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2024年の記事一覧

  • 第192回 『京都会議』 2024.12.26

     筆者は競馬専門紙「日刊競馬」南関東版の“一応”編集・制作の責任者となっている。“一応”というのは、年次的に筆者よりも先輩が多く、実際の職責と社内の力関係は違う。基本的にはハンコを押すのと、謝るのが主な仕事である。  その他に全国公営競馬専門紙協会の事業・編集局長という肩書も持っている。  全国公営競馬専門紙協会というのは、地方競馬の専門紙各社で構成されている団体で、各主催者や地方競馬全国協会や全国公営競馬主催者協...

  • 第191回 『思惑』 2024.11.25

     「これだけのメンバーが揃ったんだから、3万人入らないかな」。弊社営業部某氏が言った。  10月2日、大井競馬場で行われた第26回ジャパンダートクラシック(JpnⅠ)は今年からスタートした新ダート三冠路線の締めに相応しい、錚々たる顔ぶれが揃い、我々新聞屋もいやが応でも期待が高まる。  東京ダービー馬ラムジェット、同2着馬サトノエピック、レパードSを制したミッキーファイト、不来方賞の1・2着サンライズジパングとカシマエ...

  • 第190回 『YouTuber』 2024.10.28

     今どき当たり前のように、弊社もYouTubeチャンネルを運営している。  元々このチャンネルは2011年3月29日、東日本大震災の18日後に筆者がアカウント登録したものだ。その頃は競馬の開催可否や見込みを各主催者に電話で確認し、競馬場の様子を見に行っていた。電車自体本数を減らしていたり、徐行運転を行っていて、余震があるとすぐ停車し、安全確認が取れるまで動かなかった。大崎から船橋競馬場まで場合によっては3時間かかった。  ...

  • 第189回 『暑熱対策2024』 2024.09.25

     6月10日、気象庁は2023年春から続くエルニーニョ現象が「終息したとみられる」と発表した。気象庁のサイトによると、エルニーニョ現象が終息すると、太平洋高気圧の張り出しが強まり、暖かく湿った空気が流れ込みやすくなり、6~8月の平均気温は平年に比べると高くなると予想される、とある。  観測史上最も暑い夏となった2023年に続き、2024年の夏も暑い。要因としては例年よりも偏西風が北よりであること、太平洋高気圧とチベット高気圧...

  • 第188回 『ダブル開催』 2024.08.27

     南関東地方競馬の日程が、だいたい今の形になったのが2007年あたりから。正月は川崎開催、ゴールデンウィークは船橋開催、お盆と年末が大井開催、というふうにおおよその開催が固定された。一因にダートグレード競走の日程固定化があって、5月5日はかしわ記念、12月29日は東京大賞典というように、目標となるレースの日程を固定化することにより、参戦しやすくなるとともに、集客面でも大きなメリットがある。  開催日程も月~金の5日開催...

  • 第187回 『恨めしい雨』 2024.07.26

     ゴールデンウィークが終わり、5月3週〜4週目にはオークス、そしてダービーが行われる。中央競馬はそこが春のクライマックスだが、地方競馬、特に南関東は6月がピーク。  東京ダービー(JpnⅠ)、関東オークス(JpnⅡ)、さきたま杯(JpnⅠ)、そして帝王賞(JpnⅠ)と重要なレース(稼ぎ時)が続く。  一方で6月は天候との戦いでもある。いわゆる梅雨。梅雨前線が停滞した日には緊張感が走る。競馬は屋外競技。かつては雨が降るか降らな...

  • 第186回 『5月の出来事』 2024.06.25

     新庄監督就任3年目で選手も育ち、離されながらも2位(交流戦前)をキープしている村本さんチームと違い、我が地元プロ野球チームはどん底に沈んでいる。  打撃不振は深刻で、投手陣が持ちこたえられず終盤逆転を許す悪いパターン。FAで流出した選手が他チームの4番を務めているように、選手育成には定評あるのだが、そのサイクルが間に合わなくなってきている印象。5月、地元で飲んでいると、娘の同級生のお父さん(コーチ)が更迭され...

  • 第185回 『POGの季節』 2024.05.27

     4月中旬になるとぼちぼちPOG本(ペーパーオーナーゲーム本)が店頭に並びはじめる。  筆者は最近はほとんど参加していないが、かつては狂ったように情報を集め、指名し、デビューを心待ちにし、そして失意の1年を過ごす。そんな時期もあったが、最近は心穏やかに新馬戦を観ることができる。  書いていて思い出したが、筆者がPOGに参加しなくなった理由はサンデーサイレンス(USA)全盛になったからだった。あの頃はなんでもかんでもサ...

  • 第184回 『Road to 東京ダービー』 2024.04.26

     2024年からスタートした、新たなダート三冠レース。JRAを含む全国の3歳馬に門戸を開き、羽田盃(4月24日・大井1800m)、東京ダービー(6月5日・大井2000m)、そしてジャパンダートクラシック(10月2日・大井2000m)。  第一冠の羽田盃へ向け、最後のトライアルレースとなる京浜盃が終了した。勝ったのはホッカイドウ競馬から大井へ移籍したサントノーレ。好スタートを決め好位を追走、4コーナーで前を行くティントレットとマッシャ...

  • 第183回 『フェブラリーステークス』 2024.03.25

     2月18日、東京競馬場で第41回フェブラリーステークス(GⅠ)が行われた。レモンポップ(USA)やメイショウハリオなど昨年の上位馬や、ウシュバテソーロらがサウジアラビアに遠征、レッドルゼルは出走も、やや手薄なメンバー構成になった。一方でJBCスプリントの勝ち馬で、NARグランプリ2023年度代表馬のイグナイター(兵庫)、昨年のジャパンダートダービーに勝った南関東三冠馬ミックファイア(大井)、昨年の6着馬スピーディキック(浦和)と...

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