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第149回 世界トップレベルの日本の生産界 ~人馬ともに役者が揃った今年の凱旋門賞挑戦に夢膨らむ~

2022.08.17
 夏に入り、そろそろコロナも収束に向けていくのかと思いきや、ここにきて過去最多となる感染者数とは...。有難いことに現時点において私は1度も感染はしていないのですが、仕事上で共演した方が3人立て続けに陽性になるなど、他人事ではない状況。
 しかも症状を聞くと、数日間、携帯を触ることもできないほどの高熱や吐き気、倦怠感に襲われ、なかにはしびれが治まらないといった状況の人も。また、その後も喉の痛みやだるさは続くようで大変な様子。

 また仕事復帰した際には、休んでいた時のたまった仕事分に加え、同僚のコロナ感染で職場は人手不足、そして家族感染とトリプルパンチで影響をうけている方も存在し、話を聞けば聞くほど、できることならば、このままコロナとは縁のない状況で終息となって欲しいと願うばかりです。

 さて話は変わり、今年も大盛況となったセレクトセール。平均価格が約6,000万円ということですから、凄いの一言。特に個人的には、パパとして未知である新種牡馬産駒の価格に驚かされますが、この背景には、生産界の尽力と功績による信頼の高さがあってこそなのでしょう。

 言うまでもなく、今や日本の生産界は世界トップレベル。3年前、アイルランドに単身で競馬や厩舎を見に行った際も、現地の方々が、「ディープインパクトの血は凄いね、アメージング」と、出会う方が皆、口を揃えて絶賛されていたと同時に、競馬観戦をしながら、繁殖牝馬の購入に足を運ぶ日本人の牧場の方々を目にしたことが思い起こされます。

 さぁそして今年も日本から数頭が凱旋門賞に出走予定となっています。今や日本の悲願となっている凱旋門賞制覇。なかでも武豊騎手にとっては、格別な思いがあると同時に、松島オーナーと共にダービ―馬で挑む今回。

 しかもドウデュースの担当者は、友道厩舎以前は、角居厩舎に所属し、騎手の世界で天才=武豊騎手ならば、持ち乗り助手の世界で天才=前川さんと言われるほどの人物。これまで、トールポピーやアヴェンチュラを育てあげた腕利き。

 あのダービーを制した直後も、いつもと変わらない笑顔と飄々とした雰囲気。オーストラリアなど、海外の経験値のみならず、環境や状況が変わろうとも普段通りに過ごしそうな、そのキャラクターこそ、大舞台にピッタリな気がし、全てにおいて役者揃いの面々で挑む今年の凱旋門賞が、楽しみに。

 またスピード力に加え、タフさも兼ね備えたタイトルホルダーも、舞台設定&脚質的にドンピシャな気もし、今年の凱旋門賞こそ、可能ならば現地で観戦したい1戦。気持ち的に少し早いですが、秋が待ち遠しい思いとなっています。

 それでは皆さん、また来月、お目にかかりましょう。

 ホソジュンでしたぁ。
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