HOME > お楽しみ > 日本馬の世界挑戦!現地レポート > 2010 アメリカブリーダーズカップ・デイ 現地取材レポート
クラシックを目前に控え、熱気に包まれるスタンドです。
奥で各馬が装鞍中のパドックです。人で溢れ返っています。
BCクラシックのパドックに向かうルッキンアットラッキーLookin At Luckyです。3歳牡馬で通算12戦9勝、内G1を5勝挙げています。4戦全勝で挑んだ昨年のBCジュヴェナイルBreeders' Cup Juvenile (Grade 1) はヴェールオブヨークVale of Yorkにアタマ差の2着でした。その後2連勝で挑んだサンタアニタダービーSanta Anita Derby (Grade 1) はシドニーズキャンディーSidney's Candyから6馬身差の3着、続くケンタッキーダービーKentucky Derby (Grade 1) はスーパーセイバーSuper Saverの6着に敗退しましたが、プリークネスSPreakness Stakes (Grade 1) は巻き返して優勝しました。その後もハスケル招待SHaskell Invitational Stakes (Grade 1) 、インディアナダービーIndiana Derby (Grade 2) と重賞2連勝中です。プリークネスSからのコンビとなるマーティン・ガルシアMartin Garcia騎手が騎乗します。
BCクラシックのパドックに向かうフライダウンFly Downです。3歳牡馬で通算成績は9戦3勝。今年5月のドワイヤーSDwyer Stakes (Grade 2) で6馬身差を付け重賞初制覇し、続くベルモントSBelmont Stakes (Grade 1)では前走で6馬身差を付けたドロッセルマイヤーDrosselmeyerに3/4馬身遅れての2着。その後3戦しますが勝利はなく、前々走のトアヴァーズSTravers Stakes (Grade 1) はハナ差の2着、前走のジョッキークラブゴールドカップSJockey Club Gold Cup Invitational Stakes (Grade 1) は勝ったヘインズフィールドHaynesfieldから6馬身離された3着でした。今回はジュリアン・ルパルーJulien Leparoux騎手が初騎乗します。
BCクラシックのパドックに向かうクオリティロードQuality Roadです。4歳牡馬で通算12戦8勝、全て3着以内です。昨年3月のフロリダダービーFlorida Derby (Grade 1) で初G1制覇しましたが、その後3歳時のG1はベルモントS馬サマーバードSummer Birdに屈して3、2着。今年に入り、メトロポリタンHThe Metropolitan (Grade 1 Handicap)や前走のウッドワードSWoodward Stakes (Grade 1) などG13勝を含む5戦4勝。前々走のホイットニーHWhitney Handicap (Grade 1) はブレイムBlameにアタマ差敗れての2着でした。同馬の3戦目からコンビを組むジョン・ヴェラスケスJohn Velazquez騎手が騎乗します。
BCターフを優勝したデンジャラスミッジDangerous Midgeです。イギリスのブライアン・ミーハムBrian eehan師の管理馬でこれまでの通算成績は10戦5勝。重賞は前走のアークトライアルArc Trial (Group 3) が初出走で4馬身差の勝利を挙げていました。ベカバッドBehkabadに完勝でのタイトル獲得ですので、招待を受諾しているジャパンカップへの動向にも注目です。鞍上のランフランコ・デットーリLanfranco Dettori騎手は同馬には今回が初騎乗でした。
10レースは芝12ハロンのブリーダーズカップターフBreeders' Cup Turf (Grade 1) が行われました。凱旋門賞馬のワークフォースWorkforceが当日の朝に出走を取りやめて7頭立て。スタートでチャンプペガサスChamp Pegasusがハナに立ち、2馬身後ろの2番手にデンジャラスミッジDangerous Midge、3番手の内にベカバッドBehkabad、外にテリングTelling、その後ろにドビュッシーDebussyという隊列に。道中はほぼ動きなく進んだものの、3コーナーでは2番手デンジャラスミッジと3番手ベカバッド間が3馬身ほど開きました。直線を向いてデンジャラスミッジは外へ、ベガバッドは内に進路を取り逃げ込みを図るチャンプペガサスを追い、外のデンジャラスミッジが直線半ばで交わすと突き放して優勝しました。鞍上はランフランコ・デットーリLanfranco Dettori騎手。チャンプペガサスも最後までたれずに11/4馬身差の2着に入り、人気を集めたベカバッドは内で伸びずさらに2馬身差の3着に終わりました。
10レースはBCターフBreedrs' Cup Turf(G1)が行われ、Dangerous Midgeが2番手から抜け出し優勝しました。鞍上はLanfranco Dettori騎手です。
BCターフの返し馬のベガバッドBehkabadです。アガ・カーン殿下所有の3歳馬で通算9戦6勝。パリ大賞Grand Prix De Paris (Group 1) 、ニエル賞Prix Niel (Group 2) を連勝して挑んだ凱旋門賞Prix De L'Arc De Triomphe (Group 1) は直線内でもたついて4着。3歳で凱旋門賞馬となったワークフォースにはここで借りを返したいところでしたが出走を取り消したため、負けられない一戦となりました。鞍上は凱旋門賞と同じくクリストフ・ルメールChristophe Lemaire騎手です。
BCターフの本馬場入場のテリングTellingです。6歳牡馬で通算成績は24戦6勝、前々走のソードダンサー招待SSword Dancer Invitational Stakes (Grade 1) を勝利し同レース連覇としましたが、重賞勝ちはこの2鞍のみです。前走のJ・ハーシュターフクラシック招待SJoe Hirsch Turf Classic Invitational Stakes (Grade 1) は5着でした。鞍上はハヴィエル・カステリャーノJavier Castellano騎手です。