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プロフィール
小山内完友日刊競馬記者

1969年 青森県生まれ 競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。

最新記事一覧

  • 第174回 『競馬場の景色』 2023.06.27

     ゴールデンウィーク明けの5月8日から、新型コロナウイルス感染症の位置付けが「2類相当」から「5類感染症」になり、いよいよ各競馬場の入場規制が緩和された。 実質的には稼ぎ時であるゴールデンウィークから一部で緩和されていたが、手指のアルコール消毒や入場時の検温はきっちりと行われていて、マスクの着用もお願いされてはいた。 この3年間、無観客競馬前日から、無観客競馬、上限付き入場など経験してきたが、様々なものを見てきた...

  • 第173回 『マンダリンヒーローの快挙』 2023.05.25

     正直に言うとあんまり期待はしていなかった。デビュー5戦4勝、2着1回、ハイセイコー記念ではのちにニューイヤーカップ、クラウンカップを制するポリゴンウェイヴに勝ち、話題の素質馬リベイクフルシティをまくり気味に交わして行った。雲取賞では先を行くヒーローコールをとらえられなかったが、間違いなく南関東クラシックで有力候補となる1頭である。 しかしながら、さすがに北米のダート、ましてや有力馬が出走するサンタアニタダービー...

  • 第172回 『番組賞金と格付ポイント』 2023.04.25

     WBCの日本代表の活躍は、1次リーグから大きな盛り上がりをみせました。プロ野球チームのホームスタジアムのすぐ近くに住んでいるのに日頃全く野球に興味を示さない我が家族も「大谷選手が観たい!」などと言う始末。チケットを購入しようと思ったら、大谷選手の参加が決まった途端秒で売り切れ。アメリカ行く前ならなんぼでも家の近所で観られたのに...。 ちなみにこの原稿は準決勝のメキシコ戦前に執筆しているので、その後どうなったかは知ら...

  • 第171回 『2月といえば』 2023.03.27

     2月も半ばになると「花粉症」という言葉が聞かれるようになる。筆者自身は今のところ大丈夫そうだが、実父がひどい花粉症なので、体質的には時間の問題なのかもしれない。 この冬、関東地方は雨も少なく乾燥しており、競馬場で仕事をしていると毎レースのように馬が通り過ぎたあと砂ぼこりにまみれる。そうすると鼻のむずむずやくしゃみなど、花粉症に似た症状に襲われることがある。 かなり昔の話になるが、故清水成駿さんがある飲み会で「喫...

  • 第170回 『NAR GRANDPRIX2022』 2023.02.24

     1月12日、地方競馬全国協会会議室に於いて、「NAR GRANDPRIX 2022優秀馬選定委員会」が開催された。今年も選定委員の末席に加えさせていただいたので、印象に残った部門を中心に選定委員会の模様をお伝えさせていただく。 2022年の地方所属馬はGⅠ(JpnⅠ)勝ち馬こそ現れなかったが、GⅡ(JpnⅡ)勝ち馬3頭、GⅢ(JpnⅢ)勝ち馬1頭(2勝)の活躍馬が現れた。出来れば全てに賞をあげたいところだが、そういう訳にもいかないから難しい。 2歳最優...

  • 第169回 『転換期』 2023.01.25

     11月28日、地方競馬全国協会(以下、地全協)の会議室に於いて「全日本的なダート競走の体系整備について」の記者会見が開かれた。 本来であれば、その日別件で地全協本部に行く用事があったのだが、船橋競馬3日目版(クイーン賞当日版)の新聞制作メンバーが足りず、一応編集、制作の責任者ということになっているので、社業を優先して地全協行きは断念。 まだ送られた資料と、日刊紙の報道を読んだだけの状態なので、詳しくはいずれ地全協と...

  • 第168回 『第22回JBC』 2022.12.23

     「11月3日は何の日?」と聞かれれば、世間一般の方々は「文化の日」と答えるだろう。国民の祝日に関する法律の第2条に「自由と平和を愛し、文化をすすめる」と趣旨が定められている。 そして、我々競馬ファンにとっての11月3日は「JBC」である。こちらは残念ながら競馬法で「JBCの日」とは定められてはいないが、毎年、JBC特設サイトやパンフレット等において必ずJBCの説明が書かれている。 今年は「JBCの意義」「競馬と生産...

  • 第167回 『悲願達成ならず』 2022.11.25

     「やっぱり勝てんかったかぁ」。馬群にのみ込まれるタイトルホルダーをテレビで観ながら思わずため息。 今年凱旋門賞に参戦した4頭は、タイトルホルダー11着、ステイフーリッシュ14着、ディープボンド18着、ドウデュース19着。 直前に強い雨が降り、馬場はさらに悪化、というか日本勢には不利な馬場状態に。ただそれを嘆いたところでどうしようもない。横山和生騎手は「慣れが必要」と言い、矢作調教師は「四輪駆動を連れてくる」と。 様々な...

  • 第166回 『あれから23年』 2022.10.26

     凱旋門賞の季節がやってきた。今年は10月2日、日曜日。パリロンシャン競馬場である。 1度だけ行ったことがある。1999年、モンジューが勝ち、エルコンドルパサー(USA)が2着の年。一緒に行った奥さんは、パリの街でお買い物とお食事。筆者は土日ロンシャン競馬場に入り浸り。 一昨年、グリーンチャンネルの凱旋門賞中継を自宅で観るために急いで帰ってきて、テレビの前に陣取ったら、うちの奥さんがやってきて、何気なく「今年のディアドラは...

  • 第165回 『競馬場の天気』 2022.09.26

     競馬と天気、密接な関係にあることは説明の必要もないかもしれない。出入り業者として競馬に関わっていると、あらゆる面で天気が仕事に及ぼす影響は大きい。 試しに天気がどう影響するのか各部署に聞いてみると、 編集部=「予想をする上での馬場状態が気になる」と、これはわかる。 トラックマン=「天気が崩れそうだと追い切りの予定が変わることがある」。雨が降る前に、馬場状態のいい時に追いたいという厩舎は多い。ただし、前日に変更な...

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