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プロフィール
池江敏行さん 調教助手

1962年生。栗東・池江泰郎厩舎所属。
叔父である池江泰郎調教師の開業時から調教助手として所属。メジロマックイーン・ステイゴールド・ディープインパクトなど数々の名馬の調教を担当。

競馬に携わるさまざまな方にJBIS-Searchを体験していただくこのコーナー。第6回目となる今回のゲストは、池江敏行さん。

池江敏行さんといえば、言わずと知れたディープインパクトの調教助手。ある意味、最もディープインパクトの背中を知っている人物とも言えます。その池江さんは、間もなくデビューしてくるディープインパクトの子供たちをどう見ているのでしょうか。お話を伺ってみましょう。

-今年デビューするディープインパクト産駒の動向については気にされていますか?

池江:自分が調教を担当した馬の中でも、ディープインパクトはダービーを獲らせてくれた特別な1頭ですからね。その子供たちの動向についてはもちろん気になりますよ。初年度となる08年生まれで今年2歳になる産駒が、血統登録をしている馬だけで147頭いるのですが、JBIS-Searchの『産駒一覧』から、繁殖相手の兄弟や成績などを1頭1頭調べて、5代血統表のクロスから産駒の特徴などをあれこれ妄想して楽しんでいます。

ディープインパクト産駒

-その中でも特に気になる産駒はいましたか?

池江:いい繁殖牝馬を集めていますからね。目移りしますが、まだ馬名登録もされておらず、所属厩舎も掲載されていない段階ですので、本格的に目をつけ始めるのはこれからになるのではないでしょうか。厩舎によって調教過程がまったく違うわけですから、産駒がどこの厩舎に行くかは特に気になります。そういった意味では、ここ数ヶ月のJBIS-Searchは要チェックですね(笑)。

5代血統クロス

-池江さんが担当されたステイゴールドやメジロマックイーンの産駒はすでに活躍していますが、その成績チェックもされていますか?

池江:中央・地方関係なくチェックしていますよ。産駒の距離適性や馬場適性などを自分なりに分析して楽しませてもらっています。なかでも、昨年の宝塚記念、有馬記念の両グランプリを制したドリームジャーニーは、父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンという、私にとっては夢のような配合で、おまけに厩舎も池江泰郎先生の息子である泰寿さんのところですから、デビューからずっと注目しています。あれだけの素晴らしい成績を残してくれて、本当に嬉しいです。

ステイゴールド、ドリームジャーニー

-ところで、ご担当されていた馬の当時の調教の様子などは覚えているものですか?

池江:JBIS-Searchの成績欄を見て記憶が蘇ってきましたよ(笑)。それぞれのレースにいろんなエピソードや思い出があるのですが、やはりディープインパクトのダービーだけは特別でしたね。先生の“ダービーを勝ちたい”という強い気持ちがヒシヒシと伝わってきて、すごくプレッシャーのかかる日々を送っていました。もちろん僕自身も、直接担当する馬でダービーを勝つのはこれが最初で最後のチャンスかも…との思いで必死でしたね。

-池江泰郎厩舎は今年がラストイヤーになりますが、厩舎スタッフとしてリーディングトレーナーのランキングなどは気になりますか?

池江:ものすごく気になりますね。毎週、競馬が終了すれば必ずチェックしています。自厩舎の成績はだいたい把握できていますが、他厩舎が今週どれだけ勝利し、その結果どれだけ順位が上がったか下がったかをマメに気にしてチェックするようにしています。ランキングの上下は、次週からの仕事のモチベーションにかなり影響しますよ(笑)。

ディープインパクト競走成績、リーディングトレーナー

-最後にJBIS-Searchを使った感想をお聞かせください。

池江:自厩舎に入厩予定の生産馬情報を特に気にして見ているのですが、他にはない膨大な情報データベースに驚かされました。そのデータベースを参考に、血統背景などを細かく調べ、今後入厩してくる時のために、調教のすすめ方を個人的に研究しています。厩舎関係者としても非常に助かるサイトだと実感しています。

池江敏行さん、ありがとうございました。池江泰郎厩舎最後の年に、再び恩師へ大きなプレゼントを届けてくれることに期待しています。

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