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第152回 出演者も真剣勝負のボートレースYouTube配信 ~中央競馬に迫ってくるボート界の売り上げ~

2022.11.18
 先日、多摩川ボートの「どちゃんこTV」に2日目と4日目の2回にわたり出演させてもらいました。
 過去、2度か3度、ボートレースの配信には出させていただいたことはあるのですが、素人も素人のド素人。

 ただ蒲郡出身の私にとってボートレース場は身近なものであり、競馬学校時代には当時の場所・本栖湖にある競艇学校へも。

 教官と共にペアボートに乗艇させてもらった際、水面がコンクリートのように感じ、その新鮮な感覚とスピードに衝撃と快感を得、怖がらない私に、「センスある」と、競馬学校時代には言われたことのない賞賛の言葉を頂いた記憶が...。

 そんな昔話はさておき、今、2年連続で2兆円超えの売り上げを記録し、勢いのあるボートの世界ですが、今年に入って3回目ではありますが、競馬との違いを様々なところで感じ、今、徐々にはまりかけています。

 まずは配信の在り方。出演者が、皆、自腹でガチ勝負。だからなのか、20代~30代のアシスタント女性陣たちも、驚くほど詳しいのです。

 話を聞くと、「もともとはグラビアなので、最初はまったくわからずでした。掛け金も100円から。でも、それでは直ぐにお声がかからなくなるので、空いている時間は必死にレースを見て覚えた。先輩女性の中には、常に3台のモニターを家に置き、各場のレースを確認している方も。調べるし、時間も使うので必然的にお金も自信を持って賭けられるようになり、4年経った今では、自分でも驚くほど真剣に、そしてオッズとも相談しています。これは私だけでなく、長く配信に携わる女の子は皆そうです」と。

 何が凄いって、2日目の日は10レースから参戦し3レース全ての舟券をゲット。しかもひとレース目から賭け金8,000円。

 また4日目においては、11レースまで4万円程の負けできていた彼女。最終レースは、控えめに可愛い金額かと思いきや、12,000円の賭け金で、マイナスを取り戻せる配分で勝負。

 結果2万5,000円のマイナスまで戻し、その日を終えたのですが、このガチ振りが、見ている視聴者の方にも受け入れられ、また、プロと呼ばれる予想家の方とも選手の話の際、「この前のレースでの、あの4号艇からの捲り差しは凄かったですもんね」と、キャッチボールができているのです。それも自然に。

 「視聴者はバカじゃない」これは、テレビ業界に長年携わってこられた大先輩のお言葉。心底、好きかどうか?ガチかビジネス的な建前なのか?見ている人には分かってしまうもの。

 そして何よりも、真剣だからこそ楽しめ、悔しがれる。もちろんそれは金額の大きさではないものの、自分の懐に影響するとなれば、その姿勢は一目瞭然。

 競馬におけるYouTube配信においては、賭け金を頂いているケースも多いですし、中には買い目と金額を提示するも、実際にはエア馬券という方も。

 放送のあり方1つとっても、その違いは歴然でしたし、在厩期間が短くなったことや騎手の乗り替わりも多い中で、人と馬とのストーリー性が失われかけているこんにちの競馬は、昔とはまた1つ違う意味でのギャンブル色に戻りつつあるようにも...。

 となると、近い将来、ボート界が中央競馬の売り上げを超える日も近いような気が個人的にはしています。

 それでは皆さん、また来月お逢いしましょう。

 ホソジュンでしたぁ。
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