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プロフィール
細江純子ホースコラボレーター

1975年愛知県生まれ JRA初の女性騎手として96年デビュー。
00年には女性騎手初の海外勝利(シンガポール)。
引退後は,ホースコラボレーターとして,フジテレビ「みんなのKEIBA」,U局「土曜ワイド中継」,グリーンチャンネル「トレセンTIME」に出演中。
レース直前の推奨馬の的確さは群を抜いている。
週中は栗東,週末は東京を拠点として活躍する。

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  • 第76回 2歳馬と2歳児~今年の夏は試練の夏~ 2016.07.12

     夏競馬真っ盛りですね。2歳戦も続々と行われ、栗東ではゲートの練習やゲート試験を受ける緑色ゼッケンを多く目にするようになりました。「ヒヒ~ン」と鳴きながら、数頭でコチョコチョと走る姿に愛くるしさを感じる一方で、体はフニャフニャで物見満載の若駒の舵を取る乗り手は大変だろうな...と心配にもなります。 しかも今年は工事に伴い、栗東のゲートは2コーナー奥から4コーナーへと移動。内側のDコースからは加速する馬たちが存在し、外...

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     このコラムが皆さんのお手元に届く頃には、2016年の日本ダービー馬も決まり、新たな幕開けとなる2歳戦もスタートしているのでしょう。 この時期は、(あ~ダービーが終わっちゃったのか...)という寂しさと、心機一転される清々しさもあり、何だか複雑。さぁどの馬がダービー馬となっているのか?は現時点では分かりませんが、終わってみれば、このダービーだけは決してマグレや運だけで勝てるレースではなく、なるべき馬、なるべき調教師もしく...

  • 第74回 ブランド力とは~働く1人1人の意識~ 2016.05.19

     毎週末、関西と関東を新幹線で移動する私にとっての毎月の楽しみとなっている1つが、車内誌「ひととき」に掲載されている「この熱き人々」を読むこととなっています。あらゆる分野で活躍する方を特集したコラムなのですが、その聞き手兼書き手となっているのが、「気がつけば騎手の女房」の吉永みち子氏。人物の歩み・言葉・思い・繋がりを、さまざまな角度から紐解き、苦悩・挫折・改革・変化を表現。読んでいる時は心に響き、読み終わった後に...

  • 第73回 菜七子騎手フィーバー~改めて思う取材と取材の在り方~ 2016.04.13

     3月は本当に忙しい日々でした。馬もルーティンを崩されると心身共に疲労が蓄積されバランスを崩す要因になりますが、41歳を迎えた今、私もアウェーな状況にガタッときてしまいました。 これが歳を取るということなのでしょうか...。その理由とは、藤田菜七子ちゃんフィーバーによる各メディアからの電話取材。元女性騎手で現在マスコミに携わる立場から、一気に集中してしまったのでしょう。 内容によっては30分ぐらいで終わるものもあるのです...

  • 第72回 温故知新~競馬サークルに根付き始めた女性達~ 2016.03.16

     この原稿が皆さんのお手元に届く頃には、今年の新人騎手がデビューして2週ほどが経っている頃なのでしょう。 6人は無事にデビューを果たしているのでしょうか?なかには初勝利を挙げた新人もいるのかな?と様々な想像をします。 今年は16年振りの女性騎手誕生とあり、各メディアで話題となっており、卒業生兼メディアに携わらせていただいている現状から、様々な局から、電話でのインタビューを受けました。 その際、必ず出てくる質問は、「...

  • 第71回 新人女性騎手誕生に思う~男勝りの強さよりも柔軟な心を~ 2016.02.19

     2月は競馬界にとって区切りの月。定年を迎えて厩舎を閉じる調教師の方々に、鞭を置きターフを去る騎手も。そして月が替われば新たな名前の厩舎に騎手が誕生します。なんだか切なくもあり、期待もあり、複雑な心境になります。 そしてなんと言っても今年は、現在・梅田智之厩舎で調教助手として働く元騎手の西原玲奈ちゃん以来となる女性騎手の誕生もあり、競馬界内外から注目を集めています。 この数ヵ月の間にも、某雑誌社から、「女性騎手が...

  • 第70回 2016年の競馬を見る視点~一連の流れで、馬とどう向き合っているか~ 2016.01.13

     明けまして、おめでとうございます。毎年のことながら冒頭の挨拶をこのような形で書きながらも、1月号の入稿は通常よりもかなり早く、まだ2015年12月の上旬。よってクリスマスも有馬記念も、まだ迎えていない状況です。 この原稿が皆様のお手元に届く頃には、昨年の競馬も全て終わっていると思うと、ラストランとなったゴールドシップは、どのようなレースで競走馬人生のラストランを刻んだのか、とても気になります。 というのも、ゲート再審...

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     秋競馬が開幕し、GⅠ戦線も盛り上がりを見せていますが、今年の春競馬の終盤から夏にかけては、個人的にいろいろな出来事が次から次へと起こり、精神的に萎えてしまうことや、考えさせられることが実に多くありました。 レポーターとしての仕事における自分自身の在り方や歩みの振り返り、またかれこれ2年音信不通ではあったものの、私にとって大事で大切な同世代の知人の突然死など、ショックを受けることばかり。 常日頃、考えていないわけで...

  • 第67回 藤田騎手の引退に思うこと~技術者の才能・経験を生かした現場に~ 2015.10.21

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