馬ミシュラン
2025年の記事一覧
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第198回 『3歳ダート三冠2年目』 2025.06.25
本稿執筆時点で、今週は日本ダービーである。競馬ファンにとって「ダービー」とは正月であり、お盆であり、大晦日である。地方競馬記者となり30年以上になるが、やはり「日本ダービー」は毎年楽しみであるし、学生の頃から可能な限り東京競馬場で観戦している(子供たちの剣道大会の監督だったり役員だったりで観戦出来なかった年があるのは残念。特にディープインパクトが勝った2005年。これは一生の不覚) 1950年に皐月賞が2000mとなり、...
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第197回 『コンテンツの行方』 2025.05.27
近年あらゆるものがサブスクリプション(以下サブスク)で提供されている。筆者も主に音楽やパソコンのアプリケーションで利用しているし、この原稿を執筆しているワープロソフトもサブスクである。また逆の立場では、筆者が所属する日刊競馬で「日刊競馬アプリ」内のコンテンツをサブスクで提供している。 サブスクのメリットは、利用者側では初期費用が安く、決済など手軽に始められて、必要がなくなったら手軽に解約できる点だろう。まれ...
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第196回 『春は別れの季節』 2025.04.25
“Mr. PINK”こと内田利雄騎手が3月末をもって現役を引退、地方競馬全国協会参与(マイスター職)に就任することが発表された。 軽くプロフィールを紹介すると、内田利雄騎手は1961年10月5日、埼玉県出身の63歳。川口オートの選手だった父の知り合いの紹介で騎手を目指し、1978年10月7日、宇都宮競馬場でデビュー。8Rのタサハヤテに騎乗し2着だった。初勝利は翌日8日の1Rをゴールショウリで勝ち初勝利をあげる。以来46年で地方競馬通算...
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第195回 『季節外れの採用活動』 2025.03.25
以前にも書いたが、筆者は株式会社日刊競馬新聞社の人事を兼任している。人事と言ってもほとんどワーキングローテーションのない弊社だけに、主に採用が中心である。 採用に関わっている期間は長い。はじまりは入社3年目だから27年ほど前にさかのぼる。当時採用を担当していた上司の応募書類整理係に任命?されてからだ。 その上司は個人情報保護が叫ばれる昨今ではありえないぐらい管理が杜撰で、提出していただいた応募書類をポイっ...
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第194回 『優秀馬選定委員会』 2025.02.26
1月9日、地方競馬全国協会において、NAR GRANDPRIX2024優秀馬選定委員会が行われた。 昨年の優秀馬選定委員会の翌日に引っ越しした地方競馬全国協会本部に2度目の入館。最近建てられたオフィスビルはどこもそうだが、入館するのが面倒だ。JRA本部も近くに来たからちょっと新聞協会の事務局に寄って行こうと思っても、事前に申請しておかなければ入れない。地方競馬全国協会もそうなってしまった。 とはいえ、本当に大事な用事があっ...
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第193回 『1cm』 2025.01.27
12月1日から始まる大井開催より、本馬場の砂厚が10cmから9cmに、1cm薄くされた。競馬場によると「馬場の排水性の向上と馬の負担軽減」がその理由。 現在の砂は2023年のJBC開催の前に入れ替えられたもので、オーストラリア・アルバニー産の硅砂(けいしゃ)。いわゆる「白い砂」として競馬ファンにはお馴染みだが、石英(二酸化ケイ素)を主成分とする砂である。 これまで使われていた青森県六ケ所村の砂は資源の減少により採取が困難...