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2019年の記事一覧

  • 第61回 繋がれた夢の先に見えた風景 2019.12.26
     第61回 繋がれた夢の先に見えた風景の画像

     時々、'競馬の神様の存在'を感じる場面に出会うことがあります。それは、気まぐれだったり、次のシーンへの試練だったり、そして、魔法のようにドラマチックだったり。 12月13日、船橋競馬場で行われたカトレアデビュー2歳新馬で勝利したのは、佐藤賢二厩舎のブラヴール(牡馬)でした。父は南関東で4つの重賞を制したセレン。母は唯一の南関東3冠牝馬のチャームアスリープ。そう、南関東競馬にとって夢の血統とも言える存在です。オーナーは...

  • 第60回 浦和競馬場ならでは 初めてのJBC開催 2019.11.26
     第60回 浦和競馬場ならでは 初めてのJBC開催の画像

     11月4日、浦和競馬場にとって初めてとなる競馬の祭典JBC競走が行われました。晴天に恵まれ、日向はポカポカとあたたかく、日陰は爽やかな風が吹く絶好の競馬日和。今回はそんなJBC当日の、取材の舞台裏を中心にお伝えしたいと思います。 最寄りの南浦和駅からフル回転で運行する無料送迎バスの他、徒歩での来場者向けに道中の各所に案内のスタッフが立って誘導。競馬場近くになるとお茶の配布サービスも行われていて、「なんだかいい雰囲気」と...

  • 第59回 2019ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンドとJBC開催間近の浦和競馬場 2019.10.25
     第59回 2019ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンドとJBC開催間近の浦和競馬場の画像

     10月9日、初のJBC開催を目前にした浦和競馬場で、2019ヤングジョッキーズシリーズのトライアルラウンドが行われました。地方と中央の壁を越えて若い力が凌ぎを削るこのシリーズは今回で3回目。トライアルラウンドは今年6月からスタートし、地方競馬およびJRAの若手ジョッキーたちが、12月27日(金)に大井競馬場、翌28日(土)に中山競馬場で実施される『2019ヤングジョッキーズシリーズ(YJS)ファイナルラウンド』への出場権をかけて、熱い闘いを繰...

  • 第58回 可能性への挑戦と、繋がるロマン 第73回セントライト記念(GII) 2019.09.25
     第58回 可能性への挑戦と、繋がるロマン 第73回セントライト記念(GII)の画像

     9月16日に中山競馬場で行われた第73回セントライト記念(GII)。3歳有力馬たちの今後を占う意味でも大注目のこのレースに、船橋からミューチャリー(矢野義幸厩舎)が出走しました。ミューチャリーにとっては芝初挑戦。多くのファンを魅了する、持ち前の末脚への期待が膨らみました。 当日は雨の影響もあり芝は重。最後方から徐々に進出し、4コーナーで大外を周ったミューチャリーは結果こそ12着でしたが、4着馬とは0.5秒差、上がり2番時計で...

  • 第57回 川島正行調教師 レジェンドが蒔いた種 2019.08.26
     第57回 川島正行調教師 レジェンドが蒔いた種の画像

     今年も熱い夏が去り、朝夕に秋の訪れを感じる季節となりました。2014年9月7日に川島正行調教師が天に召されてから、早くも5年が経とうとしています。 師の悲願でもあったハートビートナイターがスタートしたのは2015年6月。今でも、「川島正行調教師がご健在ならどんなアイディアで楽しませてくれただろうね」と話題になることも多々。5年経ってもなお、その存在が大きなものであることを思わずにはいられません。 今回は、川島正行調教師にま...

  • 第56回 繋いだ「絆」をこの先へ。レガルスイ引退。 2019.07.26
     第56回 繋いだ「絆」をこの先へ。レガルスイ引退。の画像

     2019年6月27日付で、レガルスイ(8歳牡馬 父エイシンサンディ 船橋 矢野義幸厩舎)が登録を抹消し、約7年に渡る競走馬生活にピリオドを打ちました。現役時代には京成盃グランドマイラーズ(SIII)で優勝するなど、南関東競馬生え抜きとして重賞路線で活躍し、31戦12勝(うち重賞1勝)という成績を残しました。 デビューから順調に勝ち星を重ね、代表格となっていく馬はもちろん魅力的ですが、レガルスイの場合はクラシック出走も期待された3...

  • 第55回 父の夢を繋いだ東京ダービー(SI)制覇 2019.06.26
     第55回 父の夢を繋いだ東京ダービー(SI)制覇の画像

      2016年生まれの多くのサラブレッドの中から、南関東に所属している16頭が臨んだ第65回東京ダービー(SI)。パドックに出走馬たちが現れた頃には、ドラマチックな時間の幕開けを告げるかのように、西の空に細い月が光っていました。 レースを制したのは、早め先頭から押し切った3番人気のヒカリオーソ(川崎 岩本洋厩舎)。鞍上の山崎誠士騎手(川崎)は同馬初騎乗で東京ダービー(SI)初優勝。ゴール前では力強いガッツポーズを見せ、喜びを爆...

  • 第54回 牧場の仕事の魅力にふれた早春の馬産地 2019.05.27
     第54回 牧場の仕事の魅力にふれた早春の馬産地の画像

      先日、早春の馬産地へと行って来ました。生まれて間もないとねっこの姿や若葉が萌え始めた山々の風景に癒されつつ、牧場で働く友人知人恩人の皆さんの姿を見て、初心を思い出す時間にもなりました。 育成場に勤務する友人は、馬の仕事に就いて25年以上の大ベテラン。以前は馴致・調教に携わり、GIホースを手掛けたこともありました。現在は場長として、若駒から繁殖牝馬まで幅広い層の競走馬・元競走馬と向き合う日々を送っています。 「人手が...

  • 第53回 レジェンド 石崎隆之騎手引退 2019.04.24
     第53回 レジェンド 石崎隆之騎手引退の画像

     「平成最後」という言葉を何度となく耳にした2019年春。平成から令和へと時代がバトンタッチされるより一足早く、地方競馬のレジェンド・石崎隆之騎手が現役生活に終止符をうちました。 昨年7月17日の騎乗を最後に、レースから離れていたため、心のどこかで覚悟のようなものがありましたが、引退の知らせを耳にした時にはとうとうこの日が来てしまったのかと、ひとつの時代の終わりを告げられたような気持ちでした。 レジェンドの引退に、3月の...

  • 第52回 NARグランプリ2018 赤岡修次騎手、そして年度代表馬の記者会見 2019.03.25
     第52回 NARグランプリ2018 赤岡修次騎手、そして年度代表馬の記者会見の画像

     2月25日、都内のホテルでNARグランプリ2018の授賞式が行われました。毎年、それぞれの部門で地方競馬の頂点に立ったプロフェッショナルが集うこの式典。各受賞者からどんな話が聞けるのだろうと、会見前からソワソワしてしまうのは毎年同じです。 記者会見は一人あたり5分ほど。分刻みでかなりタイトなスケジュールとなっていますが、貴重なコメントが聞け、さらにそれぞれの方の人柄が垣間見られる濃密な時間です。司会者と受賞者のやり取り...

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