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プロフィール
小山内完友日刊競馬記者

1969年 青森県生まれ 競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。

最新記事一覧

  • 第195回 『季節外れの採用活動』 2025.03.25

     以前にも書いたが、筆者は株式会社日刊競馬新聞社の人事を兼任している。人事と言ってもほとんどワーキングローテーションのない弊社だけに、主に採用が中心である。  採用に関わっている期間は長い。はじまりは入社3年目だから27年ほど前にさかのぼる。当時採用を担当していた上司の応募書類整理係に任命?されてからだ。  その上司は個人情報保護が叫ばれる昨今ではありえないぐらい管理が杜撰で、提出していただいた応募書類をポイっ...

  • 第194回 『優秀馬選定委員会』 2025.02.26

     1月9日、地方競馬全国協会において、NAR GRANDPRIX2024優秀馬選定委員会が行われた。  昨年の優秀馬選定委員会の翌日に引っ越しした地方競馬全国協会本部に2度目の入館。最近建てられたオフィスビルはどこもそうだが、入館するのが面倒だ。JRA本部も近くに来たからちょっと新聞協会の事務局に寄って行こうと思っても、事前に申請しておかなければ入れない。地方競馬全国協会もそうなってしまった。  とはいえ、本当に大事な用事があっ...

  • 第193回 『1cm』 2025.01.27

     12月1日から始まる大井開催より、本馬場の砂厚が10cmから9cmに、1cm薄くされた。競馬場によると「馬場の排水性の向上と馬の負担軽減」がその理由。  現在の砂は2023年のJBC開催の前に入れ替えられたもので、オーストラリア・アルバニー産の硅砂(けいしゃ)。いわゆる「白い砂」として競馬ファンにはお馴染みだが、石英(二酸化ケイ素)を主成分とする砂である。  これまで使われていた青森県六ケ所村の砂は資源の減少により採取が困難...

  • 第192回 『京都会議』 2024.12.26

     筆者は競馬専門紙「日刊競馬」南関東版の“一応”編集・制作の責任者となっている。“一応”というのは、年次的に筆者よりも先輩が多く、実際の職責と社内の力関係は違う。基本的にはハンコを押すのと、謝るのが主な仕事である。  その他に全国公営競馬専門紙協会の事業・編集局長という肩書も持っている。  全国公営競馬専門紙協会というのは、地方競馬の専門紙各社で構成されている団体で、各主催者や地方競馬全国協会や全国公営競馬主催者協...

  • 第191回 『思惑』 2024.11.25

     「これだけのメンバーが揃ったんだから、3万人入らないかな」。弊社営業部某氏が言った。  10月2日、大井競馬場で行われた第26回ジャパンダートクラシック(JpnⅠ)は今年からスタートした新ダート三冠路線の締めに相応しい、錚々たる顔ぶれが揃い、我々新聞屋もいやが応でも期待が高まる。  東京ダービー馬ラムジェット、同2着馬サトノエピック、レパードSを制したミッキーファイト、不来方賞の1・2着サンライズジパングとカシマエ...

  • 第190回 『YouTuber』 2024.10.28

     今どき当たり前のように、弊社もYouTubeチャンネルを運営している。  元々このチャンネルは2011年3月29日、東日本大震災の18日後に筆者がアカウント登録したものだ。その頃は競馬の開催可否や見込みを各主催者に電話で確認し、競馬場の様子を見に行っていた。電車自体本数を減らしていたり、徐行運転を行っていて、余震があるとすぐ停車し、安全確認が取れるまで動かなかった。大崎から船橋競馬場まで場合によっては3時間かかった。  ...

  • 第189回 『暑熱対策2024』 2024.09.25

     6月10日、気象庁は2023年春から続くエルニーニョ現象が「終息したとみられる」と発表した。気象庁のサイトによると、エルニーニョ現象が終息すると、太平洋高気圧の張り出しが強まり、暖かく湿った空気が流れ込みやすくなり、6~8月の平均気温は平年に比べると高くなると予想される、とある。  観測史上最も暑い夏となった2023年に続き、2024年の夏も暑い。要因としては例年よりも偏西風が北よりであること、太平洋高気圧とチベット高気圧...

  • 第188回 『ダブル開催』 2024.08.27

     南関東地方競馬の日程が、だいたい今の形になったのが2007年あたりから。正月は川崎開催、ゴールデンウィークは船橋開催、お盆と年末が大井開催、というふうにおおよその開催が固定された。一因にダートグレード競走の日程固定化があって、5月5日はかしわ記念、12月29日は東京大賞典というように、目標となるレースの日程を固定化することにより、参戦しやすくなるとともに、集客面でも大きなメリットがある。  開催日程も月~金の5日開催...

  • 第187回 『恨めしい雨』 2024.07.26

     ゴールデンウィークが終わり、5月3週〜4週目にはオークス、そしてダービーが行われる。中央競馬はそこが春のクライマックスだが、地方競馬、特に南関東は6月がピーク。  東京ダービー(JpnⅠ)、関東オークス(JpnⅡ)、さきたま杯(JpnⅠ)、そして帝王賞(JpnⅠ)と重要なレース(稼ぎ時)が続く。  一方で6月は天候との戦いでもある。いわゆる梅雨。梅雨前線が停滞した日には緊張感が走る。競馬は屋外競技。かつては雨が降るか降らな...

  • 第186回 『5月の出来事』 2024.06.25

     新庄監督就任3年目で選手も育ち、離されながらも2位(交流戦前)をキープしている村本さんチームと違い、我が地元プロ野球チームはどん底に沈んでいる。  打撃不振は深刻で、投手陣が持ちこたえられず終盤逆転を許す悪いパターン。FAで流出した選手が他チームの4番を務めているように、選手育成には定評あるのだが、そのサイクルが間に合わなくなってきている印象。5月、地元で飲んでいると、娘の同級生のお父さん(コーチ)が更迭され...

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