馬ミシュラン
第40回 『WINS浦和オープン』
2012.04.12
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またまた同じようなタイトルで大変申し訳ないが、去る2月19日、JRA47ヵ所目の場外発売所となる『WINS浦和』がオープンした。
場所は浦和競馬場。南関東では12月3日より委託発売しているWINS川崎(川崎競馬場)に次ぐ2番目となる。また、埼玉県内では初のJRA発売所となるだけに、大いに期待されている。
発売されるのは、JRAの全場、全レースの全式別100円単位だが、当面は日曜日と祝日のみの発売、払い戻しとなり、土曜日及び代替、続行競馬の発売は原則行われない。また、WINS川崎同様平日の払い戻しも行われない。
WINS浦和(浦和競馬場)は住宅地のど真ん中にあり、南関東の競馬でも、ナイターを含む場外発売日や開催日程の増加については、その都度近隣住民との協議が行われている。「当面は日曜日のみ発売」となったのは、それが1番の要因と言われているが、南関東の中でも浦和競馬場だけは大井の東京都競馬や、川崎、船橋のよみうりランドのような施設会社がない競馬場で、委託販売を行うとなると、警備などを除き委託された業務を自力で行わなければならない。その辺りもこういった発売になった要因だろう。
実際、オープン後に既知の警備員さんに伺ったら、交代で日曜日の勤務も増えたと仰っていた。雇用機会が増えたとも言えるが。警備には人員を割いていて、駅から周辺住宅地、駐車場、周辺道路にまで配置していた。厳戒態勢だ。
最寄りの南浦和駅からは無料バスが運行されている。これもなるべく競馬場から駅までの間の住宅地を歩かせないという、申し合わせのようだ。歩けば10~15分程度で、南関東の開催、場外時は駅まで歩いて帰るファンの方も結構いらっしゃるのだが、さすがに日曜日までウロウロされては迷惑、ということなのだろう。
埼玉県のホームページに、1月24日に行われた上田知事記者会見の会見録が掲載されている。興味深い内容なので、ご覧になって頂きたい。
記者会見のスライドによると、本年の予定発売日数は56日程度、入場者は1日あたり11,000~15,000人、売上金は年間110~130億円、1日あたり1億8,000~2億5,000万円を見込んでいるとのこと。競馬場の収益は年3億5,000~4億5,000万円を見込んでいる。計算してみると販売手数料は均しで3~3.5%のようだ。
オープン初日はGⅠ・フェブラリーステークス。午前中行ってみたが、まずまずの出足。発売窓口は自動104、有人44。払い戻し窓口は発売との兼用機38、有人7と充実の体制。川崎と同じく、映像はグリーンチャンネルを使用していたが、音声はスタンド、投票所の建物の中だけで、外は静か。これは周辺住民に配慮してのものだろう。
浦和は場内の食べ物がおいしいことで知られているが、売店もほぼ通常通りの営業で、場内のビジョンを観ながら、テーブルに座っての検討や飲食が可能だ。あの「黄色いカレー」も健在である。
さて、その発売初日。入場者は9,700名、発売額は1億3,124万700円だった。見込みは下回ったが、まずまずといったところだろう。発売が日曜日だけでは、土曜日の購入場所を別途確保する必要があり、やはり使い勝手が悪い。弊社営業部員も、「土曜日も発売してくれれば、金曜日の南関開催日(場外発売日)や土曜日に「ハネ売り(帰りのお客さんに翌日の新聞を発売すること)が出来るのに」と嘆いていた。それでも、オープン1ヵ月の数字を見ると、川崎よりも専門紙率が高い。ある意味「優良場外」と言える。
また、常連のお客さんからは、駐車場料金が高いという意見を聞いた。浦和開催時、南関場外時の駐車場は無料だが、JRA発売日は1日1,000円となっている。浦和競馬場は、国道17号や産業道路などの南北に走る幹線を東西に繋ぐ道沿いにあり、大渋滞する場所として知られている。恐らくはなるべく車で来て欲しくないという意味の1,000円なのだろう。
繰り返しになるが、やはり土曜日の発売をなるべく早期に実現するべきだろう。前述の知事会見で「まず、日曜日と祝日を受け止めて、その成果を見た上で、土曜日に関しても要請はしたいと思っています」と質問に答えた。
