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第55回 3歳の秋、春の疲れからの心のリフレッシュと体の度合い~牧場との連携がポイント~

2014.10.17
 春のクラシック戦線で活躍した馬たちが続々と帰厩し、秋のGⅠレースに向けて動き始めています。
 春の実績通りの走りができる馬もいれば、え?と首をかしげてしまう結果となってしまう馬も存在しますが、やはり過酷なローテーションでクラシックを駆け抜けてきた3歳馬にとっては、夏を越しての成長というよりも、春の疲れが心身共にとれているか?一度ゆるめた体が、どこまで走れる体勢になっているか?その為にはいつ頃厩舎に戻した方がいいか?など、厩舎陣営と牧場との考えが一致することが大きなポイントとなっているようにも感じます。

 取材をしていると、毎年のことながら、「もう少し早く帰ってきてほしかった。まだ2~3本足りない。これでは前哨戦を使ってのダメージの方が心配で、本番はもっと苦しいかも...。」と嘆く声もあれば、逆に、「体も心もリフレッシュして帰ってきてくれ、こうなってほしいなぁ~と想像していた通りになっている。これは秋、面白いよ」と、声を弾ませる陣営も。

 馬が言葉を話さないだけに、何が正しく誰の考えが正解なのかは永遠の謎になってしまうところもありますが、環境と手が変わる際、両者の温度差が極力少ないことが馬にとって1番良いのでしょうね。

 そんな中、見事な秋緒戦を演じたのが、皐月賞馬のイスラボニータではないでしょうか?いい意味でフィジカル的にもメンタル面においても余裕のある雰囲気の中での勝利。

 折り合い面の課題も払拭される内容でもあっただけに、レース直後は菊花賞への参戦を表明していましたが、翌週に出走するワンアンドオンリーの走り次第では天皇賞も視野にいれていると流動的な状況となりました。

 結果、距離の面なども考慮し天皇賞ということになったわけですが、「ダービーは力負けではない」と豪語する蛯名騎手のリベンジに燃えるであろう騎乗振りと、長距離戦でさらに卓越した騎乗振りを発揮する横山典弘騎手の対決が見たかったなぁ~というところも個人的にはちょっぴりありました。

 さて見たいと言えば、今回の新潟開催で最も注目を集めた人物?!動物?!果物?!が「ふなっしー」でしょう。

 セントライト記念の当日のゲストだったのですが、競馬場に向かう道路、競馬場内は大混雑。ある方は、「イスラボニータ、競馬に勝って人気で負ける」とおっしゃっていましたが、確かにふなっしー人気たるや本当に凄かったです。

 イベントが行われた最終レース終了後のパドックでは、上の階まで隙間を探すのが難しいほど人・人・人で溢れ、GⅠレース並みの集客。

 そういえば昨年の暮れに中山競馬場で行われた樅の木の点灯式の際も、女優・剛力彩芽ちゃんを押しのけての人気で、あるカメラマンは、「剛力さん、どいてください」とお願いをしたとかしないとか...。

 私もこれまで俳優さんや女優さん、タレントさんの人気振りを競馬場で目にしてきましたが老若男女問わずに愛される方は、初めてかも...?!

 しかも、子供達人気が特に高いとあってか、家族連れが多く、競馬場の雰囲気がとても和やかで、心が癒されました。ふなっしー、いいですね~。是非とも地元・中山競馬場でもまた逢えるといいなぁナッシー。

 それでは皆さん、また来月お逢いしましょう。
 ホソジュンでしたぁ。
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