ホソジュンのウマなりトーク
第144回 名伯楽藤澤和雄調教師の引退に思う ~2歳児マスクの議論に唖然~
2022.03.18
Tweet
新たな年を迎え、瞬く間にコロナの第6波。競馬サークル内にも感染が広がり、様々な対策の中、競馬が行われていますね。
毎週日曜日に出演しているフジテレビ「みんなのKEIBA」においても、スタジオでの出演者は3名までとなり、70歳を超えてらっしゃる井崎先生はご自宅からの出演。またゲストの方は別部屋から、私はパドックブースから移動しない形をとり、とにかく密にならないように、心がけています。
また個人的には、出張の際の1人飯が多くなりました。とにかく今は、可能な限りの対策で、過ごしていかなければなりませんね。
テレビの報道では、3回目のワクチン接種や2歳児のマスク着用云々と議論されていますが、ワクチンにおいては、2回目の接種後の高熱や、女性においては接種後から生理痛の痛みの度合いが増したの声も多く聞こえ、3回目の接種に拒否反応をおこしている知人たちも...。
また子供を育ててきた観点から言えば、(2歳は大人でもなければロボットでもないのに...。マスク着用など、できるわけないでしょ。しかも呼吸のことを考えると心配な面はあるし、母親は、ほっぺの色や熱さで子供の健康状態を見ており、それと同じぐらいに、唇の色もこまめに確認しているのに...。またこの時期は、まだまだ嘔吐もしやすいし...)と、様々なことが思い起こされ、こんなことが議論されることに、呆れてしまいました。
ここまでくると子育ての経験有無や机上の空論を通り越して、想像力の欠如や人間性が問われる発言にさえ感じ、個人的には、この2年以上のコロナ報道で1番の衝撃であり、国の行く末が怖くもなる事柄でした。
皆さんは、どうお感じになられましたか?
そういえば、ほっぺや唇の色という話を書きましたが、母親となって求められることの1つが観察力だと思うのですが、この観察力、トレセン取材の中で1番印象に残っているのが、今年2月で引退となられた藤澤和雄調教師。
私は関西在住なので、頻繁に美浦取材ができない状況もあり、その数少ない美浦での経験の1つ1つがより鮮明に残っているのもありますが、1度だけ藤澤調教師の後ろを金魚の糞のように厩舎内をついてまわった時、師は、目や耳だけでなく、鼻も使い馬の醸し出す匂いからスタッフに蹄の状態を確認させていたのです。
また、寝藁においても、その当時では珍しかったバッカンを使用している馬房もありましたし、厩舎内には馬以外の生き物も在籍。
作りは周りと変わらない日本の厩舎なのですが、藤澤厩舎、いや歩く藤澤調教師のまわりは、コンパクトなヨーロッパ厩舎にいるような感覚に陥り、周囲の皆さんが表現する、真のホースマンという意味に触れた思いにもなりました。
振り返ると、この十数年の間に、1年振りのレースでトウカイテイオーを復活へと導いた松元省一調教師、コース2周の独自理論で数々の名馬を輩出した松田博資調教師、海外遠征のノウハウを作り上げた角居調教師など、調教師としてのカラーや人と馬との対話時間が見える方々が引退や勇退をされていっている印象...。
そしてまた今回、新たに藤澤調教師の名が競馬界から失われることに、深くそのことを感じ、寂しさを覚える2月でした。
それでは皆さん、また来月お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。
毎週日曜日に出演しているフジテレビ「みんなのKEIBA」においても、スタジオでの出演者は3名までとなり、70歳を超えてらっしゃる井崎先生はご自宅からの出演。またゲストの方は別部屋から、私はパドックブースから移動しない形をとり、とにかく密にならないように、心がけています。
また個人的には、出張の際の1人飯が多くなりました。とにかく今は、可能な限りの対策で、過ごしていかなければなりませんね。
テレビの報道では、3回目のワクチン接種や2歳児のマスク着用云々と議論されていますが、ワクチンにおいては、2回目の接種後の高熱や、女性においては接種後から生理痛の痛みの度合いが増したの声も多く聞こえ、3回目の接種に拒否反応をおこしている知人たちも...。
また子供を育ててきた観点から言えば、(2歳は大人でもなければロボットでもないのに...。マスク着用など、できるわけないでしょ。しかも呼吸のことを考えると心配な面はあるし、母親は、ほっぺの色や熱さで子供の健康状態を見ており、それと同じぐらいに、唇の色もこまめに確認しているのに...。またこの時期は、まだまだ嘔吐もしやすいし...)と、様々なことが思い起こされ、こんなことが議論されることに、呆れてしまいました。
ここまでくると子育ての経験有無や机上の空論を通り越して、想像力の欠如や人間性が問われる発言にさえ感じ、個人的には、この2年以上のコロナ報道で1番の衝撃であり、国の行く末が怖くもなる事柄でした。
皆さんは、どうお感じになられましたか?
そういえば、ほっぺや唇の色という話を書きましたが、母親となって求められることの1つが観察力だと思うのですが、この観察力、トレセン取材の中で1番印象に残っているのが、今年2月で引退となられた藤澤和雄調教師。
私は関西在住なので、頻繁に美浦取材ができない状況もあり、その数少ない美浦での経験の1つ1つがより鮮明に残っているのもありますが、1度だけ藤澤調教師の後ろを金魚の糞のように厩舎内をついてまわった時、師は、目や耳だけでなく、鼻も使い馬の醸し出す匂いからスタッフに蹄の状態を確認させていたのです。
また、寝藁においても、その当時では珍しかったバッカンを使用している馬房もありましたし、厩舎内には馬以外の生き物も在籍。
作りは周りと変わらない日本の厩舎なのですが、藤澤厩舎、いや歩く藤澤調教師のまわりは、コンパクトなヨーロッパ厩舎にいるような感覚に陥り、周囲の皆さんが表現する、真のホースマンという意味に触れた思いにもなりました。
振り返ると、この十数年の間に、1年振りのレースでトウカイテイオーを復活へと導いた松元省一調教師、コース2周の独自理論で数々の名馬を輩出した松田博資調教師、海外遠征のノウハウを作り上げた角居調教師など、調教師としてのカラーや人と馬との対話時間が見える方々が引退や勇退をされていっている印象...。
そしてまた今回、新たに藤澤調教師の名が競馬界から失われることに、深くそのことを感じ、寂しさを覚える2月でした。
それでは皆さん、また来月お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。