ホソジュンのウマなりトーク
第6回 夏競馬から・・・ホワイト騎手と良血馬の新馬戦
2010.09.10
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皆さん,夏ケイバをエンジョイされましたか?もしくはされていますか?私は,福島・新潟・函館・札幌へと足を運ぶ機会があり,競馬はもちろんのこと,地元の美味しい食べ物・お酒・温泉も堪能することができました。
1年を通して競馬が開催される日本において,この夏の時期というのは,関係者にとっても,リフレッシュできるシーズン。騎手の中には,ゴルフや海水浴・スキューバーダイビングへと出かける方も少なくありません。とは言っても,毎週競馬は行われるわけですから,どこまで自分を甘やかしていいのか?そのあたりの判断というのは,難しいものなのかもしれません。
さて今年の夏ケイバですが,現時点で特に印象深かったことは2つ。香港から参戦したダグラス・ホワイト騎手と,良血馬の新馬戦。
まずホワイト騎手についてですが,騎乗を依頼した厩舎陣営の方々は,皆,口を揃えて,「巧いな~」と,心の底からホワイト騎手の騎乗振りに惚れこんでいました。それもそのはず。個々の馬の弱点・癖・難といった課題を,何事もなかったかのようにサラリと克服するケースが非常に多かったように思えます。
例えば,池江寿厩舎のインバルコでは,苦手とされてきた内枠での勝利。これには,レースを見ていた某騎手も「1枠1番で勝ってしまうのだから,凄いなぁ~」と,ため息。また普段の仕草が超ダンディーらしく,「カッコイイ,カッコよすぎ」と同期の和田騎手もゾッコン...。というのも,殺気立つ調整ルーム・検量室においても,ホワイト騎手のまわりだけ,穏やかな雰囲気を醸し出しているらしく,休憩時間には太い太い葉巻をくわえ,独リ物静かに過ごしているのだそう。(35歳独身女の私,想像しただけで鼻血がでてしまいそう~馬になってホワイト騎手に騎乗してもらいたいわ~ナンチッテ)妄想はこのあたりとしまして,ホワイト騎手がこの夏,日本に残したものは,結果はもちろんですが,それ以上に大きなものもあったように感じます。
さて,もう一つ印象に残ったのが,アドマイヤグルーヴの仔アドマイヤセプターと,ドリームジャーニーの弟オルフェーヴルの新馬戦。アドマイヤセプターに関しては,あの大胆な勝利もさることながら,パドックでは,アクビをするほどの余裕振り。担当する込山助手は,「よく食べ,よく運動する仔だから,ちょうどお昼で,眠たい時間だったのでは?」と笑っていましたが,普段の運動でも母とは違い,比較的大人しいタイプ。もちろん性格においては,まだ断定はできず,レースを重ねていく過程において,母譲りの気の難しさがでてこないとはいえませんが,母を超える走りを期待できるだけに,楽しみでなりません。
一方,ドリームジャーニーの弟オルフェーヴルですが,こちらは血を感じました。というのも,新馬戦の前,厩舎に様子を見にいくと,上2頭の兄たちとは違い,ポケッ~としたとても可愛らしい雰囲気。驚く私に,スタッフの方々も,「上とは違うんだよね~。大人しいし,性格的にも新馬戦向きな感じはしないかなぁ~」なんて言ってたら,当日,池江調教師もビックリするほどの,暴れ振り。
またレースでは,父ステイゴールドのような,ササリップリと,ゴール後は池添騎手を振り落とし放馬...。
昔から,走る馬は紙一重なところがあるといいますが,この血統の魅力を改めて認識すると共に,競走馬として大成させていくことの難しさも感じました。
とにかく,人馬共に無事に次のステップへと進み,兄や母を超える走りを期待したいですね。
それでは皆さん,また来月,お会いしましょう~。
ホソジュンでした。
1年を通して競馬が開催される日本において,この夏の時期というのは,関係者にとっても,リフレッシュできるシーズン。騎手の中には,ゴルフや海水浴・スキューバーダイビングへと出かける方も少なくありません。とは言っても,毎週競馬は行われるわけですから,どこまで自分を甘やかしていいのか?そのあたりの判断というのは,難しいものなのかもしれません。
さて今年の夏ケイバですが,現時点で特に印象深かったことは2つ。香港から参戦したダグラス・ホワイト騎手と,良血馬の新馬戦。
まずホワイト騎手についてですが,騎乗を依頼した厩舎陣営の方々は,皆,口を揃えて,「巧いな~」と,心の底からホワイト騎手の騎乗振りに惚れこんでいました。それもそのはず。個々の馬の弱点・癖・難といった課題を,何事もなかったかのようにサラリと克服するケースが非常に多かったように思えます。
例えば,池江寿厩舎のインバルコでは,苦手とされてきた内枠での勝利。これには,レースを見ていた某騎手も「1枠1番で勝ってしまうのだから,凄いなぁ~」と,ため息。また普段の仕草が超ダンディーらしく,「カッコイイ,カッコよすぎ」と同期の和田騎手もゾッコン...。というのも,殺気立つ調整ルーム・検量室においても,ホワイト騎手のまわりだけ,穏やかな雰囲気を醸し出しているらしく,休憩時間には太い太い葉巻をくわえ,独リ物静かに過ごしているのだそう。(35歳独身女の私,想像しただけで鼻血がでてしまいそう~馬になってホワイト騎手に騎乗してもらいたいわ~ナンチッテ)妄想はこのあたりとしまして,ホワイト騎手がこの夏,日本に残したものは,結果はもちろんですが,それ以上に大きなものもあったように感じます。
さて,もう一つ印象に残ったのが,アドマイヤグルーヴの仔アドマイヤセプターと,ドリームジャーニーの弟オルフェーヴルの新馬戦。アドマイヤセプターに関しては,あの大胆な勝利もさることながら,パドックでは,アクビをするほどの余裕振り。担当する込山助手は,「よく食べ,よく運動する仔だから,ちょうどお昼で,眠たい時間だったのでは?」と笑っていましたが,普段の運動でも母とは違い,比較的大人しいタイプ。もちろん性格においては,まだ断定はできず,レースを重ねていく過程において,母譲りの気の難しさがでてこないとはいえませんが,母を超える走りを期待できるだけに,楽しみでなりません。
一方,ドリームジャーニーの弟オルフェーヴルですが,こちらは血を感じました。というのも,新馬戦の前,厩舎に様子を見にいくと,上2頭の兄たちとは違い,ポケッ~としたとても可愛らしい雰囲気。驚く私に,スタッフの方々も,「上とは違うんだよね~。大人しいし,性格的にも新馬戦向きな感じはしないかなぁ~」なんて言ってたら,当日,池江調教師もビックリするほどの,暴れ振り。
またレースでは,父ステイゴールドのような,ササリップリと,ゴール後は池添騎手を振り落とし放馬...。
昔から,走る馬は紙一重なところがあるといいますが,この血統の魅力を改めて認識すると共に,競走馬として大成させていくことの難しさも感じました。
とにかく,人馬共に無事に次のステップへと進み,兄や母を超える走りを期待したいですね。
それでは皆さん,また来月,お会いしましょう~。
ホソジュンでした。