ホソジュンのウマなりトーク
第102回 あなたが好きな競馬場は?~人も魅力的な門別競馬場~
2018.09.18
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「あなたが好きな競馬場はどこですか?」その問いに皆さんは、どこを思い浮かべるのでしょうか...。たぶんその答えは1つに限らないかもしれませんし、昔と今では変化もあることでしょう。
私も現役時代は即答で小倉競馬場を挙げたと思います。その理由は、小倉の調整ルームに約2か月滞在しての生活は、先輩騎手と夕食を共にさせてもらう機会も多く、そこで得た会話や、優しさに触れた思い出があるから。
また先輩の行きつけとなっている飲食店の方や常連さんといった地元の方々とも知り合いになれ、開催日にはわざわざ競馬場まで足を運んでくださった方もおり、パドックでの、「純ちゃん」の掛け声には、心が和んだ記憶も。
また全体としても限られた期間の開催とあってか、夏を迎える度に初日は、「お帰り」との声がお客様から聞こえ、最終日には、「また戻っておいでよ」「また来てよ」と故郷を連想させる言葉をかけられ、胸がジ~ンと温かくなりました。
そしていま好きな競馬場は?と聞かれたら、真っ先に答えるのが、門別競馬場。この競馬場は足を運んだ知人ほぼ全員が「好き」「いいよね」と、再度赴きたくなる場所。
私は2017年に初めて訪ねたのですが、パドックの柵などは海外を思わせる可愛らしいペインティングと色とりどりの花。そしてジンギスカンを食べながら競馬が見られるスペースに、子供たちが走りまわれる芝生に滑り台と、年齢や性別問わず、皆が楽しめる空間に。しかも少し高台の場所もあり、夜は暗黒の中に光るナイター照明と、輝く星、そして競馬場を見守るかのように輝く月の光景は、まさに幻想的な世界。
またレース後の音のない空間も、非日常を感じることのできる貴重な場所。
そして今年2018年は、その門別競馬場で実施されたキャンプに参加し、競馬場内でのテント泊に、夜はバーベキューを楽しんできました。その夕食時には、五十嵐冬樹騎手やベテラン宮崎光行騎手、若手の井上幹太騎手が、率先して競馬場に初めて足を運びキャンプに参加された方々に、馬や競馬、騎手という職業についての話をされたのですが、その際の雰囲気が実にフラットで親近感を得る様子。
また主催者である方々が、常に調教師や騎手との交流を図っており、施設の改築においても、馬を中心とした目線を大事に整備されているのです。
そしてその思いは施設の面だけではなく、よりどうしたら強い馬作りができるのか?維持できるのか?を考えられており、過去、度重なる輸送で中央へ挑んだコスモバルクでの経験や、近年目覚しい活躍を見せる2歳馬たちの将来を考えての話し合いもされていました。
そうしたあらゆる角度から携わる人々が気軽に話し合え、より良き方向へと向かっていく姿は、傍にいても非常に心地が良いもので、きっと門別の馬たちはこうした空気感ですごせることも強さの要因の1つだと感じました。と同時に10日競馬が主流となりつつある中央の厩舎とは対照的に、在厩させて自分たちの手で馬を作り上げレースへと送りこんでいることもあってか、そこに対するノウハウに確かな手応えをつかみ、戦いに挑むことへの喜びや充実感が人々から伝わってくるのです。
その歩みが人としてはもちろんのこと、ホースマンとしての深みとも取れ、人が輝いて映りました。
結局、好きな競馬場とは、そこにどんな人々が存在し、日々歩み、交流を得、共感し合えるか?その点なのかもしれませんね。
そういった意味も含め、今後の門別競馬場は、さらなる発展と魅力を増していく気がします。
皆さんは、どうお感じになられますか?
それでは皆さん、また来月お逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。
私も現役時代は即答で小倉競馬場を挙げたと思います。その理由は、小倉の調整ルームに約2か月滞在しての生活は、先輩騎手と夕食を共にさせてもらう機会も多く、そこで得た会話や、優しさに触れた思い出があるから。
また先輩の行きつけとなっている飲食店の方や常連さんといった地元の方々とも知り合いになれ、開催日にはわざわざ競馬場まで足を運んでくださった方もおり、パドックでの、「純ちゃん」の掛け声には、心が和んだ記憶も。
また全体としても限られた期間の開催とあってか、夏を迎える度に初日は、「お帰り」との声がお客様から聞こえ、最終日には、「また戻っておいでよ」「また来てよ」と故郷を連想させる言葉をかけられ、胸がジ~ンと温かくなりました。
そしていま好きな競馬場は?と聞かれたら、真っ先に答えるのが、門別競馬場。この競馬場は足を運んだ知人ほぼ全員が「好き」「いいよね」と、再度赴きたくなる場所。
私は2017年に初めて訪ねたのですが、パドックの柵などは海外を思わせる可愛らしいペインティングと色とりどりの花。そしてジンギスカンを食べながら競馬が見られるスペースに、子供たちが走りまわれる芝生に滑り台と、年齢や性別問わず、皆が楽しめる空間に。しかも少し高台の場所もあり、夜は暗黒の中に光るナイター照明と、輝く星、そして競馬場を見守るかのように輝く月の光景は、まさに幻想的な世界。
またレース後の音のない空間も、非日常を感じることのできる貴重な場所。
そして今年2018年は、その門別競馬場で実施されたキャンプに参加し、競馬場内でのテント泊に、夜はバーベキューを楽しんできました。その夕食時には、五十嵐冬樹騎手やベテラン宮崎光行騎手、若手の井上幹太騎手が、率先して競馬場に初めて足を運びキャンプに参加された方々に、馬や競馬、騎手という職業についての話をされたのですが、その際の雰囲気が実にフラットで親近感を得る様子。
また主催者である方々が、常に調教師や騎手との交流を図っており、施設の改築においても、馬を中心とした目線を大事に整備されているのです。
そしてその思いは施設の面だけではなく、よりどうしたら強い馬作りができるのか?維持できるのか?を考えられており、過去、度重なる輸送で中央へ挑んだコスモバルクでの経験や、近年目覚しい活躍を見せる2歳馬たちの将来を考えての話し合いもされていました。
そうしたあらゆる角度から携わる人々が気軽に話し合え、より良き方向へと向かっていく姿は、傍にいても非常に心地が良いもので、きっと門別の馬たちはこうした空気感ですごせることも強さの要因の1つだと感じました。と同時に10日競馬が主流となりつつある中央の厩舎とは対照的に、在厩させて自分たちの手で馬を作り上げレースへと送りこんでいることもあってか、そこに対するノウハウに確かな手応えをつかみ、戦いに挑むことへの喜びや充実感が人々から伝わってくるのです。
その歩みが人としてはもちろんのこと、ホースマンとしての深みとも取れ、人が輝いて映りました。
結局、好きな競馬場とは、そこにどんな人々が存在し、日々歩み、交流を得、共感し合えるか?その点なのかもしれませんね。
そういった意味も含め、今後の門別競馬場は、さらなる発展と魅力を増していく気がします。
皆さんは、どうお感じになられますか?
それでは皆さん、また来月お逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。