ホソジュンのウマなりトーク
第77回 人との繋がりこそが幸福~競馬を楽しむ仲間の心温まる光景~
2016.08.12
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夏競馬、皆さんは楽しまれていますか?子供が生まれて以降の福島開催時は、日曜日の早朝に栗東を出発し、京都で新幹線に乗り換え東京へと向かい、さらに東北新幹線で福島へ。
いつも以上に移動時間は長くなってしまいますが、東京から福島へと向かう車中は、競馬新聞やスポーツ新聞を読んでいる方を目にすると、(ひょっとすると、この方も競馬場へと向かうのかな?)と想像が膨らみますし、帰りは帰りで逆に、(完全に競馬帰りですね)と分かる方々ばかり。
仲間同士でビール片手に、「あのレースはこうだった、あ~だった」と振り返る話し声や、予想紙を見直す方も。
よって18時前後となる帰りの新幹線は、列車内が同じ目的と趣味を持つ人々を乗せたロマンスカーのような空間。なんだか学生時代の修学旅行を思い出すような懐かしい空気を感じ、あの車中も、私の夏競馬の楽しみの1つとなっています。
そしてお隣には、井崎先生。福島2週目の七夕賞の帰りも、発車前に、「ホソエちゃん、ワイン呑もうか?」ということになり、車内のワゴン販売を探しに席を立つと、60歳代のオジサマ方6人が、馬のロゴが入った真っ赤なポロシャツを全員で着て、ビール片手に向かいあって談笑。何でも、皆、岐阜県出身の同級生で、今日は記念すべき中央競馬全10場制覇となった日の帰りとのこと。
「馬券は外れたけど」と言いながらも、とても楽しそうなその笑顔に、幸福感とは、こういうことを言うのかなぁ~と、ふと考えてしまいました。
41歳、平均寿命からすると、自分自身が人生の折り返し地点を曲がったこともあってか、今年に入ってからまわりでは、同年代の知人の死や身内の病、知人の病気など、次から次へと命に関わる重要な事態に遭遇し、死を考える一方で、そもそも病気になる根本の要因は何なのか?遺伝的なものは別として、突然起こる病の引き金となるものが、過度のストレスからくるとするならば、人生における心の豊かさや幸福論とは何か?
日々をノンストレスで生きる為に、どう過ごせばいいのか?人間は何に対して弱い生き物なのか?免疫力が低いのか?など、そういったことに関連をした書物を読んだり、研究者の講義ビデオや論文を気にかけるようになりました。
そして単純ではあるのですが、シンプルに考えると、人間は孤独に弱い動物であるが為、人との繋がりを持った人生であること、そしてその環境下で生きがいが持てること、笑いあうことができること、これが最大の幸福であり、ストレスを抱え込まない生き方なのではないかと感じます。
そういえば以前に、ある看護師さんが、「同い年で同じ月日の余命宣告をされた患者さん方を見ていても、その寿命は実に様々」と話していたことがあり、その中でもドクターの診断以上に長く生きる人、いや生き抜く人の共通点は、生きる目標、いわゆる生きがいを持っている人だと口にしていました。例えばですが、孫の入学式までは生きたいとか、○歳までの誕生日までは頑張りたいとか...。
そして、その1つ1つの願いの裏には、「孫の」とか「誕生日までは頑張ろうね」と一緒に病気と向き合ってくれる夫や妻、家族や知人といった誰かの存在があるのです。
よく、競馬に携わる関係者の方々は、競馬は第3次産業。世の中になくても成立する職業だから...と謙遜の意味も込めて話す事がありますが、決してそうではなく、競馬は人の心を豊にし、人との繋がりの架け橋ともなる、ステキなものなのだと、改めて、新幹線で目にしたオジサマ方の光景に心温まる思いでした。
そして井崎先生とのお酒では、外れた予想と馬券の損失も、きれいさっぱり浄化される帰路となりました。(反省はありますが...。)
それでは皆さん、また来月お逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。
いつも以上に移動時間は長くなってしまいますが、東京から福島へと向かう車中は、競馬新聞やスポーツ新聞を読んでいる方を目にすると、(ひょっとすると、この方も競馬場へと向かうのかな?)と想像が膨らみますし、帰りは帰りで逆に、(完全に競馬帰りですね)と分かる方々ばかり。
仲間同士でビール片手に、「あのレースはこうだった、あ~だった」と振り返る話し声や、予想紙を見直す方も。
よって18時前後となる帰りの新幹線は、列車内が同じ目的と趣味を持つ人々を乗せたロマンスカーのような空間。なんだか学生時代の修学旅行を思い出すような懐かしい空気を感じ、あの車中も、私の夏競馬の楽しみの1つとなっています。
そしてお隣には、井崎先生。福島2週目の七夕賞の帰りも、発車前に、「ホソエちゃん、ワイン呑もうか?」ということになり、車内のワゴン販売を探しに席を立つと、60歳代のオジサマ方6人が、馬のロゴが入った真っ赤なポロシャツを全員で着て、ビール片手に向かいあって談笑。何でも、皆、岐阜県出身の同級生で、今日は記念すべき中央競馬全10場制覇となった日の帰りとのこと。
「馬券は外れたけど」と言いながらも、とても楽しそうなその笑顔に、幸福感とは、こういうことを言うのかなぁ~と、ふと考えてしまいました。
41歳、平均寿命からすると、自分自身が人生の折り返し地点を曲がったこともあってか、今年に入ってからまわりでは、同年代の知人の死や身内の病、知人の病気など、次から次へと命に関わる重要な事態に遭遇し、死を考える一方で、そもそも病気になる根本の要因は何なのか?遺伝的なものは別として、突然起こる病の引き金となるものが、過度のストレスからくるとするならば、人生における心の豊かさや幸福論とは何か?
日々をノンストレスで生きる為に、どう過ごせばいいのか?人間は何に対して弱い生き物なのか?免疫力が低いのか?など、そういったことに関連をした書物を読んだり、研究者の講義ビデオや論文を気にかけるようになりました。
そして単純ではあるのですが、シンプルに考えると、人間は孤独に弱い動物であるが為、人との繋がりを持った人生であること、そしてその環境下で生きがいが持てること、笑いあうことができること、これが最大の幸福であり、ストレスを抱え込まない生き方なのではないかと感じます。
そういえば以前に、ある看護師さんが、「同い年で同じ月日の余命宣告をされた患者さん方を見ていても、その寿命は実に様々」と話していたことがあり、その中でもドクターの診断以上に長く生きる人、いや生き抜く人の共通点は、生きる目標、いわゆる生きがいを持っている人だと口にしていました。例えばですが、孫の入学式までは生きたいとか、○歳までの誕生日までは頑張りたいとか...。
そして、その1つ1つの願いの裏には、「孫の」とか「誕生日までは頑張ろうね」と一緒に病気と向き合ってくれる夫や妻、家族や知人といった誰かの存在があるのです。
よく、競馬に携わる関係者の方々は、競馬は第3次産業。世の中になくても成立する職業だから...と謙遜の意味も込めて話す事がありますが、決してそうではなく、競馬は人の心を豊にし、人との繋がりの架け橋ともなる、ステキなものなのだと、改めて、新幹線で目にしたオジサマ方の光景に心温まる思いでした。
そして井崎先生とのお酒では、外れた予想と馬券の損失も、きれいさっぱり浄化される帰路となりました。(反省はありますが...。)
それでは皆さん、また来月お逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。