順です。今年はドバイに参戦し、2月のハンデ戦は7着、3月のハンデ戦はジェイジェイザジェットプレーンJ J The Jet Plane の4着に入りました。前々走はスプリントカップSprint Cup (Group 1) に出走しドリームアヘッドDream Aheadの11着、前走はマジェスティックマイルズMajestic Myles(2着)も出走したリスティッド競走で5着でした。鞍上はジェローム・レルマイトJerome Lermyte騎手です。