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馬ミシュラン

小山内完友 馬ミシュラン

第56回『ダービーウイーク』

 地方競馬でもうお馴染みとなったダービーウイーク。今年創設8年目を迎えたが、5月31日、佐賀競馬場で行われた九州ダービー栄城賞からスタートした。

 1番人気に推されたのは前哨戦となる鯱の門特選を制したビックナゲットだったが、レースは中団を進んだものの伸びを欠き5着。勝ったのは4番人気のダイリングローバル。ほぼ最後方を進み、向正面から徐々に進出。3コーナー手前辺りからペースを上げ、粘るゴールドペンダントに1馬身半の差を付けゴールした。前哨戦の鯱の門特選では1番人気に推されていたが、位置取りが後ろ過ぎたのが災いした。人気を下げすぎた感。

 6月3日、盛岡競馬場で行われた岩手ダービーダイヤモンドカップを制したのは4番人気のヴイゼロワン。3番手を進み、3コーナーでスパート。直線先頭に立ちそのまま押し切った。1番人気に推されたのは、やまびこ賞、はまなす賞と連勝していたハカタドンタクだったが、中団を進み直線ではヴイゼロワンを射程圏に収めたものの、勝ち馬を捉えることは出来なかった。
 勝ったヴイゼロワンはその後6月30日のウイナーカップに出走、3コーナー手前から大きく遅れだし、競走中止。予後不良となった。

 6月4日は門別競馬場で北海優駿。勝ったのは1番人気のミータローだった。好位を進み、勝負どころで逃げるストロングサンデーを捕らえ、2着に3馬身の差を付けゴールした。ミータローは冬場南関東に短期移籍し、ニューイヤーカップ6着、碧空特別2着。ニューイヤーカップでは羽田盃2着、東京ダービー3着のソルテに2.5秒の差を付けられていたが、北海道に戻り北斗盃2着、カジノドライヴ賞1着で北海優駿に臨んでいた。

 翌6月5日は東京ダービー。東京ダービーは先月号で触れているので省略する。

 6月6日は園田競馬場で兵庫ダービー。菊水賞、のじぎく賞に勝った牝馬ユメノアトサキが1番人気に推され、期待に応えて逃げ切った。今季も7月20日現在地方競馬のサイアーランキング2位と好調なサウスヴィグラス(USA)産駒。

 大トリは6月7日、名古屋競馬場で行われた東海ダービー。こちらも勝ったのは1番人気に推された牝馬のウォータープライド。2番手を進み、先に抜け出しを図るホウライジェントルを交わしてゴールした。ゴールドウイング、新春ペガサスカップ、福山の若草賞、東海クイーンカップに勝ち、東海ダービーまでデビュー11ヵ月で13戦のタフな牝馬だったが、続く6月25日のクイーンカップは疾病により出走取消。さすがに疲れが出たのだろう。

 さて、このダービーウイーク、東京ダービーは2着まで、他の競走は1着馬にジャパンダートダービーJpn1の優先出走権が与えられる。今年出走した「ダービー馬」は九州ダービー栄城賞を制したダイリングローバル、北海優駿を制したミータロー、東京ダービー1~3着のインサイドザパーク、ジェネラルグラント、ソルテ、また6着のアウトジェネラルなどの地元馬。そして兵庫ダービー馬ユメノアトサキという錚々たる顔ぶれ。

 JRAからはユニコーンSに勝ったベストウォーリア(USA)を筆頭に、8戦し連対パーフェクトのクリソライト、同じく5戦し連対パーフェクトのエーシンゴールド(USA)、UAEダービーに挑戦(10着)したケイアイレオーネ、他にもアルムダプタ、チャーリーブレイヴ(USA)とツワモノ揃いの6頭。

 結果から言うと道中4~5番手を進んだクリソライトが2着に7馬身差の圧勝、粘るケイアイレオーネをエーシンゴールドがハナ差交わして2着。地方馬最先着は中団から直線伸びたインサイドザパーク。東京ダービーの勝ちタイムが2分7秒2、この日のインサイドザパークが2分6秒8なら、自分の時計だけは走っている。2着が2分6秒1、そして勝ちタイムが2分4秒8だから、勝ち馬が抜けて強かったと言うことだろう。

 さて、今年のダービーウイーク。詳細は本誌7月号21ページにあるが、IPATで発売された北海優駿、東京ダービー、兵庫ダービーが売得で前年を超えたものの、他3レースは苦戦。本場入場も門別と大井が前年を超え、それ以外は前年を約10%割っている。IPAT効果は確かにあるが、それ以前にプロモーションも含め、各地の「ダービー」を盛り上げる事がまず先ではないだろうか。