HOME > お楽しみ > 日本馬の世界挑戦!現地レポート > 2010 キャセイパシフィック香港国際競走 現地取材レポート
香港カップのレース後のインタビューです。
香港カップの表彰式です。
香港カップの表彰式のエドワード・ダンロップEdward Dunlop調教師です。管理するヴィジャボードOuija Boardが05香港ヴァーズを優勝、06クイーンエリザベス2世Cで3着となり、香港では日本以上にインパクトを与えられた調教師と言えるでしょう。スノーフェアリーもウィジャボードのようにこれから世界中で活躍してもらいたいものです。
香港カップの表彰式のライアン・ムーアRyan Moore騎手です。エリザベス女王杯の衝撃的なレースや、ワールドスーパージョッキーズシリーズの総合優勝など、今秋の活躍で日本のファンにもその名はあっという間に浸透しました。スノーフェアリーがこの末脚を繰り出せるのは、この騎手だからというのは疑う余地もありません。快進撃はまだまだ続くことでしょう。
香港カップを優勝したスノーフェアリーSnow Fairyです。4コーナーで後方でも期待に胸が高鳴り、残り300mで外に出した時に勝ったと感じました。その後の末脚は圧巻の一言。2着のイリアンとはクビ差でしたが抵抗する隙すら与えぬ完勝でした。
香港カップで2着に入ったイリアンIrianです。中団の位置取りから直線での差し脚は鋭く、3着に11/4馬身も付ける完璧なレース内容でしたが、今回ばかりは相手が悪かったと言わざるを得ません。前哨戦でドイツ時代の状態に戻ってきたのであれば、今後の活躍にも期待がかかります。
レース後のヴィジョンデタVision d'Etatです。昨年の優勝馬らしく良い脚を使いましたが4着に敗退しました。道中は後方3番手でスノーフェアリーの前を進み、4コーナーで並走となり、直線を向いて内外に進路が分かれ、間にコレクションが入った分、スノーフェアリーに後れをとりました。
スノーフェアリーの強い勝ち方には多くの日本の競馬ファンにも喜びを与えたことでしょう。素晴らしい馬による素晴らしいレースを見れば誰もが感動し、それに国境がないことはスノーフェアリーが教えてくれました。もっともっと世界中の名馬と出会い、いくらでも感動したいものです。
8Rは2000m戦の香港カップHong Kong Cup (Group 1) が行われました。パッキングウィナーPacking Winnerが好スタートを切ってハナに立ち、外枠からシリュスデゼーグルCirrus Des Aiglesが並びかけて行き2番手に。3番手の内にスーパーピスタチオSuper Pistachio、その後ろにスタセリタStacelita、スーパーサティンSuper Satinと続き、ヴィジョンデタVision D'Etatは後方、スノーフェアリーSnow Fairyはその2馬身後ろの後方2番手を進みました。先行グループは1馬身間隔で入れ替わりなく進み、スノーフェアリーも後方のまま直線へ。パッキングウィナーが残り100mまで逃げ粘るところを、内を突いたスーパーサティンSuper Satin、外からイリアンIrianが鋭い伸び。それを上回ったのがスノーフェアリーでした。直線を向いて馬群の中を進むと残り300mで外に持ち出した時にはまだ後方4番手でしたが、鋭い末脚でイリアンに馬体を併せて抜きさり優勝しました。鞍上はライアン・ムーアRyan Moore騎手で勝ちタイムは2:02.96。クビ差でイリアンが2着に入り、11/4馬身差の3着は逃げ粘ったパッキングウィナー。ヴィジョンデタも後方からスノーフェアリーと同様に伸びましたが、大外を回ったぶん位置取りが悪くなり、逃げたパッキングウィナーを短頭差捕えられず4着。馬群の中をしぶとく伸びたプラントゥールPlanteurが5着でした。
メインレースの香港カップ。
日本でもおなじみのスノーフェアリーが異次元の末脚で優勝!
鞍上は今年、大ブレークのムーア騎手。
エリザベス女王杯で日本のファンを驚かせた脚が今回は香港のファンにも強烈に印象づけた。