南関フリーウェイ
第52回 NARグランプリ2018 赤岡修次騎手、そして年度代表馬の記者会見
2019.03.25
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2月25日、都内のホテルでNARグランプリ2018の授賞式が行われました。毎年、それぞれの部門で地方競馬の頂点に立ったプロフェッショナルが集うこの式典。各受賞者からどんな話が聞けるのだろうと、会見前からソワソワしてしまうのは毎年同じです。
記者会見は一人あたり5分ほど。分刻みでかなりタイトなスケジュールとなっていますが、貴重なコメントが聞け、さらにそれぞれの方の人柄が垣間見られる濃密な時間です。司会者と受賞者のやり取りの間は、会場内の空気がシーンとし、皆さん集中して聞いているのが伝わってきます。受賞の会見という厳かな中にもユーモアを感じさせるやり取りもあり、和やかな雰囲気で進められていました。
今年の会見で最初に登場したのは、6年ぶり3回目となるベストフェアプレイ賞を受賞した赤岡修次騎手。高知競馬所属として初の3500勝を達成した名手としても知られています。
「普段から馬を気分良く真っ直ぐ走らせることを心掛けています。初騎乗の馬で普段乗っていないコースでも事故がないのは、全国の競馬場でのレースを観て、誰がどんな競馬をするのか見ている成果かと思います。今年は今の状態をキープしながら、常に他場の重賞に呼んでもらえるようにしていきたいですね。自分自身、フェアプレイ賞は一番欲しい賞なので獲れるようにと思っています」(赤岡騎手)。
以前、赤岡騎手から「赤岡騎手らしい」コメントを伺ったことがありました。2015年6月に船橋競馬場でハートビートナイターがスタートした時のこと。騎手目線でのハートビートナイターの印象を取材していたのですが、赤岡騎手の「これから騎乗回数を重ねるうち、影のでき方や見え方、どこがどんな風に危ないかなどが分かって来ると思います。それをジョッキーみんなで共有して安全なレースをしていければいいですね」という言葉は特に印象的で、今でもよく覚えています。その言葉ひとつひとつを思い出していると、常にフェアプレイを心掛けている赤岡騎手の、騎手としての信念が伝わってくるように思いました。
NARグランプリ2018の年度代表馬は、船橋・佐藤賢二厩舎のキタサンミカヅキ。「馬は足元が大事だから自分で把握するようにしています。ミカヅキは転入して来た時、疲れているようだったので笹針をしたのですが、その効果があったと思います。年齢(9歳)のわりにハリも良いし、足元も丈夫。今年のJBCは浦和なので勝てるように努力したいですね」(佐藤賢二調教師)。
キタサンミカヅキとコンビを組み、ファンに熱い競馬を見せている森泰斗騎手は「自分に与えられた仕事を、競馬と真っ直ぐに向き合ってやっていきたいですね。キタサンミカヅキは今後疲れをどれくらいとって、コンディションを持ち上げて来られるかが僕たち関係者にかかっていると思います。昨年のリベンジをしたいですね」と語りました。
授賞式後には、別室にて北島三郎オーナーを迎えての豪華な囲み取材も行われました。日本の宝ともいえる存在の北島オーナーということで、会見前はホットな緊張感に満ちていましたが、ご本人が登場すると、飾らない人柄と周囲を思いやる立ち振る舞いに、たちまち和やかな雰囲気に。「キタサンブラックは負けた馬には必ずお返しする形で勝って来たんだよね。だから、ミカヅキもコパちゃん(小林祥晃オーナー コパノキッキング)にお返ししないとね。あれ?ここにコパちゃんいないよな(笑 周囲を探す素振り)」とちゃめっけたっぷりに周囲を笑顔にしていました。
4月10日に大井競馬場で行われる東京スプリント(JpnIII)では、そのキタサンミカヅキとコパノキッキングが直接対決する予定。あらゆる面で大注目の一戦となることは間違いないでしょう。平成最後の春、どんな名勝負が繰り広げられるか楽しみです。
記者会見は一人あたり5分ほど。分刻みでかなりタイトなスケジュールとなっていますが、貴重なコメントが聞け、さらにそれぞれの方の人柄が垣間見られる濃密な時間です。司会者と受賞者のやり取りの間は、会場内の空気がシーンとし、皆さん集中して聞いているのが伝わってきます。受賞の会見という厳かな中にもユーモアを感じさせるやり取りもあり、和やかな雰囲気で進められていました。
今年の会見で最初に登場したのは、6年ぶり3回目となるベストフェアプレイ賞を受賞した赤岡修次騎手。高知競馬所属として初の3500勝を達成した名手としても知られています。
「普段から馬を気分良く真っ直ぐ走らせることを心掛けています。初騎乗の馬で普段乗っていないコースでも事故がないのは、全国の競馬場でのレースを観て、誰がどんな競馬をするのか見ている成果かと思います。今年は今の状態をキープしながら、常に他場の重賞に呼んでもらえるようにしていきたいですね。自分自身、フェアプレイ賞は一番欲しい賞なので獲れるようにと思っています」(赤岡騎手)。
以前、赤岡騎手から「赤岡騎手らしい」コメントを伺ったことがありました。2015年6月に船橋競馬場でハートビートナイターがスタートした時のこと。騎手目線でのハートビートナイターの印象を取材していたのですが、赤岡騎手の「これから騎乗回数を重ねるうち、影のでき方や見え方、どこがどんな風に危ないかなどが分かって来ると思います。それをジョッキーみんなで共有して安全なレースをしていければいいですね」という言葉は特に印象的で、今でもよく覚えています。その言葉ひとつひとつを思い出していると、常にフェアプレイを心掛けている赤岡騎手の、騎手としての信念が伝わってくるように思いました。
NARグランプリ2018の年度代表馬は、船橋・佐藤賢二厩舎のキタサンミカヅキ。「馬は足元が大事だから自分で把握するようにしています。ミカヅキは転入して来た時、疲れているようだったので笹針をしたのですが、その効果があったと思います。年齢(9歳)のわりにハリも良いし、足元も丈夫。今年のJBCは浦和なので勝てるように努力したいですね」(佐藤賢二調教師)。
キタサンミカヅキとコンビを組み、ファンに熱い競馬を見せている森泰斗騎手は「自分に与えられた仕事を、競馬と真っ直ぐに向き合ってやっていきたいですね。キタサンミカヅキは今後疲れをどれくらいとって、コンディションを持ち上げて来られるかが僕たち関係者にかかっていると思います。昨年のリベンジをしたいですね」と語りました。
授賞式後には、別室にて北島三郎オーナーを迎えての豪華な囲み取材も行われました。日本の宝ともいえる存在の北島オーナーということで、会見前はホットな緊張感に満ちていましたが、ご本人が登場すると、飾らない人柄と周囲を思いやる立ち振る舞いに、たちまち和やかな雰囲気に。「キタサンブラックは負けた馬には必ずお返しする形で勝って来たんだよね。だから、ミカヅキもコパちゃん(小林祥晃オーナー コパノキッキング)にお返ししないとね。あれ?ここにコパちゃんいないよな(笑 周囲を探す素振り)」とちゃめっけたっぷりに周囲を笑顔にしていました。
4月10日に大井競馬場で行われる東京スプリント(JpnIII)では、そのキタサンミカヅキとコパノキッキングが直接対決する予定。あらゆる面で大注目の一戦となることは間違いないでしょう。平成最後の春、どんな名勝負が繰り広げられるか楽しみです。