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第174回 緻密に計算された好騎乗~刺激的なCM撮影現場~

2024.09.18

 気づけば、夏が終わり秋競馬へと突入。


 今年の夏も、全国にお邪魔しました。


 基本的には滋賀の栗東を拠点に、毎週末、東京経由で福島・新潟競馬場へと足を運ぶスタイルでしたが、週中は浦和・園田・門別の地方競馬にも伺い、ロケや配信、イベントにも参加。


 その土地・土地で地元の方と出会い、そして夜は食材とお酒に酔いしれました。また今年の夏は、競馬以外の仕事にも恵まれ、刺激的な現場を体験。


 中でも、この10月から放映となる、ある企業のCMの撮影現場にお邪魔をし、撮影の模様をリポート&メインキャストとなる方へのインタビューをさせてもらったのですが、撮影が行われた現場は、千葉県に実在する工場。しかも驚いたことに、撮影日も通常通りに工場が稼働し、作業が行われている中で、撮りが行われていたのです。


 また現場には、60人は優に超えるスタッフの方々。


 そんなワチャワチャとした空間は、日常と非日常が混在しており、何とも不思議な感覚に包まれたのですが、出来上がりの映像を拝見すると、映し出されていない景色の中にも、現場のリアル感が伝わっており、撮影日も含めて2度、新鮮な体験となりました。


 また体験と言えば、普段は縁のないパチンコにも挑戦。サトノの冠名でお馴染みの里見治オーナーが経営されるセガサミーが制作する、新作のパチンコ台「北斗の拳10」を体験したのですが、映像の鮮明さやストーリー性、また台に仕掛けられた様々なアクションに、頭がフル回転状態で、これまた刺激的でした。


 私は、ほぼほぼ初心者なので、撮影は、テレビ東京の競馬中継でお馴染みのキャプテン渡辺さんが、事細かく台や打ち方の説明&指導をして下さり、気づけば自然とパチンコと競馬を組み合わせながらのトークが展開され、共通する部分も感じ取れるものでした。


 この模様は、Youtubeでご覧になれますので、よかったら是非、「サミーチャンネル・北斗の拳10」を検索してみてください。


 さて、この夏、もっとも印象的なレースを繰り広げたジョッキーと言えば、函館記念・札幌記念を制した岩田康誠騎手でしょう。共に同型の出を見ながら、スッと2番手に愛馬を収めレースを運び、ペースを作っての内容は、秀逸でした。


 競馬の流れを作る手腕に加え、陣営との対話と調教を通じ、愛馬を手の内にいれる技術力と歩みには、勝ち負けだけでなく魅了されます。


 この夏、園田競馬場で元騎手の勝浦正樹くんとトークショーを行ったのですが、その際に勝浦くんも、「騎手引退後、競馬の予想をするようになってから、より、この騎手巧いな~と感じるのが岩田康誠騎手」だと話し、「レースの組み立てやペースなど、緻密に計算された視点の深さが凄い」と解説。すると、イベントを見に来てくださったお客様からは、拍手が上がったのですが、その背景には、説明するまでもなく園田出身というお客様の地元愛。


 また、イベントの前日から小牧太騎手が新たに園田競馬所属の騎手として再デビューを果たされたこともあり、「小牧太騎手が戻られて、嬉しいですか?」の問いにも、お客様から大きな拍手が沸き起こりました。地元の温かさや繋がりを感じると共に、調教時間や調教頭数、レースの開催日程を考えても、中央時よりも労働力が増す状況。


 通常ですと、年齢とともに、「そろそろラクをしたいなぁ。もう十分、頑張ったよね」と自分に甘くなるもの。それを56歳にして、再び、ハードな状況へと自ら歩む小牧太騎手。本当に凄いなぁと思うとともに、49歳、毎晩、お酒を呑み&シモネタを言って過ごすわが身を恥ずかしく思いました…。


 皆さんは、どうお感じになられますか?


 それでは皆さん、また来月お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。

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