普通に考えれば、土日発売の方がファンの利便性、連続性が増し、発売の効果が上がると思うのだが、どうだろうか。
場所は浦和競馬場。南関東では12月3日より委託発売しているWINS川崎(川崎競馬場)に次ぐ2番目となる。また、埼玉県内では初のJRA発売所となるだけに、大いに期待されている。
発売されるのは、JRAの全場、全レースの全式別100円単位だが、当面は日曜日と祝日のみの発売、払い戻しとなり、土曜日及び代替、続行競馬の発売は原則行われない。また、WINS川崎同様平日の払い戻しも行われない。
WINS浦和(浦和競馬場)は住宅地のど真ん中にあり、南関東の競馬でも、ナイターを含む場外発売日や開催日程の増加については、その都度近隣住民との協議が行われている。「当面は日曜日のみ発売」となったのは、それが1番の要因と言われているが、南関東の中でも浦和競馬場だけは大井の東京都競馬や、川崎、船橋のよみうりランドのような施設会社がない競馬場で、委託販売を行うとなると、警備などを除き委託された業務を自力で行わなければならない。その辺りもこういった発売になった要因だろう。
実際、オープン後に既知の警備員さんに伺ったら、交代で日曜日の勤務も増えたと仰っていた。雇用機会が増えたとも言えるが。警備には人員を割いていて、駅から周辺住宅地、駐車場、周辺道路にまで配置していた。厳戒態勢だ。
最寄りの南浦和駅からは無料バスが運行されている。これもなるべく競馬場から駅までの間の住宅地を歩かせないという、申し合わせのようだ。歩けば10~15分程度で、南関東の開催、場外時は駅まで歩いて帰るファンの方も結構いらっしゃるのだが、さすがに日曜日までウロウロされては迷惑、ということなのだろう。
埼玉県のホームページに、1月24日に行われた上田知事記者会見の会見録が掲載されている。興味深い内容なので、ご覧になって頂きたい。
記者会見のスライドによると、本年の予定発売日数は56日程度、入場者は1日あたり11,000~15,000人、売上金は年間110~130億円、1日あたり1億8,000~2億5,000万円を見込んでいるとのこと。競馬場の収益は年3億5,000~4億5,000万円を見込んでいる。計算してみると販売手数料は均しで3~3.5%のようだ。
オープン初日はGⅠ・フェブラリーステークス。午前中行ってみたが、まずまずの出足。発売窓口は自動104、有人44。払い戻し窓口は発売との兼用機38、有人7と充実の体制。川崎と同じく、映像はグリーンチャンネルを使用していたが、音声はスタンド、投票所の建物の中だけで、外は静か。これは周辺住民に配慮してのものだろう。
浦和は場内の食べ物がおいしいことで知られているが、売店もほぼ通常通りの営業で、場内のビジョンを観ながら、テーブルに座っての検討や飲食が可能だ。あの「黄色いカレー」も健在である。
さて、その発売初日。入場者は9,700名、発売額は1億3,124万700円だった。見込みは下回ったが、まずまずといったところだろう。発売が日曜日だけでは、土曜日の購入場所を別途確保する必要があり、やはり使い勝手が悪い。弊社営業部員も、「土曜日も発売してくれれば、金曜日の南関開催日(場外発売日)や土曜日に「ハネ売り(帰りのお客さんに翌日の新聞を発売すること)が出来るのに」と嘆いていた。それでも、オープン1ヵ月の数字を見ると、川崎よりも専門紙率が高い。ある意味「優良場外」と言える。
また、常連のお客さんからは、駐車場料金が高いという意見を聞いた。浦和開催時、南関場外時の駐車場は無料だが、JRA発売日は1日1,000円となっている。浦和競馬場は、国道17号や産業道路などの南北に走る幹線を東西に繋ぐ道沿いにあり、大渋滞する場所として知られている。恐らくはなるべく車で来て欲しくないという意味の1,000円なのだろう。
繰り返しになるが、やはり土曜日の発売をなるべく早期に実現するべきだろう。前述の知事会見で「まず、日曜日と祝日を受け止めて、その成果を見た上で、土曜日に関しても要請はしたいと思っています」と質問に答えた。
普通に考えれば、土日発売の方がファンの利便性、連続性が増し、発売の効果が上がると思うのだが、どうだろうか。