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第125回 年輪を重ねるような生き方を ~まずは気持ちの切り替え方を身に付けて~

2020.08.19
 気づけば、早45歳。
 たぶん、人生の折り返し地点は既に曲がっている年齢なのでしょう。

 でも、ずうずうしくも気持ちはなぜか30代後半で止まっている感覚に近く、つい先日も、同級生のママ友が、「20代の半ばの頃、職場の40代半ばの上司を凄く大人に思えていたけど...。いや大人というより、おじさん・おばさんという感じでみていたのに、いざ自分が同じ年齢になってみると、30代半ばから後半の感覚で意識が止まっていて...」と、不思議と同じことを感じていました。

 これは単なる願望なのか?はたまた精神年齢の成長がないのか?自分を省みる良い機会に。と言うのも、つい先日40歳を迎えた外国人の知り合いが、「40歳からが大人の年。これまでの失敗やヤンチャは全て人生勉強。ここからは、これまでの経験をもとに、どう生きていくか?広げ、繋げていけるか?それが大事。だから40歳の誕生日は、友人を招いて盛大なパーティーを開き、おもてなす」と。

 無意識に年齢を重ねるのではなく、重ねた年齢と新しく迎える年齢に区切りをつけ、年輪を重ねるように生きていく考え方が素晴らしく思えると同時に、周りの大人の尊敬すべきところを1つずつ体得できていけたら、少しは精神的な面で大人になれるのかな?と考えるように...。

 特に私は感謝すべきことに、偉大なお手本となる井崎脩五郎先生が身近に存在。

 先生のユーモアあふれるトークや、どんな質問にもこたえてくださる博学さ、そして周囲に迷惑をかけないように生きるスタイル、その全てをお手本としたいものの、キャパ的に無理なことだらけ。

 よって1つだけ、心持ちと訓練次第で近づけそうなことにチャレンジ中。それは気持ちの切り替え。特に40歳を過ぎたあたりから、気持ちの切り替え方法を自分自身の中で確立しておかないと、生きていくうえで何かと苦しくなることに気づいたこともあるのですが、この感覚は人によっては子供の頃から備わっている方も。

 特に勝負師においては重要な要素となり、連続騎乗となる騎手においては、瞬時に要求される事柄のようにも。

 確か以前に武豊騎手が、次の勝負服に袖を通した瞬間、前のレースのことはいったん忘れ、気持ちをリセットするとお話になられていましたが、考えてみれば、1鞍1鞍が別々の馬であり関係者であるわけですから、その心構えができていなければ、場合によっては残念な結果となり、失礼になることも...。

 しかしながらこれって勝負師に限らず、日常の様々なところでありうること。特にマイナスの感情を引きずると、知らず知らずのうちに周囲に迷惑をかけ最終的に嫌われかねないゆえ、できることならば上手な切り替え方法を身に付けておくことが生きるヒントに。その点のエキスパートが、まさに井崎先生。数秒前に力説をしていた予想が外れた直後、まるで本命馬を忘れているかのような雰囲気。

 逆にその横で、グチグチと後悔するクドイ女...(私)。

 その行為がいかに愚かで周囲の雑音になっていたかを感じつつあり、最近の馬券ハズレ直後は、音楽を聴き、気持ちの切り替えに努めていると、「ホソエさん、それ井森美幸さんも同じことをしてますよ」とプロデューサー。

 いつも周囲を楽しませて下さり、誰からも嫌われず、愛されることで有名な井森さん。

 競馬がお好きな井森さんとは、番組やご飯もご一緒させてもらったこともありますが、私のイメージは孤独に強く、芯の強い方で、尊敬すべき先輩女性。

 何だか嬉しくなると同時に、間違っていないことも確認できたような気持ちに。

 特に今はコロナで自分自身と向き合う時間を強いられる状況下。ゆえに遅めかもしれませんが、メンタルトレーニングをしています。

 それではまた来月お目にかかりましょう。

 ホソジュンでしたぁ。
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