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第158回 キタサンブラック トップラインのすばらしさ ~勝利騎手インタビューに感じること~

2023.05.19
 初年度産駒からイクイノックスを輩出したキタサンブラック。そして今年の牡馬クラシック戦線の中心格となるのも、キタサンブラックの仔・ソールオリエンス。
 皐月賞ではキャリア3戦目。しかも最内枠で重馬場の中、全ての課題をクリアしてしまうレース内容には驚きでした。イクイノックスもそうですが、キタサンブラックの仔は、持久力のあるキタサンブラックの血と、切れ味を武器とするディープインパクトの血の良い所がミックスされているかのような配合。素晴らしすぎます。

 実は私、キタサンブラックの東京での初戦の走りをテレビで見ていて、これまで感じてきた馬の走法とは違う印象を受け、翌週、すぐさま清水久詞厩舎へと足を運び、「キタサンブラックを見せてください」とお願いをした過去が。しかも、「清水さん、この馬、凄い走ると思う」と、後輩騎手だった押田純子ちゃんの旦那さんで交流もあったこともあり、生意気にも、馬房前で清水調教師と、会話をした記憶があります。

 あの時に感じた、頭・首・背中・腰・尾骨にかけてのトップラインが繋がって映り、その連動性による無駄のない動きに魅了されたのですが、イクイノックスにおいても、ソールオリエンスにおいても、そのトップラインを受け継いでいるような骨組みに感じるのです。

 もちろん、これは私の勝手な想像なのですが...。ともあれ、キタサンブラックの仔ならば、日本の悲願である凱旋門賞制覇も夢ではないと感じさせます。

 今年の10月、どうなっているのか?非常に楽しみです。

 またクラシック戦線においては、昨年、特に秋以降、GⅠ戦線でプレッシャーのかかる中、なかなか思うような結果がでなかった横山武史騎手。秋ごろ、競馬学校に妹弟子である小林美駒ちゃんの模擬レースを見にきていた際、技術的な面の話だけではなく、騎手としてのメンタル面のもっていき方などにおいては、今、僕自身が1番向き合っている最中で...と口にしていました。

 今回の皐月賞での、あの雄叫びと、レース後に見せた満面の笑みでの勝利騎手インタビューの背景には、この期間に感じてきた重圧や苦しい日々が伺え、見ているこちら側も嬉しく幸せな気持ちになりました。

 とにかく無事に、そして横山武史騎手にとっては、エフフォーリアでの経験が繋がる形となる日本ダービーとなることを期待します。

 そして最後に。

 昨年から1年にわたり、船橋所属の騎手の方、全員と対談。その模様が船橋のホームページに掲載されています。

 やはり実際に会い、直接話をすることで感じる人柄や、手に表れる生き様。そして地方競馬ならではの、勝負服のデザインに込められた思いなど、伺っていますので、よかったらご覧ください。

 それでは皆さん、また来月お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。
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