南関フリーウェイ
馬に魅せられ、南関東競馬を中心に取材活動をする日々。
南関東競馬のフリーペーパーpocopoco、一口馬主クラブの会報コラムや、インターネットで厩舎情報などを執筆。
厩舎取材や記事作成などを行う中で馬の姿を見ない日はなく、何を見ても競馬や馬のことを考えてしまう馬好き。
趣味は読書と空観察。
最新記事一覧
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第118回 見続けることで深まる楽しみ 2024.09.25
ふと、初めて競馬場で見たレースは、いつ、どんな内容だっただろうかと思う秋のはじまりです。場所はどこだったかな?勝ち馬と騎手は・・・と。おそらく中央競馬は東京または中山のどちらか。地方競馬は大井競馬場、帝王賞だったと思います。 こんなことが頭に浮かぶのは、競馬場で若い世代の姿を多く見かけるようになったからかも知れません。 新スタンドフルオープン後、初めての夏休みシーズンを迎えた船橋競馬場には、新たなファン...
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第117回 過去と現在、猛暑対策を振り返る 2024.08.27
もうずいぶん前のこと。「船橋の川島正行厩舎って、馬房に冷房が付いてるんだって?すごいなぁ」と、他地区で厩務員をしている友人が話していたことがありました。ふと思い起こすと、その当時は暑さもこれほどではなく、南関東でも馬房に扇風機というのが通常モード。「馬には自然の風が良い」「馬房の裏に木があるから他の場所より涼しい」という声も。同一厩舎内でも、冷房が設置されている棟とそうではない棟があり、「冷房がある所には、特に...
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第116回 競馬場での靴選び 2024.07.26
今年も猛暑の季節がやってきました。梅雨明け直後の開催となった船橋競馬場では、パドック時間の短縮、ミスト装置の設置、厩務員控室前に給水用のサーバーや塩分補給の飴、出走馬のための氷や冷やしタオルなども配備。熱中症対策に努めながらの開催となりました。また、浦和競馬場では主催者からプレス向けにドリンクが配布されるなどの心遣いも。本当に助かります。 この季節、猛暑とともにゲリラ豪雨も心配です。雨具の用意はしているもの...
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第115回 白砂の上で 初の東京ダービー(JpnI) 2024.06.25
6月5日、JpnIとなって初めての東京ダービーが行われました。優勝したのはラムジェット(JRA 佐々木昌三厩舎)。前走はユニコーンステークス(GIII)で勝利。4連勝でダービー馬の称号を手にしました。 ゴール後、ガッツポーズで喜びを表すとラムジェットに手を添えた三浦皇成騎手。 「この馬とコンビを組ませていただいて、全て結果を出さなくてはいけないという緊張感を持って乗っています。まだまだ成長力があって、こ...
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第114回 船橋競馬場 新スタンドフルオープン 2024.05.27
4月29日、船橋競馬場の新スタンドがフルオープンの日を迎えました。 2020年冬から大規模リニューアル工事がスタート。スタンドの改修は東西に分けて進められ、新スタンドAは2022年にオープン。今回の新スタンドBのオープンにより、座席数1791席(そのうち特別観覧席は114、来賓席は104)、鉄筋コンクリート5階建てへと生まれ変わりました。 収容人数はこれまでの約1万人から約6000人とコンパクトになりましたが、ファミリーやグル...
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第113回 船橋競馬 佐藤裕太厩舎から山本大翔騎手がデビューしました 2024.04.26
春は新しい時間が動き出す季節。南関東競馬でも新人騎手5人がデビューしました。その中から、船橋・佐藤裕太厩舎所属、デビュー当日に初勝利を挙げた山本大翔(やまもとつばさ)騎手をクローズアップしてみました。 山本騎手は神奈川県出身、2003年11月29日生まれの20歳。競馬に関心を持ったのは高校2年生の時だそう。ということは、わずか3年ほど前。それを聞くと、若い時代の「1年」「2年」に刻まれる“可能性”や“成長力”の濃さを感じ...
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第112回 “船橋のキング”ギガキングと、開業10周年稲益貴弘厩舎 2024.03.25
3月7日、船橋競馬場で第27回京成盃グランドマイラーズ(SII)が行われました。優勝したのは1番人気に応えたギガキング(船橋 稲益貴弘厩舎 父キングヘイロー)。3コーナー手前から追い出すと、直線でぐんぐんと加速。みるみるうちに前を行くアランバローズを捉え、後続から脚を伸ばした2着馬ナニワサテオキに3馬身差をつけて圧勝。前走2月の駿麗賞からの連勝で、重賞7勝目を挙げました。 ギガキングと長くコンビを組み、今回も勝...
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第111回 新3歳ダート三冠競走への道と大井競馬場の思い出 2024.02.26
2月14日、大井競馬場で新たな3歳ダート三冠競走の前哨戦のひとつ、雲取賞(JpnIII)が行われました。東京都で一番高い雲取山の名を冠したこのレースは、勝ち馬の多くが南関東競馬の第一線で活躍してきた登竜門としても知られています。 ちょうど40年前、1984年の優勝馬は桑島孝春騎手を背にしたロッキータイガー。帝王賞を含む6連勝、1985年のジャパンカップではシンボリルドルフの2着になるなど、今もなお南関東の競馬ファンに語り継が...
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第110回 船橋競馬場で「ウマ娘」! 2024.01.26
1月15日から行われた船橋ケイバ・ハートビートナイターは、普段とは違う雰囲気の中での開催となりました。大人気のゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」とのコラボイベントが催された場内は、装飾、キッチンカー、オリジナルグッズプレゼント、馬場入場曲、場内アナウンスなど、ウマ娘尽くしで大賑わい。1Rから多くの来場者の姿があり、声援の量や熱気を含んだ空気から「ウマ娘」効果の大きさが伝わってきました。 今回登場したのは、い...
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第109回 祝福と労いのもとで ふたつの「門出」 2023.12.25
11月30日、今年2回目の船橋記念(SIII)が行われました。2024年の新ダート競走体系への移行に伴い、毎年1月に行われていたこのレースは11月の施行に。出走条件も4歳以上から3歳以上へと変更になりました。 勝利したのは、この日が引退の花道となった6歳牝馬・キモンルビー(父コパノリチャード)。御神本訓史騎手を背にスタートを決めてハナを奪い、そのまま後続を寄せ付けないままで2着馬に3馬身差をつける圧巻の逃げ切り。重賞4勝...