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2013年の記事一覧

  • 第45回 菊花賞勝利の舞台裏~何も言われないからこそ感じる強い想い~ 2013.12.18

     続々と秋のGⅠ戦線が行われ、このコラムが掲載される頃には、1年を締めくくる有馬記念となっているのでしょう。 競馬に携わっていると1年が本当にあっという間に過ぎ去っていきますが、秋競馬のトライアルが始まる夏の終盤あたりから一気にスピードが加速していく感じ。 特に私自身にとって今年は、夏競馬以降、妊娠による産休をとりマレーシアへの短期留学、そして出産・育児と、これまでに経験することのなかった出来事のオンパレードで、例...

  • 第44回 勝ち負けはかえられない事実~内容や中身への視点も~ 2013.11.21

     秋のGⅠレースも続々と行われ、気づけば中山開催そして有馬記念を迎えることとなるのでしょうね...。何だか10月に行われた凱旋門賞が、ずいぶん前のことのように感じるのだから、GⅠレースが毎週のように行われるこの季節は特に時の流れの速さを感じます。 さてその凱旋門賞ですが、私は出産直後ということもあり自宅で観戦していましたが主人はJRAの海外研修に参加中ということもあり、現地で観戦。帰国後まず最初に口にしたのが、「どの競...

  • 第43回 最高峰で示す日本生産界のクォリティ~いざ凱旋門賞~ 2013.10.21

     9月中旬に入りようやく秋風を感じ始め、異常とも思えた今年の夏の暑さと、日に日に重たさを増すお腹からようやく解放される日が近づきつつあります。 このコラムが掲載される頃には人生初となる出産を終え、国内秋のG1戦線も開幕し、そして日本馬がフランスの地で偉業を成し遂げているのでしょうか...? 例年ならばトレセンでG1馬たちの帰厩を目にし、取材を通して変化や成長を感じとり、いよいよ秋なのだなぁ~と思うのですが、産休を頂い...

  • 第42回 母・母馬の子育て~正解はなく、永遠のテーマなのかも~ 2013.09.25

     このコラムが掲載される頃には、人生初となる出産を終えているのかしら...?既に予定日の1ヵ月を切り、例年以上に夏の暑さが体を刺激しています。妊娠初期から体重も7キロ増。こうして世の母たちは子供を身ごもり、育てていくのですね...。 そんな折、北海道で生産牧場を営む牧場主さんから「38歳での初産。年齢的にも若くないのだから、あまり無理をしすぎないように足元に気をつけて過ごして下さい」と、体を気遣っての電話を頂きました。 ...

  • 第41回 実感・・・「経験に勝るものなし」 2013.08.16

     春のG1戦線も終わり夏競馬真っ只中、皆さまいかがお過ごしでしょうか?  私は宝塚記念を最後に半年間のお休みを頂き、現在産休中。早いもので妊娠9ヶ月目に突入しました。予定通りに進めば、あと1ヵ月ちょっとで出産。私と同年代で最近出産を経験した知人たちからは、「鼻からスイカどころの痛みではない」とか、「中途半端な気持ちでのぞまないほうがいい」などと散々脅かされているだけに、多少の恐怖心も...。 それを考えると、競走馬を引...

  • 第40回 内田博幸騎手に学ぶ~馬はロボットではない、心を持った生き物~ 2013.07.25

     2013年の日本ダービーも終わり、早くも翌週から2歳戦もスタート。そして函館競馬も開幕し、春のGⅠを締めくくる宝塚記念も終了。いよいよ本格的に夏の訪れを感じるシーズンとなりました。 気づけば今年も半年が過ぎたのですね...。 上半期、フェブラリーSから宝塚記念に至るまでのGⅠ戦線を振り返ると、岩田康誠騎手と内田博幸騎手が共に2勝を挙げる結果に。そして騎手のリーディング争いでは、そのお二人に迫る勢いで3月デビューの戸崎圭太...

  • 第39回 3つのGⅠ 涙と美学の勝利 2013.06.19

     東京競馬場での5週連続G1も開幕し、この原稿を書いている現時点ではオークスまでが行われました。 レース終了後のパドックでは、勝利騎手を招き、レース映像と共に回顧を行っていますが、NHKマイルの柴田大知騎手に始まり、ヴィクトリアマイルでの内田博幸騎手、そしてオークスでの武幸四郎騎手と、それぞれに感極まるものがありました。 まずは騎手生活17年目にしての平地でのG1制覇を成し遂げた柴田大知騎手。 レース後のとめどなく...

  • 第38回 デムーロ兄弟のクラシック制覇~経験について考える~ 2013.05.24

     牝馬・牡馬共にクラシック第1弾が終わりましたが、共に、デムーロ兄弟の力量を見せ付けられるものでしたぁ。 まず桜花賞ですが、前日に落馬した丸山騎手に替わっての突然の騎乗依頼の中、テン乗りとは思えないほどの巧みなコントロールと、ペースを読んでの道中のポジショニング、そして当日吹き荒れる風の流れも感じていたかのような進路取りをしたクリスチャン騎手。まさにアユサンをパーフェクトなエスコートで桜花賞馬へと導いたと言っても...

  • 第37回 建築物大好き~快適な環境づくりに興味津々~ 2013.04.16

     建て直しが行われている栗東トレセンの厩舎は、ほぼ新しくなり、現在は診療所を建設中。そんな中、美浦にもモデル厩舎が完成したとの知らせが。 私はまだ足を運んでいないのですが、フジテレビのスタッフが二ノ宮厩舎へ訪問。その際の写メールを見せてもらったのですが、数多くの洗い場や対面式の馬房、広々とした厩舎前の空間と、ニュースタイルな様子...。 以前に書いたことがあるかもしれませんが、私は子供の頃から大の建築物好き。特に家...

  • 第36回 不動心・安藤勝己騎手の引退~理想とする精神の領域~ 2013.03.15

     競馬界にとって2月3月のこの時期は、勇退・引退、そして新たなスタートを切る人々の合否の発表もなされ、別れと出逢い、終止符とスタートと、相反するものが入り混じる特別なシーズン。 そんな中、最も大きな話題と言えば安藤勝己騎手の引退でしょう。地方から中央への門戸を開き、G1勝利22勝、JRA通算勝利数は1111。 偉大な記録はもちろんのこと、物事に動じない達観した精神力や、大舞台で魅せた人馬一体の手綱捌きは、今もなお多くの...

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