HOME > お楽しみ > 日本馬の世界挑戦!現地レポート > 2012 ロンジン 香港国際競走 現地取材レポート
2012ロンジン・香港国際競走も無事に終わりました!
最後は恒例の花火です。
また来年、この場所で日本馬が活躍するのを楽しみにします♪
香港カップのレース後のカリフォルニアメモリーCalifornia Memoryです。前走は大外枠からスタートするとすぐに下げて最後方の内に入れた一方、今回は最内枠から好スタートを切って4番手でのレースとなりました。向正面で位置取りを下げ、3コーナー過ぎから内を通って差を詰めると、直線で前が開いたところを抜け出し、最後は流して連覇を達成しました。シリュスデゼーグルCirrus des Aiglesの回避でかなり手薄な相手関係となり、同馬にとっては当然の横綱相撲でした。鞍上はマシュー・チャドウィックMatthew Chadwick騎手です。
8レースは2000mの香港カップHong Kong Cup (Group 1) がシリュスデゼーグルCirrus des AiglesとスウィートオレンジSweet Orange出走取消の11頭立てで行われました。カリフォルニアメモリーCalifornia Memoryが好スタートを切りますが、ザイダンZaidanが一気に先頭に立つと、さらに外からダンエクセルDan Excelがかぶせるようにハナを奪って3馬身離して逃げ、オータムゴールドAutumn Goldが3番手、4番手の内にカリフォルニアメモリー、5番手の内にカールトンハウスCarlton House、外にフーエルブリッツFeuerblitz、サオノワSaonois、イリアンIrian、ジオフラGiofra、アルコポップAlcopop、ミリタリーアタックMilitary Attackという隊列になりました。3コーナー手前で逃げるダンエクセルのリードがなくなると中団にいたフーエルブリッツが先頭に躍り出て、内からダンエクセルが再びハナを主張して2頭が競り合いながら直線へ。先にフーエルブリッツが脱落してダンエクセルが単独先頭に立ちますが、カリフォルニアメモリーが残り200mで並びかけると一気に突き放して快勝しました。勝ちタイムは2:03.09で鞍上はマシュー・チャドウィックMatthew Chadwick騎手。後方から馬群の中を突いたジオフラも伸びを見せたものの、カリフォルニアメモリーとの差は縮まらず1馬身差の2着、4コーナーで最後方となったアルコポップが最内を伸びて13/4馬身差の3着、逃げたダンエクセルが1/2馬身差の4着、後方から外をまわったミリタリーアタックが11/4馬身差の5着、カールトンハウス6着、サオノワ10着という結果でした。
8R 香港カップ
地元香港のCALIFORNIA MEMORY(カリフォルニアメモリー)が優勝
騎手M.チャドウィック
香港カップのパドックと本馬場入場のカリフォルニアメモリーCalifornia Memoryです。香港調教の6歳騸馬で通算成績は29戦10勝です。昨年春のクイーンエリザベス2世CQE II Cup (Group 1) はアンビシャスドラゴンAmbitious Dragonから3/4馬身差の2着、暮れはジョッキークラブカップJockey Club Cup (Group 2) の4着から香港カップHong Kong Cup (Group 1) に挑み、イリアンIrianに1馬身差を付けて優勝しました。今年に入って香港G1の2戦で3着となった後、ドバイデューティーフリーDubai Duty Free (Group 1) に参戦しますがシティスケープCityscapeの12着と敗退し、クイーンエリザベス2世CもルーラーシップRulershipの5着、シンガポール航空国際カップSingapore Airlines International Cup (Group 1) はシンションChinchonの7着に終わりました。今シーズンは10月のマイル戦、シャティントロフィーSha Tin Trophy (Group 2) から始動しアンビシャスドラゴンAmbitious Dragonの5着となると、前走のジョッキークラブカップでは最後方から直線馬群の中を突いてゴール前で僅かに抜け出し、イリアンに短頭差で優勝しました。鞍上は主戦のマシュー・チャドウィックMatthew Chadwick騎手です。
岩田康誠Yasunari Iwata騎手を祝福する池添謙一Kenichi Ikezoe騎手
香港マイルの表彰式後の記念撮影です。
香港マイルのレース後のアンビシャスドラゴンAmbitious Dragonです。前走のジョッキークラブマイルJockey Club Mile (Group 2) ではグロリアスデイズGlorious Daysと併走して直線で遅れをとりましたが、今回はほぼ同じポジションでレースを進めたグロリアスデイズに対し、4馬身後ろの後方待機策に出ました。後方3番手で直線を向くと大外に持ち出して、残り200mで先頭に立ったグロリアスデイズに鋭く迫ると残り50mで交わし優勝しました。前日には右後脚に不安があるとして当日に回避の可能性もあり、グロリアスデイズの単2.4倍に対しアンビシャスドラゴンは4.1倍と人気を落としていましたが、終わってみれば最強馬が強い勝ち方を見せて、場内の地元ファンは多いに盛り上がりました。
7レースは1600mの香港マイルHong Kong Mile (Group 1) が行われました。スタートしてドンボスコDon Boscoがハナに立ち、パッキングオーケーPacking Okが2番手、2馬身後ろにゴードンロードバイロンGordon Lord Byron、4番手の内にマスターオブハウンズMaster of Hounds、外にグランプリボスGrand Prix Boss、中団はグロリアスデイズGlorious Days 、シユーマSiyouma 、サダムパテックSadamu Patek、エクステンションXtensionと続き、2馬身後ろにアンビシャスドラゴンAmbitious Dragon、パッキングウィズPacking Whiz、ピュアチャンピオンPure Championという隊列になりました。3コーナーで逃げるドンボスコが2馬身のリードを取り、グランプリボスは3番手の内に入って直線を向きました。パッキングオーケー、ゴードンロードバイロン、グロリアスデイズの競り合いから残り200mでグロリアスデイズが抜け出しましたが、4コーナーで後方3番手の大外をまわったアンビシャスドラゴンが直線で鋭く伸びて残り50mでグロリアスデイズを抜き去って優勝しました。勝ちタイムは1:34.12で鞍上はザカリー・パートンZachary Purton騎手。3/4馬身差の2着にグロリアスデイズ、11/2馬身差の3着にパッキングオーケー、短頭差の4着にゴードンロードバイロン、後方から伸びたパッキングウィズが3/4馬身差の5着、馬群の中を通ったサダムパテックはじわじわと伸びてクビ差の6着、グランプリボスは直線半ばで一杯となり、最下位の12着に終わりました。
7R 香港マイル
AMBITIOUS DRAGON(アンビシャスドラゴン)が優勝
騎手Z.パートン
サダムパテックは6着
グランプリボスは最下位の12着で入線