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馬ミシュラン

小山内完友 馬ミシュラン

第70回 『異例の昼間開催』

 9月は11日のテレ玉杯オーバルスプリント(JpnⅢ)と23日の日本テレビ盃(JpnⅡ)の2レースしかダートグレード競走が行われない。なんだかんだでダートグレード競走があると、展望原稿を書いたり、広告の原稿を書いたり、細かい仕事が多くなる。であるから9月は「ゆとり月間」のはずだったが、その他諸々半期の締めがあり、バタバタしながら、結局は余裕のないまま終わろうとしている。

 また、9月は7月から続く「変則開催」の終わりでもある。10月からは年末年始を除き、穏やかな「週単位の生活」が訪れるのである。今年度上半期最大のヤマ場は9月15日の大井競馬2日目。3連休最終日にあたり、なんと「昼間開催」で行われる、異例の開催日であった。

 そもそも、1~3月以外の大井と川崎がナイター競馬であることは、ファンも我々業者ももはや体で覚えているレベル。今年の日程は昨年暮れまでに発表されており、ぼんやりとは認識していたが、ついにその時が来たという感じ。

 9月15日、敬老の日。大井競馬場2400mの第51回東京記念が行われた。レースは逃げた1番人気のサミットストーンを4番人気のツルオカオウジがぴったりとマークし、最初の1000mは64秒8。スローペースではあるが、13秒台中盤にドンと落ちることもなく、ほぼ12秒8~13秒ペースと緩むことなく流れる。3番手集団にユーロビート、カキツバタロイヤル等が続き3コーナーから4コーナーへ。サミットストーンが一気に抜け出そうとすると、ツルオカオウジもそれに続く。3番手のインにいたユーロビートは最内から外に持ち出す。

 筆者の持っている馬券は①(サミットストーン)-⑦(ユーロビート)固定で3着流し。ユーロビートが外に持ち出して追い出しても、わずかにサミットストーンに届かない、はずだったが、ユーロビートの末脚鋭く、37.5の上がりでサミットストーンを差し切り、半馬身の差を付け勝利。

 思えば、解説者の末席に名を連ねさせて頂いているグリーンチャンネルの地方競馬中継でも、ここ3~4ヵ月連続で「裏目」であった。真島大輔騎手のガッツポーズが、文字通りうらめしや~なのであった。

 今年はあまりにも「裏目」が続くので、名古屋の熱田神宮で「勝ち守り」を買い、その後甲府の武田神社でも「勝ち守り」を買ったがいずれも効果なし。効果のあるお守りをご存知の方は、ぜひJBBA NEWS編集部までお知らせ願いたい。

 負ける人がいれば、勝つ人あり。この日1番の「勝ち組」は大井競馬場だろう。
 ナイター開催のど真ん中に異例の昼開催。しかも土壇場になって「告知を」と言われても、もう遅いはずだったが、なんと売り上げレコード大幅更新となった。入場は前年比164.2%の13,285名、東京記念1レースあたりの売り上げも、前年比172.1%の4億1,732万2,600円。これまでの同レースの売り上げレコード3億6,670万3,900円(1989年)を大幅に上回った。

 3連休の最終日であり、曇りではあったが気候にも恵まれ、また相馬野馬追の甲冑競馬などイベントも充実し、家族連れも多かった。

 しかし、最大の貢献はやはり地方競馬IPATだろう。3連休の月曜日であったことから、通常の即PAT方式だけでなく、A-PAT方式の会員も買えたことが大きい。東京記念ひとレースでIPATの売り上げは1億6,531万8,100円。売り上げの39.6%を占めた。また、1日でも15億3,666万9,500円の内4億3,673万600円で、全体の28.4%を売り上げている。この数字はJpnⅡクラスのダートグレード競走当日の売り上げとほぼ同等である。やはりPATの売り上げは偉大である。

 今回、トゥインクルレース(ナイター競馬)期間中の異例ともいえる昼間開催は、このPAT発売、特に主力のA-PATでの発売が目的であったわけだが、変則日程の試みは見事成功であった。

 ただ告知は十分とは言えず、もうレースが終わろうかという時間に来場される方もちらほらいた。少なくとも、前開催中にやるべきだろう。

 アクシデントといえばファンファーレ隊のトロンボーンのお姉さんだ。後半3レース中、メインまで4人編成で、最終レースには間に合った。聞くところ寝坊したらしい。寝すぎである。