馬ミシュラン
第88回 『人が集まる場所』
2016.04.15
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まず最初に、先月号文末についてのご報告である。移行の作業が遅れに遅れ、現状では4月中にはなんとか、という状態。なんとか来月号には完了のお知らせが出来ることを祈っております。もうヘロヘロです(笑)
2月末日、都内のホテルで全国公営競馬専門紙協会の年次総会が行われた。
不肖、私も事業編集局長として、総会の司会進行を仰せ付かり、ひとまず荒れることもなく、また、今年は総会においては大きな議案がなかったこともあり、無事総会を終えた。
総会は日頃メールや電話で情報のやり取りをしている各地の新聞社の方々に、一同に会うことの出来る唯一の機会であり、会えば「日頃お世話になっております」とご挨拶する。ただ、毎年のようにある地区の新聞社の方とじっくりと問題や課題などについて語り合ったりしているうちに、何人かの方に対して挨拶する機会を逃してしまうこともあり、申し訳なく思うことも多い。
各地の新聞社さんは、もちろん移籍した馬の話や、南関東で短期騎乗した騎手の話しもするが、その地区の新聞販売を委託している関係で、場外発売所の話になることも多い。
最近の関心事は、たとえば香川県の観音寺市にある、兵庫の場外発売所「DASH観音寺」。2012年3月7日を最後に廃止された旧観音寺競輪場で、廃止後は「サテライト観音寺」として場外発売施設として運営されていたが、2015年より3階部分で園田を中心に地方競馬を発売している。
昼間開催で50~60名、ナイターで100名ほどの入場があり、地方競馬の場外施設としてはまずまずの規模なのだが、なんとここは競馬新聞が全く売れないのである。同じく競輪やボートレースの場外に後から乗ったジョイホース双葉やニュートラック福島でも同様の事が起きてはいるが、観音寺はケタが違う、というか限りなく0に近いのである!しかも全紙の合計で。
各社の営業部で視察に行っているが、かつて自分が視察しに行った双葉同様に「そもそも予想のツールとして新聞を買う文化がない」というのが結論だ。以前もこの稿に書いたような気がするが、競輪やボートレースの場外に後から乗る難しさの典型例である。
もうひとつ、興味深い場外発売所がある。福岡県にあるBAOO博多である。
この場外は昨年の12月12日オープンした全席指定(有料・先着順)の場外発売所で、場所は繁華街の中洲川端。同じビルにJRAの全席指定(有料・先着順)の場外発売所エクセル博多が入居している、ある意味抜群の立地である。入場料は1日2,000円だが、オープンキャンペーンで割引料金となっており、現在は1,000円で競馬専門紙1紙付きと大変お得になっている。
しかし、ここも苦戦している。キャパ125席に対し、平均で1日30~50人の利用に留まっている。今のところ満席となったのは昨年の12月29日(東京大賞典当日)だけである。
参考までにエクセル博多は日曜日2,000円、日曜日以外1,500円、特定競走日(皐月賞・天皇賞(春)(秋)・日本ダービー・菊花賞・ジャパンカップ・有馬記念)は3,000円となっている。こちらは全568席に対し、ほぼ毎週500席以上は埋まっているから、少なくとも今後伸びる可能性はある。
これと似たような、同じビルにJRAと地方競馬の場外発売所が設置(J-PLACEはのぞく)された例として、エクセル浜松とジョイホース浜松があり、いずれも苦戦している。こちらは浜名湖競艇(6艇)と浜松オート(8車)が古くから根付いている地域で、また浜松駅前に立地しているが、無料駐車場がないなど、今後の改善点がハッキリしているだけに、まだ打つ手はある。
場外は本場同様、人が集まる場所だけに、今後も施設会社等と協力してファンを増やしたい。
夜の懇親会でも席を替えたりしつつ、各地の方々と歓談しながら、最後はビンゴである。
実は筆者、ビンゴがめちゃくちゃ弱い。ビンゴは例年年始や年度末に参加することが多いのだが、所属する剣友会のビンゴでも最後は7リーチ、4イーシャンテンまで空かなかった。この業界、余計なことで運を使うことを嫌う傾向にあるが、さすがにこれは酷い。
