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ホソジュンのウマなりトーク

細江純子 ホソジュンのウマなりトーク

第134回 大ヒット!ウマ娘 ~新たな競馬ファンの増加に~

 最近、仕事で出会う若い男性や、馬主の奥様方、また小さな女の子から、「ウマ娘見てます」「ゲームもしてます」と声をかけられ、Twitterでは、「ウマ娘から競馬中継を見るようになり、今では競馬にはまりつつあります」という書き込みも。

 ご存じでない方のために説明しますと、過去の名馬を基に、馬と人間が合体した女の子たちが、レースでの勝利を目指して奮闘する姿を描いたアニメ。

 その中で実況解説者・細江純子として初期から参加し、初の声優業にも挑戦させて頂きました。

 実はこのアニメを制作するにあたって当初は、擬人化したウマ娘たちのキャラクターに、競馬関係者や競馬ファンの方々の怒りを買うのではないか?とプロデューサーの方は心配されており、私への依頼の際も、「キャラクターの絵に、誤解をされるかもしれませんが、決してふざけた気持ちではないです。僕も競馬ファンですから。競馬の魅力をこういう形で表現してみました。ご理解頂けると嬉しいです」と恐る恐るの交渉でした。

 そのアニメも既に2期目となり、最初のオンエアが2018年4月ですから、あれから4年。今ではゲームも発売され、既に500万ダウンロードを超え、アニメ業界では、鬼滅の刃に次ぐヒットなのだとか。

 こうしたアニメの影響や、女性ジョッキーの誕生もあり、時代とともに競馬の色が変わりつつあるのでしょう。

 かれこれ20年前、競馬を伝える側となった頃のメディアは、どちらかというと血統や知識が先行しがちでした。

 もともと頭も良くなく、血統も苦手と捉えていた私は、もっと分かりやすく馬を身近なものに感じてもらえたらと思い、競走馬の個性やキャラクターを中心に取材をし、それを基にコメント。

 振り返ると、千葉・神奈川テレビにおいて、検量室前レポーターをさせてもらった当初、ウマをこの仔、あの仔と表現をし、先輩女性キャスターに、「あなたの馬ではないのだから、その言い方はおかしい。やめるべき」とアドバイス?注意?を受けたことや、レース前に緊張をするウマがいた際、発走までにオシッコをしたかどうか?が大事と思い、(今回はオシッコをしたそうです)と放送でコメントすると、「テレビでオシッコ・オシッコというのは、きれいではないからやめた方がいいのでは?」との声もあがりました。

 どの世界でも、どの分野でもそうですが、何か新しいことを始める時には、必ずこうした反発はうまれるもの。

 よって、周囲との衝突や葛藤もあり、精神的なダメージがなかったわけではないので、今回のウマ娘の成功は他人事ではなく、非常に嬉しさを感じます。やはり老若男女問わない形で受け入れられるのが1番。しかも、もともと競馬場はファミリーで楽しめる場所。海外のように気軽に馬に乗れる、触れる場所が少ないからこそ、小さな頃から馬との距離感を少しでも縮める環境作りが様々な意味で競馬の発展と後世へと繋がれていく道のようにも。今はコロナで入場制限がかかり、また遊具も使えない状況となっていますが、この数年の競馬ファン層の流れを見ていると、コロナが終息した時には、コロナ前以上の、年齢・世代性別を問わない方々の姿となっている気がしています。

 それでは皆さん、また来月、お目にかかりましょう。

 ホソジュンでしたぁ。