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プロフィール
阿部典子ライター&フォトグラファー

馬に魅せられ、南関東競馬を中心に取材活動をする日々。
南関東競馬のフリーペーパーpocopoco、一口馬主クラブの会報コラムや、インターネットで厩舎情報などを執筆。
厩舎取材や記事作成などを行う中で馬の姿を見ない日はなく、何を見ても競馬や馬のことを考えてしまう馬好き。
趣味は読書と空観察。

最新記事一覧

  • 第124回 船橋競馬場と共に歩んだ道 岡林光浩調教師勇退 2025.03.25

     3月14日、岡林光浩調教師の引退セレモニーが行われました。船橋競馬場で育ち、多くの活躍馬を手掛けた岡林調教師。厩舎成績は3月24日時点で地方競馬通算8117戦1284勝、JRA4勝。2001年にはマキバスナイパーで帝王賞を制するなど地方競馬では重賞30勝をマーク。JRAにも積極的に参戦し、2002年にはヒミツヘイキ(左海誠二騎手)でダート重賞・ユニコーンステークス(GIII)の優勝も果たしました。NARグランプリ2011では最優秀賞金収得調...

  • 第123回 大井の帝王・的場文男騎手引退 2025.02.26

     2月14日、大井の帝王・的場文男騎手の引退が発表されました。3月31日付とのこと。いつか来る日だと分かってはいても、いざ決まってしまうとやはり寂しい気持ちになります。  的場騎手といえば、多くの偉業と共に東京ダービー2着10回という勝負の世界の厳しさを語る数字が思い浮かびます。あと少し、もう少し・・・ついに叶わなかった“東京ダービーでの先頭ゴール”。  その悲願を凝縮したかのような「ダービー優勝は人生の宿題」という言...

  • 第122回 内馬場に歴史と個性あり 2025.01.27

     昨年末、「京都検定」を受験しました。以前から受けてみたいと考えていたのですが、テキストを買ったまま放置。あれから数年、あのCMのように「そうだ、京都検定受けてみよう」と思い立ち、隙間時間に勉強を重ねていました。出題範囲は歴史のみならず、地理や、観光、文化などから幅広く、その奥深さにクラクラ、わくわくしながらの学習。YouTubeや地図アプリでの情報収集など、今どきの学習方法も取り入れてみました。  京都競馬場の内馬場...

  • 第121回 あの日の競馬場で。 2024.12.26

     早いもので、2024年最後の回となりました。新ダート3冠競走幕開け、と言っていたのがついこの前のことのようです。今年を振り返ると「あれ?今日は何曜日だっけ?」となることが増えた印象。かつて南関東競馬の重賞は水曜日に行われることが多く、土日はJRA、水曜日は南関重賞という体内時計のようなものがありました。しかし、近年は火曜日や木曜日にも重賞が行われることがあり、曜日感覚があやふやに。新設重賞やグレード・施行時期の変更も...

  • 第120回 待ち望んだ「夢」の続き 2024.11.25

     先日、親族の集まりの席で「生きていて良かったと思うのはどんな時ですか?」と聞かれたことがありました。質問の主は20代を終えて間もない青年。  うーん。ところどころ嬉しいことや心躍ることはあるけれど、人に発表するような、真剣な表情で回答を待つ青年に話すようなことは・・・と思っていたところ、ふと頭に浮かんだ場面。それは、10月28日の船橋競馬場でのことでした。  10月28日の1R・2歳二(ダート1200)。勝利したのはブレ...

  • 第119回 第1回ジャパンダートクラシック(JpnI)とあの日の競馬場 2024.10.28

     10月2日、第1回ジャパンダートクラシック(JpnI)当日を迎えた大井競馬場のプレスルーム。そこでふと話題になったのは「オグリキャップのラストラン、有馬記念の日に現地に行っていた人は今どうしているのか」というものでした。時に1990年12月23日、今から34年前。  当時の写真には、柵の前で一点を見つめる熱心なファンの姿が。周囲の雰囲気から「パドックの一番前」と推察し、「有馬記念の日にここにいるのって、相当大変だっただろうね」...

  • 第118回 見続けることで深まる楽しみ 2024.09.25

     ふと、初めて競馬場で見たレースは、いつ、どんな内容だっただろうかと思う秋のはじまりです。場所はどこだったかな?勝ち馬と騎手は・・・と。おそらく中央競馬は東京または中山のどちらか。地方競馬は大井競馬場、帝王賞だったと思います。  こんなことが頭に浮かぶのは、競馬場で若い世代の姿を多く見かけるようになったからかも知れません。  新スタンドフルオープン後、初めての夏休みシーズンを迎えた船橋競馬場には、新たなファン...

  • 第117回 過去と現在、猛暑対策を振り返る 2024.08.27

     もうずいぶん前のこと。「船橋の川島正行厩舎って、馬房に冷房が付いてるんだって?すごいなぁ」と、他地区で厩務員をしている友人が話していたことがありました。ふと思い起こすと、その当時は暑さもこれほどではなく、南関東でも馬房に扇風機というのが通常モード。「馬には自然の風が良い」「馬房の裏に木があるから他の場所より涼しい」という声も。同一厩舎内でも、冷房が設置されている棟とそうではない棟があり、「冷房がある所には、特に...

  • 第116回 競馬場での靴選び 2024.07.26

     今年も猛暑の季節がやってきました。梅雨明け直後の開催となった船橋競馬場では、パドック時間の短縮、ミスト装置の設置、厩務員控室前に給水用のサーバーや塩分補給の飴、出走馬のための氷や冷やしタオルなども配備。熱中症対策に努めながらの開催となりました。また、浦和競馬場では主催者からプレス向けにドリンクが配布されるなどの心遣いも。本当に助かります。  この季節、猛暑とともにゲリラ豪雨も心配です。雨具の用意はしているもの...

  • 第115回 白砂の上で 初の東京ダービー(JpnI) 2024.06.25

     6月5日、JpnIとなって初めての東京ダービーが行われました。優勝したのはラムジェット(JRA 佐々木昌三厩舎)。前走はユニコーンステークス(GIII)で勝利。4連勝でダービー馬の称号を手にしました。  ゴール後、ガッツポーズで喜びを表すとラムジェットに手を添えた三浦皇成騎手。    「この馬とコンビを組ませていただいて、全て結果を出さなくてはいけないという緊張感を持って乗っています。まだまだ成長力があって、こ...

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