今年は最後の最後に14番が空いて、めでたく一番最後にビンゴとなった。来年はこの辺りを強化して、総会に臨みたいと思う。
2月末日、都内のホテルで全国公営競馬専門紙協会の年次総会が行われた。
不肖、私も事業編集局長として、総会の司会進行を仰せ付かり、ひとまず荒れることもなく、また、今年は総会においては大きな議案がなかったこともあり、無事総会を終えた。
総会は日頃メールや電話で情報のやり取りをしている各地の新聞社の方々に、一同に会うことの出来る唯一の機会であり、会えば「日頃お世話になっております」とご挨拶する。ただ、毎年のようにある地区の新聞社の方とじっくりと問題や課題などについて語り合ったりしているうちに、何人かの方に対して挨拶する機会を逃してしまうこともあり、申し訳なく思うことも多い。
各地の新聞社さんは、もちろん移籍した馬の話や、南関東で短期騎乗した騎手の話しもするが、その地区の新聞販売を委託している関係で、場外発売所の話になることも多い。
最近の関心事は、たとえば香川県の観音寺市にある、兵庫の場外発売所「DASH観音寺」。2012年3月7日を最後に廃止された旧観音寺競輪場で、廃止後は「サテライト観音寺」として場外発売施設として運営されていたが、2015年より3階部分で園田を中心に地方競馬を発売している。
昼間開催で50~60名、ナイターで100名ほどの入場があり、地方競馬の場外施設としてはまずまずの規模なのだが、なんとここは競馬新聞が全く売れないのである。同じく競輪やボートレースの場外に後から乗ったジョイホース双葉やニュートラック福島でも同様の事が起きてはいるが、観音寺はケタが違う、というか限りなく0に近いのである!しかも全紙の合計で。
各社の営業部で視察に行っているが、かつて自分が視察しに行った双葉同様に「そもそも予想のツールとして新聞を買う文化がない」というのが結論だ。以前もこの稿に書いたような気がするが、競輪やボートレースの場外に後から乗る難しさの典型例である。
もうひとつ、興味深い場外発売所がある。福岡県にあるBAOO博多である。
この場外は昨年の12月12日オープンした全席指定(有料・先着順)の場外発売所で、場所は繁華街の中洲川端。同じビルにJRAの全席指定(有料・先着順)の場外発売所エクセル博多が入居している、ある意味抜群の立地である。入場料は1日2,000円だが、オープンキャンペーンで割引料金となっており、現在は1,000円で競馬専門紙1紙付きと大変お得になっている。
しかし、ここも苦戦している。キャパ125席に対し、平均で1日30~50人の利用に留まっている。今のところ満席となったのは昨年の12月29日(東京大賞典当日)だけである。
参考までにエクセル博多は日曜日2,000円、日曜日以外1,500円、特定競走日(皐月賞・天皇賞(春)(秋)・日本ダービー・菊花賞・ジャパンカップ・有馬記念)は3,000円となっている。こちらは全568席に対し、ほぼ毎週500席以上は埋まっているから、少なくとも今後伸びる可能性はある。
これと似たような、同じビルにJRAと地方競馬の場外発売所が設置(J-PLACEはのぞく)された例として、エクセル浜松とジョイホース浜松があり、いずれも苦戦している。こちらは浜名湖競艇(6艇)と浜松オート(8車)が古くから根付いている地域で、また浜松駅前に立地しているが、無料駐車場がないなど、今後の改善点がハッキリしているだけに、まだ打つ手はある。
場外は本場同様、人が集まる場所だけに、今後も施設会社等と協力してファンを増やしたい。
夜の懇親会でも席を替えたりしつつ、各地の方々と歓談しながら、最後はビンゴである。
実は筆者、ビンゴがめちゃくちゃ弱い。ビンゴは例年年始や年度末に参加することが多いのだが、所属する剣友会のビンゴでも最後は7リーチ、4イーシャンテンまで空かなかった。この業界、余計なことで運を使うことを嫌う傾向にあるが、さすがにこれは酷い。
今年は最後の最後に14番が空いて、めでたく一番最後にビンゴとなった。来年はこの辺りを強化して、総会に臨みたいと思う。