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プロフィール
小山内完友日刊競馬記者

1969年 青森県生まれ 競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。

最新記事一覧

  • 第44回『競馬空白地域』 2012.08.10

     7月19日、成田国際空港に近い千葉県山武郡芝山町に、船橋競馬の新場外「f-keiba(エフケイバ)成田」がオープンした。 全くの新規場外ではなく、既存の競輪場外「サテライト成田」の2階部分を改装。施設面積876.52平方メートル、収容人数500人(座席数108席)、自動発払機5窓、有人払戻機1窓、60型モニター5台、40型1台、32型26台。無料駐車場654台というミニ場外に近い規模で、船橋競馬をはじめとする南関東4競馬場の全レースの他、全国...

  • 第43回『不思議の東京ダービー』 2012.07.13

     今年も東京ダービーが終わった。 'ダービー'といえば、やはりJRAの『東京優駿』(日本ダービー)だ。歴史、賞金など全てにおいて日本最高峰なのが日本ダービーであることは、間違いないと思う。ただ東京ダービーにも、何かそこはかとない魅力を感じる。筆者が南関の記者だからとか、あっちは芝で、こっちはダートだからとか、そんな理由でもない。このレースは不思議なレースだからだ。 1冠目となる5月9日に行われた羽田盃は、1コーナー...

  • 第42回『法案』 2012.06.11

     日刊紙等で既報の通り、6月9日より伊勢崎、川口、飯塚の各オートレースの払戻率がこれまでの75%から70%に引き下げられる。恐らくこれが第1グループで、いずれ船橋、浜松、山陽も引き下げられるものと思われる。 現在開催中の第180回通常国会に「自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案」が提出、可決され、払戻率の引き下げの他にも、①特定交付金還付制度(施行者が行った競輪等事業の活性化のための投資に要した費用につ...

  • 第41回『見えない敵と戦う』 2012.05.11

     4月7日、福島競馬が1年5ヵ月振りに再開した。レース当日は春競馬の初日としては、最近10年で最多となる1万3,193名ものファンで、場内は賑わったという。 福島競馬場は、2011年3月11日の東日本大震災により、スタンドの一部損壊などの被害に見舞われたが、昨年の夏まで厩舎地区に最大で550名もの避難住民を受け入れるなど、自ら被災しながらも、地域の中での役割を果たしてきた。 しかし、地震と津波による福島第1原子力発電所の事故によ...

  • 第40回 『WINS浦和オープン』 2012.04.12

     またまた同じようなタイトルで大変申し訳ないが、去る2月19日、JRA47ヵ所目の場外発売所となる『WINS浦和』がオープンした。 場所は浦和競馬場。南関東では12月3日より委託発売しているWINS川崎(川崎競馬場)に次ぐ2番目となる。また、埼玉県内では初のJRA発売所となるだけに、大いに期待されている。 発売されるのは、JRAの全場、全レースの全式別100円単位だが、当面は日曜日と祝日のみの発売、払い戻しとなり、土曜日及び代替、...

  • 第39回 『タイトルか内容か』 2012.03.14

     本稿1月号で『NAR グランプリ2011』の予想を述べた。結果はご存知の通り見事なハズレとなった。 予想原稿を入稿した後に行われた準備委員会において、山野浩一委員より「牡馬と牝馬を分けて表彰したい」という旨の意見が出され、事務局に対し検討されるよう求めたのだ。実は、ここ数年毎年のように出されていた案件だったのだが、今年遂に委員による採決にまで持ち込めた。2010年の「GRANDAME-JAPAN」創設、そして2011年の「JBCレディスクラシッ...

  • 第38回 『WINS川崎オープン』 2012.02.10

     去る12月3日土曜日。全国で46ヵ所目となるJRAの場外『WINS川崎』がオープンした。場所は川崎競馬場の中、というよりも川崎競馬場そのものである。オープン初日は生憎の雨模様となったのが、いかにも川崎らしい。 川崎駅からの無料バス運行はなく、公共交通機関は京浜急行大師線の港町駅から徒歩、あるいは車ということになる。川崎競馬場の内馬場駐車場は730台収容で1日500円。首都圏中心部では唯一の駐車場のあるウインズということになる。ま...

  • 第37回 『NARグランプリを占う』 2012.01.13

     ありがたくも、NAR GRANDPRIXの選定委員として、全国公営競馬専門紙協会より今回も推薦を受けた。「占うって、アンタ選定委員やんか~」という突っ込みはごもっともだが、後で何か言うのはあまり良い事とは思わないので、ならば先に台本がてら語ってしまおうかと思う。 NARグランプリの選定課目は最優秀2歳、3歳、4歳以上、牝馬、短距離、ばんえい、ターフと、各々の優秀馬の中から選ぶ年度代表馬。選定の基準となるのは地方競馬で行われるダ...

  • 第36回 JBCに思う 2011.12.05

     ご存知の通り,今年の第11回JBCは2007年の第7回以来,4年ぶりに大井競馬場で行われた。久々となった経緯は皆さんご存知の通り,2007年度より転入が可能となった大井の海外既走外国産馬の制度に,国内生産界が反発したため。 その年の第7回JBC自体も一時開催が危ぶまれ,開催されないとか,あるいは「JDF(仮称)」とかいう別なイベントが開催されるだとか,そんな噂に我々新聞屋も右へ左へと振り回されたようなことを覚えている。結局,第7回...

  • 第35回 南部杯に思う 2011.11.09

     ご存知の通り,今年の『マイルチャンピオンシップ南部杯』は東京競馬場でJRA主催競走として行われた。 '岩手の星'ロックハンドスター(ルー大柴氏にちなんで命名,ロック=岩,ハンド=手,スター=星)が芝とダートの境目で驚き,ジャンプして着地でバランスを崩し右上腕骨々折......という,ある意味悲劇により,空気は一転追悼ムードに支配されてしまったが,こう言ってはなんだが,このレースの結果はもっと悲劇的だ。 予め予想されていた,...

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