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馬ミシュラン

小山内完友 馬ミシュラン

第151回 『ダービーシリーズ2021』

 ダービーシリーズ2021が今年もめでたく終了した。2006年に「ダービーWEEK」として6レースで始まったこのシリーズも、2017年からは「ダービーシリーズ」となり、レースも変遷がありながら高知優駿と石川ダービーが加わり、8競走で行われている。

 今年のトップバッターは5月25日の第5回石川ダービー。

 北日本新聞杯で2着に大差を付けたアイバンホーが1番人気、2番人気にはJRA1勝、転入初戦のたんぽぽ賞を快勝した牝馬ビルボードクィーンが推され、大差2着のフューリアスは6番人気。

 レースもアイバンホーとビルボードクィーンのマッチレースとなり、クビ差アイバンホーが勝利。3着フューリアスとの差は9馬身だった。

 5月30日は九州ダービー栄城賞。1番人気はホッカイドウ競馬から転入し、花吹雪賞、ル・プランタン賞、佐賀皐月賞に勝った牝馬トゥルスウィー。2番人気は笠松→園田を経て転入初戦の鯱の門特選に勝ったガーディアン。

 逃げるテイエムサツマオーの2~3番手を追走し、勝負所で早めに抜け出したトゥルスウィーが危なげない勝ち方で、こちらも二冠達成だ。

 6月9日は東京ダービー。東京ダービーと言えば「大井の七不思議」とも言われる的場文男騎手の悲願。今年も羽田盃0.2秒差3着のランリョウオーで臨むはずだったが羽田盃のレース後に右前ひざの骨折が判明。これまでも有力騎乗馬が故障で回避したことがあったが、年齢を考えると厳しく残念でもある。

 単勝人気は4.1倍が2頭。アランバローズは無敗の5連勝で全日本2歳優駿(JpnⅠ)を制したものの、京浜盃ではスタート直後に挟まれ逃げられず9着、羽田盃ではマイペースで逃げるも、ゴール寸前で交わされた。

 羽田盃でアランバローズを破ったトランセンデンスは、ホッカイドウ競馬1勝ながら、JBC2歳優駿(JpnⅢ)2着の実績を引っ提げ浦和に転入。初戦のニューイヤーカップ、羽田盃に勝った。

 やはりペースを握ったのはアランバローズ。羽田盃は1800mということもあり入りが速く、5ハロン60.8だったが、ダービーでは62.0と絶好のマイペース。2着ギャルダルの猛追を抑え、東京ダービーの栄冠を勝ち取った。

 アランバローズとトランセンデンスは同じ4.1倍だったが、アランバローズが130,477票、トランセンデンスが129,642票と835票の僅差で1番人気であった。これは珍しい。

 6月10日は兵庫ダービー。今年はサラコナン、シェナキング、エイシンイナズマが人気3強を形成していて、菊水賞は2番人気のシェナキングが制している。

 逃げるサルバトーレミノルの直後に人気3頭という展開。勝負所では3頭が抜け出したが、さらに後ろから4番人気のスマイルサルファーが追い上げ、大外から脚を伸ばす。ゴール前はシェナキング、エイシンイナズマ、スマイルサルファーの3頭が並ぶ接戦も、ハナ差でスマイルサルファー。大山真吾騎手、渡瀬寛彰調教師ともにダービー初制覇となった。

 6月13日は東北優駿(岩手ダービー)。前評判通り、デビューから【9-0-2-0】と圧倒的強さを誇るリュウノシンゲンが人気に応えている。

 6月15日は東海ダービー。3歳年明けはブンブンマル優勢だったが、駿蹄賞ではトミケンシャイリの2着に敗れる。ダービー当日もトミケンシャイリ1番人気、ブンブンマル2番人気となり、大方の予想通り、トミケンシャイリが4馬身の差を付けて強さをみせた。

 6月17日は北海優駿(ダービー)。2歳時JBC2歳優駿に勝ち、北斗盃を快勝していたラッキードリームが、同じく2着のリーチに、これも同じく1馬身の差を付け二冠達成した。

 最終戦は6月20日の高知優駿。唯一の地方交流で、1着賞金1,000万円となり、栄城賞馬トゥルスウィーや、石川ダービー2着ビルボードクィーン、のじぎく賞勝ち馬クレモナらが参戦。地元生え抜きの黒潮皐月賞馬ハルノインパクトに挑んだ。

 逃げるベアナチュラルのバックを取り合うように牽制し合う流れになったが、やはりハルノインパクトは強かった。

 今回の勝ち馬で、地元デビュー馬(生え抜き)は前年と同じく5頭。地元生え抜きの勝利はどこも盛り上がる。このシリーズが新馬の入厩促進とレベルアップに繋がってくれれば、さらに盛り上がりをみせのではないかと思う。