ホソジュンのウマなりトーク
第47回 同期からダービージョッキー~2014年私の夢~
2014.02.13
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個人的なことですが、産休が終了。2014年から本格的に仕事復帰となりましたが、昨年末の有馬記念で、約半年振りに競馬場へと足を運びました。
それにしてもオルフェーヴル、強かったですね。レース後、池江師は「最後の最後まで、いい意味で裏切られました」と話されていましたが、中間の状態に関しては、師もさほど良さを感じていなかった様子でしたし、私も含め、最終追い切りの動きに物足りなさを感じた記者さんも多くいましたが、もはやオルフェーヴルは自分自身でコンディションを整え、レースと稽古を把握していたかのような雰囲気。
そういえば兄のドリームジャーニーは、レースで好走する際は、馬房内の壁に向かって自主トレーニングならぬシャドウボクシングをしていた馬。
そして父親のステイゴールドは、引退レースとなった香港ヴァーズで初のGⅠ勝利を収めたわけですが、その際に騎乗した武豊騎手は、「いつも内にささっていた馬が、最後の最後で外にいった。ほんとに最後までよく分からない馬だった」と話されていましたが、本当にこの血統は人間の考えでは計り知れない部分が多すぎる一族なのかもしれません。
凍えるような寒さの中、引退式でたくさんの方が見送った背景には、強さもさることながら、その強さが時として脆さともなってしまう危うさに魅了された現役時代だったからのように思えました。
2017年、ターフにはどんな子供たちがデビューしているのか?
そして池江師&池添騎手は共に、受け継がれた血で凱旋門賞制覇を狙いたいと早くも夢が繋がっています。
さて夢と言えば、早くも2014年クラシック戦線の足音が聞こえ始めていますね。特に今年は、地方所属馬からダービー馬誕生への期待が高まるプレイアンドリアルの存在もあり、いろんな意味で注目を集めそう。
さてそのプレイアンドリアルの主戦を務める柴田大知騎手ですが、クラシックの権利を手にする前から、「ダービーを狙える馬だと思う」と、テレビのインタビューで答えていましたが、京成杯では課題だった折り合いを克服しての勝利に、安堵感と今後への期待がさらに高まっているようでした。
同期である12期生から、いよいよダービージョッキーの誕生となるのか?願望もあって、ついついそんなことを口にしてしまいますが、その一方で、あまり周囲が騒ぎ立ててはいけないな...と自分自身を抑えつつ、(大知君自身も早々とダービーという言葉を口にし、自らプレッシャーをかけるようなことを言っちゃっていいのかしら?)と、年増の同期心からついついいらぬ心配も。
というのも、以前テイエムオペラオーでクラシック戦線に挑んだ同じく同期の和田騎手が、その経験を踏まえて、レース前に勝てるとか、勝つという言葉を使わなくなったと話していました。
なんでも、勝てるとか勝つという言葉を口から発したとたん、その言葉が自分に伸し掛かってきて、その言葉にがんじがらめになってしまうからと。
まさに生きる言葉=言霊であり、レースとは、レースそのものだけでなく、レースを意識した時から戦いが始まっていると感じるものでした。そう考えると、大知君の戦いは既に始まっているのですね。
和田君・大知君は共に同期で1・2を争うほどの真面目なタイプで、わずかな休み時間も鞭をもって体育館でトレーニングに励んでいたほど。特に大知君にいたっては、学期末に行われる国語・数学・社会といった勉強に関しても真剣に取り組み、同期1の成績。
プレッシャーの心配をしつつも、頭の良さと周囲の期待に応えたいという真面目で責任感の強さのあらわれにも感じましたし、騎乗馬に恵まれない日々や勝利から遠ざかった苦しい時期など、様々な経験をしつつも変わらぬ姿勢で取り組んできた大知君ならば、どんな状況下になろうとも自分を見失うことなく突き進んでいくようにも思えました。
同期からダービージョッキー、私の2014年の夢ともなりました。
それでは皆さん、また来月お逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。
それにしてもオルフェーヴル、強かったですね。レース後、池江師は「最後の最後まで、いい意味で裏切られました」と話されていましたが、中間の状態に関しては、師もさほど良さを感じていなかった様子でしたし、私も含め、最終追い切りの動きに物足りなさを感じた記者さんも多くいましたが、もはやオルフェーヴルは自分自身でコンディションを整え、レースと稽古を把握していたかのような雰囲気。
そういえば兄のドリームジャーニーは、レースで好走する際は、馬房内の壁に向かって自主トレーニングならぬシャドウボクシングをしていた馬。
そして父親のステイゴールドは、引退レースとなった香港ヴァーズで初のGⅠ勝利を収めたわけですが、その際に騎乗した武豊騎手は、「いつも内にささっていた馬が、最後の最後で外にいった。ほんとに最後までよく分からない馬だった」と話されていましたが、本当にこの血統は人間の考えでは計り知れない部分が多すぎる一族なのかもしれません。
凍えるような寒さの中、引退式でたくさんの方が見送った背景には、強さもさることながら、その強さが時として脆さともなってしまう危うさに魅了された現役時代だったからのように思えました。
2017年、ターフにはどんな子供たちがデビューしているのか?
そして池江師&池添騎手は共に、受け継がれた血で凱旋門賞制覇を狙いたいと早くも夢が繋がっています。
さて夢と言えば、早くも2014年クラシック戦線の足音が聞こえ始めていますね。特に今年は、地方所属馬からダービー馬誕生への期待が高まるプレイアンドリアルの存在もあり、いろんな意味で注目を集めそう。
さてそのプレイアンドリアルの主戦を務める柴田大知騎手ですが、クラシックの権利を手にする前から、「ダービーを狙える馬だと思う」と、テレビのインタビューで答えていましたが、京成杯では課題だった折り合いを克服しての勝利に、安堵感と今後への期待がさらに高まっているようでした。
同期である12期生から、いよいよダービージョッキーの誕生となるのか?願望もあって、ついついそんなことを口にしてしまいますが、その一方で、あまり周囲が騒ぎ立ててはいけないな...と自分自身を抑えつつ、(大知君自身も早々とダービーという言葉を口にし、自らプレッシャーをかけるようなことを言っちゃっていいのかしら?)と、年増の同期心からついついいらぬ心配も。
というのも、以前テイエムオペラオーでクラシック戦線に挑んだ同じく同期の和田騎手が、その経験を踏まえて、レース前に勝てるとか、勝つという言葉を使わなくなったと話していました。
なんでも、勝てるとか勝つという言葉を口から発したとたん、その言葉が自分に伸し掛かってきて、その言葉にがんじがらめになってしまうからと。
まさに生きる言葉=言霊であり、レースとは、レースそのものだけでなく、レースを意識した時から戦いが始まっていると感じるものでした。そう考えると、大知君の戦いは既に始まっているのですね。
和田君・大知君は共に同期で1・2を争うほどの真面目なタイプで、わずかな休み時間も鞭をもって体育館でトレーニングに励んでいたほど。特に大知君にいたっては、学期末に行われる国語・数学・社会といった勉強に関しても真剣に取り組み、同期1の成績。
プレッシャーの心配をしつつも、頭の良さと周囲の期待に応えたいという真面目で責任感の強さのあらわれにも感じましたし、騎乗馬に恵まれない日々や勝利から遠ざかった苦しい時期など、様々な経験をしつつも変わらぬ姿勢で取り組んできた大知君ならば、どんな状況下になろうとも自分を見失うことなく突き進んでいくようにも思えました。
同期からダービージョッキー、私の2014年の夢ともなりました。
それでは皆さん、また来月お逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。