ホソジュンのウマなりトーク
第108回 5歳児の世界観に日々驚き~どの世界でも、人は一人では何もできないのかも~
2019.03.19
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今、NHKで人気の番組「チコちゃんに叱られる」のチコちゃんは5歳。また1992年からTV放送されている「クレヨンしんちゃん」のしんのすけも5歳。そして我が息子も5歳。
5歳という年齢は言葉を覚え、大人との会話も成立する頃。また子供同士の世界観も広がり、子供と大人の違いや、生活におけるあらゆることに疑問を抱き、問いかける時期なのでしょう。
だからこそ、その発する言葉が、時には素朴で、また時には新鮮かつ斬新。しかしその一方で、時折、大人のような返しもあり、度肝をぬかれることも...。よっていま私は、5歳児の面白さに日々驚かされてばかりです。
つい先日も、息子と4歳時の頃の話をしていると、息子・「ママ、それ誰と一緒の時だった?」と聞かれたので、私・「カズキとユウキと、あんただよ」と答えると、息子・「あんたとは、なんだ、あんたとは!失礼な」と、予想だにしない返し。しかしよくよく考えてみれば、名前ある一人の人間。しかも名付けたのは自分...。
その時ばかりは、息子から、親しき仲にも礼儀あり、を学んだ気分となりましたし、私の分身と感じていた息子も、少しずつ人格も形成され、一人の人間なんですね。当たり前ですが...。
さて3月といえば、新たなジョッキーがデビューを迎えています。この時期、過去を振り返り思うことは1つ。「経験値にまさるものはなし」とにかく1鞍でも多くの騎乗機会を得てほしいと思います。
先日、女性騎手初となるGⅠ騎乗を果たした藤田菜七子騎手の話題が情報番組などでも取り上げられましたが、彼女のデビューからの歩みを振り返ると、その背景には師匠である根本調教師が導いた2つの点が、非常に大きかったように思います。
まず1つ目は騎乗機会。
3月の中央デビュー前に地方競馬デビューを果たし、より注目を浴びる形としてのスタート。それを機に中央・地方での乗り鞍を確保してきた点。これまでの女性騎手に限らず、男性騎手の中にも数年で騎手免許を返上するケースも多い背景には、騎乗機会になかなかめぐり合えず、乗り鞍がないことで悩む→その少ないチャンスをものにしようと冷静さを失い焦る→するとまた騎乗チャンスが減るという負のスパイラルに陥っていく傾向にあるように思えます。そして気づけば、心が病んでしまい、体のバランスも崩れてしまう傾向に。
そして2つ目は、マスコミとの距離感。
女性というだけで目立つ存在となり、過去の私たちは、マスコミとどう接していいのか?分からない所がありました。結果、さまざまな誤解が生じ、マスコミ不信、人間不信になることも...。
そこをテレビ出演も多い根本師だからこそ、マスコミ側との繋がりを持ちながら、客観的に自分がどういう存在であるかを彼女に説いてきた点。結局、どの仕事でもそうだと思うのですが、何事においても人は一人では何もできないのではないでしょうか。
特に、中学を卒業すると同時に特殊な環境下に身を置いてきた20歳にも満たないルーキー達。それはまさに、暗黒の海に小船でポッと一人出されたようなもの。
だからこそ、進むべき道を照らしてくれ、温かみある光となる灯台のような大人の存在が傍にあってほしいなぁ~と、この時期になると切に感じています。と同時に、来年、小学生となる息子においても同じで、良き大人=良き先生との出会いがあってほしいなぁ~と願うばかりです。
それでは皆さん、また来月お逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。
5歳という年齢は言葉を覚え、大人との会話も成立する頃。また子供同士の世界観も広がり、子供と大人の違いや、生活におけるあらゆることに疑問を抱き、問いかける時期なのでしょう。
だからこそ、その発する言葉が、時には素朴で、また時には新鮮かつ斬新。しかしその一方で、時折、大人のような返しもあり、度肝をぬかれることも...。よっていま私は、5歳児の面白さに日々驚かされてばかりです。
つい先日も、息子と4歳時の頃の話をしていると、息子・「ママ、それ誰と一緒の時だった?」と聞かれたので、私・「カズキとユウキと、あんただよ」と答えると、息子・「あんたとは、なんだ、あんたとは!失礼な」と、予想だにしない返し。しかしよくよく考えてみれば、名前ある一人の人間。しかも名付けたのは自分...。
その時ばかりは、息子から、親しき仲にも礼儀あり、を学んだ気分となりましたし、私の分身と感じていた息子も、少しずつ人格も形成され、一人の人間なんですね。当たり前ですが...。
さて3月といえば、新たなジョッキーがデビューを迎えています。この時期、過去を振り返り思うことは1つ。「経験値にまさるものはなし」とにかく1鞍でも多くの騎乗機会を得てほしいと思います。
先日、女性騎手初となるGⅠ騎乗を果たした藤田菜七子騎手の話題が情報番組などでも取り上げられましたが、彼女のデビューからの歩みを振り返ると、その背景には師匠である根本調教師が導いた2つの点が、非常に大きかったように思います。
まず1つ目は騎乗機会。
3月の中央デビュー前に地方競馬デビューを果たし、より注目を浴びる形としてのスタート。それを機に中央・地方での乗り鞍を確保してきた点。これまでの女性騎手に限らず、男性騎手の中にも数年で騎手免許を返上するケースも多い背景には、騎乗機会になかなかめぐり合えず、乗り鞍がないことで悩む→その少ないチャンスをものにしようと冷静さを失い焦る→するとまた騎乗チャンスが減るという負のスパイラルに陥っていく傾向にあるように思えます。そして気づけば、心が病んでしまい、体のバランスも崩れてしまう傾向に。
そして2つ目は、マスコミとの距離感。
女性というだけで目立つ存在となり、過去の私たちは、マスコミとどう接していいのか?分からない所がありました。結果、さまざまな誤解が生じ、マスコミ不信、人間不信になることも...。
そこをテレビ出演も多い根本師だからこそ、マスコミ側との繋がりを持ちながら、客観的に自分がどういう存在であるかを彼女に説いてきた点。結局、どの仕事でもそうだと思うのですが、何事においても人は一人では何もできないのではないでしょうか。
特に、中学を卒業すると同時に特殊な環境下に身を置いてきた20歳にも満たないルーキー達。それはまさに、暗黒の海に小船でポッと一人出されたようなもの。
だからこそ、進むべき道を照らしてくれ、温かみある光となる灯台のような大人の存在が傍にあってほしいなぁ~と、この時期になると切に感じています。と同時に、来年、小学生となる息子においても同じで、良き大人=良き先生との出会いがあってほしいなぁ~と願うばかりです。
それでは皆さん、また来月お逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。