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馬ミシュラン

小山内完友 馬ミシュラン

第32回 WIN5必勝法?

 いきなり『WIN5必勝法』とは我ながら大きく出たものだなとは思うが,ようは全通り買えば絶対的中するのである。

 それで儲かるのか,実際計算してみたところ,4月24日から7月17日の13回で,総買い目数は799万5052点で投資総額が7億9950万5200円に対して,払い戻し総額が5億6357万7510円。差し引き2億3592万7690円の損,という結果。態々計算しなくても大方予想は付いていたのだが,一応計算してみないと全通り買いが如何に意味のないものか,また,いくら必要で,いくらの損失なのかイメージできないだろう。

 個別の日で見れば,5月22日は1億368万円の投資で1億4685万110円の払い戻しとなり,4317万110円の利益が出るし,6月12日も7776万円で1億3051万7290円の払い戻し。2億円が出た6月26日は4193万2800円で2億円。7月10日も6266万8800円で6713万1390円の払い戻しとなる。ただし,週単位で参戦,不参戦の決断を下すのはひじょうに困難だ。

 WIN5対象レース13日65レースを調べてみると,人気上位馬が勝つ傾向が強い。人気別の内訳をみると,1番人気=20勝,2番人気=13勝,3番人気=6勝,4番人気=4勝,5番人気=6勝,6番人気以下16勝である。1~5番人気で49勝。7割5分4厘の打率である。

 仮に全レース1~5番人気の5点買いすると,3125点で31万2500円の投資となり,4月24日,5月8日,6月19日,7月3日が的中となる。406万2500円の投資で,163万6260円の払い戻し。この買い方ではマイナス242万6240円という結果であった。やはりというべきか,堅く決まれば配当は安く,いわゆるボックス買い的な買い方では利益が出ない。
 ちなみに,5勝を挙げている6番人気を加えると,54勝,打率8割3分1厘となる。これだと上記に加え5月15日,7月17日が的中し,総投資1010万8800円で946万1440円。-64万7360円まで損失を圧縮することができる。この方法で買っていくと,7番人気で-1020万3800円,8番人気-3039万8100円,9番人気でプラスに転じ944万6410円,10番人気1億306万200円,11番人気が2億2369万3920円の最高益となり,以降は減益に転じる。

 もちろん,このやり方は資金力がモノを言うので,誰しもが出来るわけではないし,7月3日のように堅く決まれば大幅損失となる。
 WIN5の本質は各レースの単勝,つまり点の集合体であり,線で考えてはいけない。もちろんその日の流れ(逃げが多いとか,内が有利とか)はあるだろうが,場をまたぐ馬券であるから,その傾向が通用するのは多くても3レースまで。

 前述の通り,通常の人気と着順の傾向に変わりなく,1番人気~18番人気に連れて逆三角形の出現頻度になると思われるから,基本的には人気馬を切ることは無謀に等しい。全13日で1~2番人気が1度も絡んでいない日は,7月10日の1日しかないのである。出現頻度からも基本的には1~3番人気を軸にすれば,13日中1日が5レース的中,6日が4レース以上的中,同じく9日が3レース以上的中することになる。問題は残りの1ないしは2レースをどうするかなのである。

 そこで4番人気以下が勝ったレースを調べると,ある傾向があることが分かった。それは,「1000万下」「短距離」「ハンデ戦」の3つである。
 記憶に新しいところだと,7月17日の火打山特別は1000万下芝1400m。また7月10日は全て5番人気以下だったが,比良山特別は1000万下1200mのハンデ戦,茂原特別は1000万下ダートの1200m戦,巴賞は1800mのオープンだったが,プロキオンSはダート1400m,七夕賞はハンデ戦というラインナップだった。

 WIN5史上(まだ始まったばかりだが)最低人気の13番人気スマートブレードが制した川中島Sはダート1200mのハンデ戦,11番人気エンシャントアーツが制した函館日刊スポーツ杯は1000万下芝1200m,10番人気セブンシークィーンが制した駿風Sは 
 1000mのハンデ戦であった。とりあえず,現時点においてはこの3つに留意しておけば,WIN5的中も夢ではない。

 ちなみに筆者は1度的中している。あの1万9680円の最低配当を,300点(も)買って的中。我ながらセンスのなさに涙が出てくる。